W杯日本戦、おカネを掛けても低視聴率? | VBCテレビブログ放送

W杯日本戦、おカネを掛けても低視聴率?

当局的に必要以上にバカ騒ぎしていたんじゃないのか?と感じていた今回のW杯サッカー。

しかし放送業界では、アテが外れたとか・・・日本の惨敗ぶりもさることながら、それ以上にガッカリだったのが日本戦の視聴率だという。

日本は'98年からの出場で、過去4大会の日本戦はいずれも50%を超えるオバケ番組的な高視聴率でしたが、今大会ではNHK総合で放送された初戦(対コートジボワール戦)が46.6%、テレビ朝日系で放送された第2戦(コロンビア戦)が37.4%どまり・・・。

「40%は期待していたんですが・・・」と日本テレビの関係者が漏らした第3戦のギリシャ戦は33.6%。これはW杯の日本戦では過去最低だったという。

33%で"過去最低"というのが恐ろしいのですが、今回業界関係者が口を揃えて「低視聴率」だという背景には、時差の関係から朝早い放送時間があったのが一番大きかったようです。

通勤時間と重なってしまい、電車の中で携帯電話のワンセグ視聴も多かったと思います。

NHK側は「悪い数字とは受け止めていない。多くの人に見ていただいた。」と一定の評価だそうで・・・。そのとおりなんじゃないかなぁ?

しかしW杯はテレビ離れが進む日本では唯一視聴率50%超えが期待出来るキラーコンテンツだそうですが、放送権料は高騰の一途であり中継権料は数百億円ともいわれています。前回('10年)の南ア大会は民放全体の収支は赤字になったとか・・・。今回はまだ未公表ですが、視聴率的に前回を下回っていることを思うと、今回も赤字が濃厚か?

キラーコンテンツはノドから手が出る程欲しいのでしょうが、そこまでしてまで大金を投じる必要があるのかと思います。観たい視聴者から見料でも募ってやるとか(笑)アレだけ騒ぐだけ騒いで「赤字でした」とか言われると、当局みたいなサッカーに無関心な視聴者からすれば「そんなにバカ高い放送権料を支払ってまで中継する価値あるの?」となります。

もっと他におカネを掛ける部分があるのでは?今の放送業界は!

W杯サッカーも確かに重要なコンテンツなのかもしれませんが、つぶしが利かない。一度やればそれでほぼオシマイです。

反面、優れたドラマ・アニメ・バラエテイーは何度観ても楽しめます。ジブリ系のアニメ映画なんて何十回放送しても高視聴率です。日本テレビにとっては最高につぶしの利く優良コンテンツでしょう。

しかし昔の番組は権利の問題もあって、フィルムが現存していてもおいそれと視聴すら出来ない番組も数多い・・・。

昔は今みたいな多チャンネル時代ではありませんでしたから、権利等に関して関心が薄かったのでしょうが、これからはそんな訳にはいきません。

現状でも、もう既に深刻なコンテンツ不足に陥りつつあるのでは?

W杯サッカーも良いのですが必要以上に莫大な資金を投じるのであれば、むしろこれから先の多チャンネル化で繰り返しの放送に耐えうる・・・もっとつぶしの利くドラマ・アニメ・バラエティー番組を制作・権利の管理をすべくおカネを掛けるべきではないかと思います。

民放局だと、更にサービスエリアを拡大させるとか赤字の地方系列局を救済するとか番販料金を下げるとか下請け・孫請け制作会社にもっと好待遇で番組制作させるとか、古い番組の権利を再度取得するとか・・・。おカネの近い道は多々あると思います。


今のプロ野球界ではないですが、ヘタにマネーゲームに加わると後々大変なことになりますよ・・・。





赤坂に聳え立つ巨大な墓標・・・

当局的見解としては、TBSにはもっとおカネを掛けてTBS系列局外へも番販して欲しい。