意外にイケるぞ!「Wake Up, Girls!」 | VBCテレビブログ放送

意外にイケるぞ!「Wake Up, Girls!」

IBCテレビ(TBS系)で今春の改編で突如土曜朝6時から始まったアニメ

「Wake Up, Girls!」(テレビ東京系/'14年1~3月放送)

何でテレビ東京のマイナーな深夜アニメを、土曜朝のキー局(TBS)の全国ネット番組「報道LIVE あさチャン!サタデー」を午前6時45分からの飛び乗りにしてまで無理矢理編成したんだ?番組関係者に岩手県出身者でも居たのか?ととても不思議に思っていました(泣)

・・・と、ここまでだと毎度お馴染みのIBCテレビのスチャラカ編成を叩くだけの記事になりますが、今回はその先の話!

どんな番組なんだ?と思って気になって観ました。テレビ東京のマイナーな深夜アニメを何故ここまでしてまでやらなきゃならない理由が知りたくて。(局に電話でもすれば答は得られたのかもしれませんが)

まずスポンサードネットだったのか?と思い込んでいたら、これはNO!番組関連商品のスポットCMの一本も流されず、完全な番販でした。だったら「妖怪ウォッチ」とか、もっと全国ネットされているアニメでも買ってきた方が得策なのでしょうが・・・。しかしそうじゃなくて良かった!

番組のおおまかなストーリーは、宮城県仙台市を拠点に活動を続けるご当地アイドルユニット・Wake Up, Girls!の活躍を描いた番組でした。

昨今、AKBばりの様々な女性アイドルが大量に出てくるアニメがやたらめったら氾濫していますが(泣)「Wake Up, Girls!」も確かに7人もの女性アイドルが出てきます。

それこそ「アイカツ!」・「プリティーリズム」シリーズ(何れもテレビ東京系)や「ラブライブ!」(TOKYO MXほか)といったアイドルアニメ同様、可愛いキャラクターがワーキャー騒ぐだけのアニメで終わるのか?と思っていたら、これが違った!

Wake Up, Girls!のメンバーにはそれぞれ"重たい"部分がありました。まだ全話観ていないのですが、代表的なところではメンバーの知り合いに東日本大震災の被災者で仮設住まいのお婆ちゃんが居たりとか、かつてアイドルユニットで大活躍も途中で挫折したりとか・・・。"営業"と称して、とある温泉レジャー施設の休憩場で入浴上がりの男性客の前で水着姿で歌うのを強要されたりとか、ギャラをピンハネされるとか(泣)

ストーリーが重たいんですね、ヨソのアイドルアニメよりも。

リアル路線と言いますか・・・口悪く言えば"東北特有の陰気クサい"展開なのかもしれませんが(泣)でも陰気一辺倒ではないんですけどね。

売れる前のアイドルの場末の温泉街のドサ回りとかギャラをピンハネされるとか、ヨソのアイドルアニメではとんと観た事がありません(泣)実際はよくある話なのでしょうけどね。こういった部分がとてもリアルで好感が持てました。

特に当局がウルっときたのが、仮設住まいのお婆ちゃんが体調を崩して入院したんですね。そのお婆ちゃんの事が気になって仕方がないメンバーの一人は仕事をキャンセルしてでも病院へ見舞いに行こうとするのですが、お婆ちゃんに逆に励まされてステージに立つ・・・という。ベタな展開でしたが、ちょっとウルッときましたね。

東京ではなく、仙台を拠点に活動しているのも好印象です。彼女らは"仙台テレビ"でレギュラー番組を持つのですが、どうせなら"仙台放送"(フジ系)と実名を使って欲しかった(笑)実際、仙台放送でもこの番組は放送されたようだしね。


最近アイドル系アニメにはやや食傷気味でしたが、これはイイねぇ・・・平成のアニメもなかなかイケるぞ!(笑)





WUG

「Wake Up, Girls!」の面々。エンディングではJR仙台駅をはじめ仙台市内の名所も登場!青森・秋田・山形・福島の放送局でも是非遅れネットを!(笑)/(C)Green Leaves/Wake Up, Girls!製作委員会