HAKONE TOWER | VBCテレビブログ放送

HAKONE TOWER

今回は発売中止になったゲームを大特集!'94年12月に3DO規格向けに東芝EMIから発売が予定されていた3DOソフトを取り上げます!

テーマソングとメインキャラクターに"ロンパールームシスターズ"を起用したという事で発売前に話題にならなかった(泣)本作は、6本のミニゲームとカラオケ・占い・英会話講座などのバラエティコンテンツを満載していました。

「インタラクティブなTVチャンネルがあったなら」をコンセプトにコマーシャルまで挿入したTV放送的ゲームタイトルで、かつてフェノメナのクリエィティブが結集して作り上げた"幻の名作"でした・・・。

当時は「タントアール」(メガドライブ・ゲームギア/セガ)をはじめ複数のミニゲームが収録されたバラエティーゲームが流行っていたとはいえ、本作はあまりにもアヤし過ぎる雰囲気がはびこっていて「マジにこんなの発売するの?」と当局もかなり疑問に思っていましたが、当局の不安は的中してしまい案の定発売中止に(泣)

まず3DOならでは・・・ではありましたが、ロンパールームシスターズの出演する実写ムービーがアヤし過ぎた!とても大衆ウケしそうな雰囲気は感じられませんでした(泣)

ゲームに収録されたミニゲームの数々もアヤしさ満点!ムサい男と延々とじゃんけんを続けたり、カラオケモードはマイナー過ぎる曲ばかり収録し(著作権の関係?)、占いはデータ入力等も無くただボタンを押せば5人の占い師が占うというインチキぶり(泣)英会話教室は実生活にまるで役に立たない英会話だったり・・・等、マイナーな3DOらしさを存分に発揮した内容でした(泣)

元々"テレビの深夜番組のカルト的なノリ"を狙った作品ではありましたが、あまりにも狙い過ぎました。結果として問屋に買い手がつかず発売中止に・・・(泣)

また親会社の東芝自体も本作の制作に関与していたようですが、その東芝自体も当時は3DO規格の本体の発売を画策も(カーナビ対応型の3DO本体の発売を予定)、国内外における3DOの展開が芳しくなかったこともあってか、早々に3DO事業から撤退したのも「HAKONE TOWER」の発売中止の一因となったようです。と言うかこんなの出したら「原発受注の妨げになる」とでも思ったのかもしれません(泣)

ソフト自体は発売中止になるも"3DO MAGAZINE"(徳間書店・刊)付録のCD-ROMに、ミニゲームの1つ"猫丸回転寿司"が収録されていました。ギラギラとした瞳のドラ猫の胃袋を舞台に、寿司ネタを使った落ちモノパズルゲームという独特の設定で、画面上部にまで寿司ネタが到達すると猫が食い倒れてゲームオーバーになるというものでした。BGMの「ヘイラッシャイ」という男性ヴォイスのヤル気の無さが笑えるミニゲームでした。

一般論では発売中止は当然でしたが、マイナーゲーム好きな当局としては是非とも欲しかったゲームでしたね。しかし開発した会社(フェノナメエンターテインメント株式会社)はまだあるみたいで、本作の一部のミニゲームがネットを通して体験プレイが可能みたい。パッケージも完成していたようで発売中止が惜しまれます。


関係者の方!当局にソフトを売って下さい!(泣)1万円までなら出します!ネットに横流ししませんから!神棚に大切に飾ります!





$VBCテレビブログ放送-質より量なゲーム

ゲーム画面の数々。アヤしい実写ムービーにとても大衆ウケはしないであろうミニゲームの数々・・・。ある意味3DOらしいタイトルではありました(笑)/(C)東芝EMI㈱/㈱東芝





$VBCテレビブログ放送-性格の悪そうなネコ

ミニゲームの1つ"猫丸回転寿司"より。性格の悪そうなネコが回転寿司で寿司を食いまくる・・・という落ちモノパズルゲーム。上手い事連鎖させろ!「ヘイラッシャイ」という男性ヴォイスのヤル気の無さが笑えます!(笑)PSPとかで復活しないものでしょうか?寿司のネタが画面上に迫るとネコの瞳がピクピクするのがウケます!/(C)東芝EMI㈱/㈱東芝






"3DO MAGAZINE"(徳間書店・刊)'94年12月号付録のCD-ROMに収録されたデモ映像より。(一部携帯電話からは御視聴頂けません)デモ映像だけでもマイナー感タップリかと。発売中止はある意味当然か?もし発売してたら東芝はバカにされていたかも。/(C)東芝EMI㈱/㈱東芝