M2を知っていますか? | VBCテレビブログ放送

M2を知っていますか?

此処を御覧の皆様は「M-1」を御覧になりましたでしょうか?結構な視聴率も獲得したようで、方々のブログでもネタにされているようですが・・・。

さて今回は"M-1"に対抗して"M2"を取り上げたいと思います。

"M2"とは何ぞや?

'93年10月にアメリカで発売され'94年3月に日本でも発売された業界初の32ビットゲーム機・3DO。当時アインシュタインをイメージキャラクターにし宣伝費に湯水の如く大金を投入し、「松下(現・パナソニック)が社運をかけて発売した」とまで言われた割には、キラータイトルの不在と本体価格が高かった事もあってか、ことのほか低迷・・・。

ゲーム機事業で苦しむ松下は、後発のセガサターン、ソニー・プレイステーションへの対抗策として'95年10月、米国・3DO社から100億円(!)で3DOの倍以上の64ビット規格のM2システムに関する独占使用権を取得。

'96年4月1日に、M2システムに関するハード・ソフトの開発を専門に行う"パナソニックワンダーテイメント"を設立したものの、時代はセガサターン、プレイステーションが猛烈な勢いでシェア拡大をしていた時。なかなかM2に参入してくれるゲームメーカーは現れず、結果'97年7月にゲーム機に特化した形での発売を断念。

その後はビジネス用途に変換するも大した成果を挙げられず、100億円も出して独占使用権を取得したものの10分の1も元を取れなかったという・・・(泣)

ゲーム機としての使命を断念したM2は、老人擁護施設向けのリハビリゲーム機や名古屋市内の消防署へ見学に訪れた方へ、消防署の働きを紹介するCGに使われたり・・・とかなりショぼい(泣)使われ方を余儀なくされました・・・(泣)

M2システムを用いた自販機がキムタク主演のドラマ・「ビューティフルライフ」(TBS系)にも出てきたそうですよ!

此処を御覧の皆様は、流石にM2に関する事は殆ど存じてないとは思いますが、3DOは憶えていらっしゃいますでしょうか?





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初代3DO REAL本体。発売当時、アインシュタインをイメージキャラにして大々的にコマーシャルをしていたが・・・(泣)三洋電機からも互換機・TRYが発売された。





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ゲーム機として開発されるも、参入メーカーが集まらず泣く泣くゲーム機としての使命を自ら絶ったM2!今、このモックアップは何処に保管されているのでしょうか?





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こちらは韓国・GOLD STAR(現・LG電子)作のM2の試作機。余談ですが、LG電子のカラーテレビの説明書の"テレビゲームとの接続方法"のページに記載されているテレビゲーム機は旧GOLD STAR製の3DO本体です。