仁義なき戦い 広島死闘篇(五)「出せや」 | 俺の命はウルトラ・アイ

仁義なき戦い 広島死闘篇(五)「出せや」

 『仁義なき戦い 広島死闘篇』

 映画 トーキー 100分 カラー
 公開日 昭和四十八年(1973年)
    四月二十八日
 製作国 日本
 制作  東映京都
 企画  日下部五朗
 手記  美能幸三
 原作  飯干晃一
 脚本  笠原和夫
 撮影  吉田貞次
 音楽  津島利章

 出演

 菅原文太(広能昌三)


 前田吟(島田幸一)

 遠藤辰雄(時森勘市)


 監督 深作欣二



☆☆

 遠藤辰雄→遠藤太津朗
☆☆
 美能幸三はノークレジット
☆☆
 平成十年(1998年)八月十三日
新世界東映にて鑑賞。この時以外
にも映画館で鑑賞している。
☆☆
 演出の考察・シークエンスへの
言及・台詞の引用は研究・学習の為です。
 東映様におかれましては、お許しと
御理解を賜りますようお願い申し上げます。
☆☆

☆☆

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 広島近郊を車が走る。島田が運転し、助手

席に広能、後部座席に時森が座っている。


  時森は近く女の家があり、着換えしてから

行くので、降ろしてくれと頼む。昌三・島田には

勝利の隠れ家に質屋で待っていてくれと提案

する。


 昌三は、時森の案を承諾し、島田に「出せや」

と語り、車は進む。


  ☆☆腹の探り合い☆☆

 時森は危機を察知している。山中が広能を尋ね

た。自身が売られたことも想像している。自分の

命が助かる為ならば、人間はあらゆる策を練り、

知恵を絞る。


 遠藤辰雄の老獪さの探求は凄い。


 菅原文太の「出せや」の台詞回しに来るべき危機

を予感する心が光っている。


 『広島死闘篇』は、緊張感の中の人間関係を伝

える名画でもある。


                          合掌