ゲバラ | VBCテレビブログ放送

ゲバラ

今は亡きSNKから'87年に登場したアーケードゲームからの移植モノのファミコン版は、'88年12月26日に5,500円(税別)で発売された縦スクロールのシューティングゲーム。

プレイヤー1のキャラはゲバラ、プレイヤー2のキャラはカストロ。更にラストボスはゲバラ達がキューバ革命で追い出したフルヘンシオ・バティスタという設定が凄まじい・・・。

まずは主人公のゲバラことチェ・ゲバラ('28~'67年)はアルゼンチン生まれ。'56年にメキシコ亡命中のフィデル・カストロ、弟のラウル・カストロと出会い意気投合し従軍医として反独裁闘争に参加することを承諾。グランマ号(10人乗りのヨットに82人乗った)でキューバに上陸。キューバ革命を起こし、以後25ヶ月間におよぶゲリラ戦に従軍したという経歴があります。

カストロ兄弟は現在はキューバの権力者。これ以上の詳細は各種HPでもご参照頂きたい。ヘタに取り上げるとそれだけでこのコーナーが終わっちまうので(泣)"世相・ズバッ斬り!"のコーナーじゃないので(泣)

ゲームの方はほぼ史実に基づいており、キューバの独裁政権者であるフルヘンシオ・バティスタを倒しキューバを解放する・・・という、まるでスカパー!ヒストリーチャンネルみたいな硬派ドキュメンタリータッチな設定となっています(笑)

まずファミコンとはいえ、電源を入れるといきなり「キューバ革命の英雄 チェ・ゲバラに捧ぐ」というデモ画面に"漢"心が磨かれます(笑)

とはいえ小難しい部分は無く、プレイヤーはゲバラ(2Pはカストロ)を操り、画面に出てくるバティスタの手下の兵士を片っ端から機関銃やらでブッ殺しまくるという殺戮シューティング!

ゲームシステム的には同ブランドの「怒」シリーズと同様です。SNKが得意としていた戦争シューティングゲームの王道でした。

難易度的にはそれ程難しくはなく、無限コンティニューのおかげで何度でもリトライし続ければ購入初日にはエンディングが拝めましょう。

ラストボスのフルヘンシオ・バティスタは、何故か王宮の屋根の上から左右に素早く動いて手榴弾を投げつけたりロケットランチャーをブッ放ってきます。実際のフルヘンシオ・バティスタは国外逃亡したので、ここだけは史実と違いますね。

今だとこういった設定のゲームの発売はまず不可能でしょう。まずキューバ革命に目を付けたSNKのセンスが素晴らしい(笑)


キューバというと反米国家なので、"左寄り"の方にはオススメかも?





$VBCテレビブログ放送-チェ・ゲバラに捧ぐ

オープニングデモでは、チェ・ゲバラのイメージ画が登場!これだけ政治色の強いファミコンソフトも珍しい。/(C)SNK CORP.1988





$VBCテレビブログ放送-リアルな戦場

ゲーム画面。画面中央部の青い戦闘服を着ているのが我らがゲバラで、画面中に出てくる敵兵士を機関銃で撃ち殺します。但し捕虜を撃つとマイナス!戦場の醍醐味が存分に味わえます。/(C)SNK CORP.1988






「ゲバラ」のゲーム序盤より。(一部携帯電話からは御視聴頂けません)こういったスカッとするシューティングゲームも最近はめっきり発売されなくなりました(泣)たとえ撃つ相手が人間であったとしても?/(C)SNK CORP.1988