ウルトラセブン V3から来た男  | 俺の命はウルトラ・アイ

ウルトラセブン V3から来た男 

『ウルトラセブン』「V3から来た男」

テレビ トーキー 30分 カラー

放映日 1967年12月24日

 

製作国 日本

製作言語 日本語

放送局 TBS系

 


監修 円谷英二

 

プロデューサー 末安昌美

脚本 市川森一

 

撮影         逢沢譲

美術         成田亨

            岩崎致躬

照明         新井盛  

音楽         冬木透

録音         松本好正

効果         西本定正

編集         柳川義博

助監督        山本正孝

制作主任      高山篤

制作担当者    塚原正弘

 

特殊技術

撮影        鈴木清

美術        池谷仙克

操演        平鍋功

照明        小林哲也

光学撮影     中野稔

助監督       円谷粲

制作主任     熊谷健

 

東京現像所 

キヌタラボラトリー

TBS映画社

 

 

出演


中山昭二(キリヤマ隊長)

 


森次浩司(モロボシ・ダン)

 

石井伊吉(フルハシ・シゲル 偽フルハシ)
阿知波信介(ソガ)
古谷敏(アマギ 偽アマギ)  

 

山崎猛

小林正

大山修隆

中川英人

荒垣輝男(アイロス星人 スーツアクター)
矢田耕司(アイロス星人 声の出演)

西田敏明

 


南廣(クラタ隊長)
宮川洋一(マナベ参謀)

 

上西弘次(ウルトラセブン スーツアクター)
浦野光(ナレーター)

 

特殊技術    高野宏一

 

監督       鈴木俊継

 

制作       円谷プロダクション

          TBS

森次浩司→森次晃嗣

石井伊吉→毒蝮三太夫

 台詞の引用・シークェンスの考察は、学習・

研究の為です。

  円谷プロ様・TBS様におかれましては、

ご理解とご寛恕を賜りますよう、お願い申し

上げます。

 ☆

 

宇宙空間


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ナレーター

「地球時間24時6分、正体不明の宇宙船が

 侵入し、宇宙ステーションV3のパトロール

 と戦闘状態に入った。」

 

V3の隊長クラタは宇宙船を凝視。

 

ステーションホークが出動するが、宇宙船に

攻撃され、炎上する。

 

  クラタ「野郎!」

 

クラタは自ら宇宙船を追うが迎撃され、彼

のステーションホークも行方不明になる。

 

地球防衛軍

キリヤマが、マナベ参謀の部屋にやってきた。

 

  キリヤマ「キリヤマ、参りました。」


 

  マナベ「ステーションのパトロール撃破された。   

     隊長のクラタ君は、君の親友だった筈だな?」

 

 

  キリヤマ「士官学校以来の親友で、優秀な奴でした。」

      

 


 キリヤマは、作戦室で一人で、「あいつはきっと生きて

いる」と、自分に言い聞かせるように、心中で語る。


 

秩父山中

 

 フルハシ・アマギがウルトラホーク一号で

偵察し、クラタのステーションホークを発見する。

 

  フルハシ「こちら、ウルトラ警備隊、

        ステーションホーク、応答せよ」

 


  クラタ「ふん、通信機なんてとっくの昔に

      イカれちまったよ」

 

 クラタは、アマギ・フルハシに敬礼で合図を

して二人も応答する。

 


だが、その時地球に侵入していた宇宙船

から、侵略者アイロス星人がステーション

ホークを攻撃してきた。

 

  クラタ「野郎、隠れてやがったか!」

 

クラタは応戦するが、アイロスの猛攻に

会い、ホークは炎上、部下は殺される。

 

 クラタは、脱出を試みる。

 

フルハシ・アマギのホーク一号も攻撃

され、二人はアイロスに捕らわれる。

 


地球防衛軍。

マナベは生還したクラタと再会し、頷きあう。


 

  マナベ「生きていたか!」

 

  クラタ「また、一人で戻りました。

      今度は月へでも放り出しますか」

 


廊下でマナベとクラタが再会を喜んでいる

ところへダンが現れて、


 

   「ウルトラ警備隊のモロボシです。

    お迎えにきました。」

 

と、クラタに挨拶し、作戦室に案内する。

 

親友クラタの無事な姿を見てキリヤマは感

動し、歓喜を実感する。


 

   キリヤマ「あ、クラタ、この悪党」


 

   クラタ「おお、モグラめ!元気か」


 

二人は、熱い握手を交わし、再会を喜ぶ。


 

  キリヤマ「元気そうじゃないか。」


 

  クラタ「ああ」


 

  キリヤマ「何しに来たんだ?」


 

  クラタ「宇宙船を追って来たんだ。」


 

  キリヤマ「基地には未だ、宇宙船は観測され

        ていない。」

 

  

  クラタ「奴は来ている。奴は部下の仇だ。

      俺と出迎えのパトロール機がやられた。」


 

 ソガは、そのパトロール機に乗っているのがフルハシ・
アマギの二人であることをキリヤマに報告する。

 

 部下の危機を聞いて驚くキリヤマ。


 

  クラタ「不時着飛行で墜落していったから、死ん

      じゃおらんだろう・・・。

      もっともアイロス星人に捕まったら最後だ

      が。」


 

  ダン「隊長、救出に行きますか」


 

  クラタ「場所は秩父山中だ。」


 

  キリヤマ「よし、わかった」


 

  クラタ「奴は俺に任せろ」

 

  キリヤマ「地上の侵略者は、警備隊の管轄だ。

        君は休養していてくれ。」

 

 キリヤマは、誰よりもクラタの気持ちがわかる。

部下を、アイロス星人に殺された怒り。これが

わかるからこそ、血気にはやるべきではない、

と考えている。更には九死に一生を得た幸を

確かめて、いのちを大事にして欲しい、とクラタ

に対して言いたいのだ、と思われる。

 

 だが、戦う男クラタの闘志は、一層熱いものに

なっていた。

 


 宇宙船では、アイロス星人がフルハシ・アマギの
コピー人間を作り出し、

 

  「地球防衛軍基地の燃料を奪い取れ」

 

と命じる。

 

コピー人間フルハシ・アマギが基地に

やってきて、キリヤマは本物の二人が

帰還したと思って喜ぶ。


 

   ダン「顔色が悪いようですね?」


 

にせフルハシは、鋭くダンを睨む。そこへ、クラタが現れる。


 

   クラタ「おう!生きとったのか。」


 

にせもの二人の様子は、無感動である。


 

   クラタ「まさか、この顔を見忘れた訳じゃ

       ないだろう?」


 

   にせフルハシ「覚えています。」


 

 キリヤマは、二人に疲れているだろうから、休息するように、

と言って退出させる。


 

   クラタ「おい、あいつら、不時着の

       ショックで記憶喪失になった

       んじゃないのか?」


 

 ダンも、二人の冷酷な視線に不気味なも

のを感じ、不審に思う。その予想に違わず

にせもの二人は燃料室に侵入した。

 

 その様子を見たダンが、「待て」と呼びかけ

ると、にせもの二人は攻撃を始める。ダンは、

応戦して、コピー人間二人を射殺する。

 

 キリヤマが「何故殺した?」と咎めると、

ダンは「偽者です」と答える。コピー人間二人

の遺体は溶解していく。

 

 ダンは、偽者を使ったアイロス星人が燃料を

欲しがっていることを指摘する。


 

   キリヤマ「よし、燃料はやろう。その代

         わりフルハシとアマギを返す

         よう発信を・・・」

 

 クラタが現われ、

 

  「モロボシ・ダン、やるな」

 

と、ダンの力を絶賛する。



 


 アイロス星人は、円盤からキリヤマ隊長に

返信した。

 

 フルハシ・アマギの身柄を返すことの代償

として燃料を要求してきたのである。

 

 基地では、アイロスのメッセージを、ソガがキリ

ヤマに伝える。

 

 ダンは、交換の場所が秩父盆地であることを

告げる。


 

   キリヤマ「時間は30分以内。それ以上

         遅れると隊員の命は保証しな

         い。交換現場では宇宙船の

         指示に従うこと。」


 

   ソガ「まるで脅迫状ですね。」


 

   クラタ「攻撃しよう。」


 

   キリヤマ「交換に応じよう。」


 

   クラタ「みすみす逃がすのか?」

 

 

   キリヤマ「部下の命にはかえられん。」


 

   クラタ「俺の復讐は、どうなる?部下を

        皆殺しにされたんだぞ!」


 

   キリヤマ「立場が逆ならどうする!? 

         部下を見殺しにするか?」

 


  クラタ「燃料を与えてみろっ!犠牲者は

      二人で済まなくなるぞ!」


 

  キリヤマ「『侵略はしない』と言っている。」


 

  クラタ「約束など、守る相手じゃない。」


 

  キリヤマ「攻撃するだけが、指揮官の務め

        でもあるまい。」


 

  クラタ「何だと!」


 

  ダン「隊長、時間がありません。」


 

  キリヤマ「固形燃料をパラシュート積みに

       してホーク3号に積んでくれ。

       交換には俺が行く。」


 

  クラタ「一人でか?」

 

 キリヤマは、ホーク3号に乗って、秩父盆地に

向う。


作戦室。

クラタは歩きながら喫煙している。


  ソガ「クラタさん、何にしても
     我慢するのは体に悪いそ
     うですよ。」


  クラタ「そうだな、それもそうだな、
      ちょっと行ってくるか」 


クラタはヘルメットを持ってエレーター
に向う。
  
 ホーク3号のキリヤマが、通信で「何か異常は
ないか?」と問うと、ソガはニヤリと微笑み、
「はい、異常ありません」と明確に答える。

 エレベーターにクラタが急ぎ足で乗り込むと、
既に乗っていたマナベ参謀が、


 「隊長、慌ててどちらへ?」


 

と問う。参謀は続けて、


  「この下はホークの発信所だな、
   それも鍵が無いと入れない」


と語る。クラタは「鍵が必要であったこと」に気づき、
「取りに行かねば」と思う。

 するとマナベは懐から鍵を出してクラタに提示
する。
  

 

  マナベ「キリヤマを守ってもらいたい。
      奴は良い友人を持って幸せだ。」


 マナベの粋なはからいに、感動したクラタは直立する。

 


  クラタ「ありがとうございます」

 


 クラタは一礼した後、鍵を受け取ってホークに向う。

作戦室。ダンとソガ。

 


  ダン「ソガ隊員、クラタ隊長が出かけましたよ。」

 


  ソガ「あ、そう。」

 


  ダン「僕達は、どうするんです?」

 

 

  ソガ「そうだな、そろそろ出かけようか」

 


  ダン「はい!」


 

キリヤマ隊長のホーク3号は、秩父盆地を飛ん
でいる。

 


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 宇宙船からアイロス星人は「固形燃料を落とせ!」

と命じる。キリヤマが、パラシュートで燃料を落とすと、

アイロスは「部下を渡す。着陸せよ。」と命令する。





  「よしわかった」

 

と、キリヤマが指示に従うと、クラタが予想した
通り、アイロス星人は、卑劣にも攻撃を開始する。


 

 そこへ、クラタのホーク1号が救援に駆け付け
る。


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  クラタ「キリヤマ、久しぶりに組んでやる
      か。」


  キリヤマ「よし、よかろう。」

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 クラタ・キリヤマのツープラトン攻撃は、アイ
ロス星人の宇宙船に打撃を与える。

 

 秩父盆地の宇宙船付近にはダン・ソガも到着
した。二人は宇宙船内のフルハシ・アマギの救
出を考えるが、アイロス星人の攻撃に会い、ソ
ガが足を負傷してしまう。

 ダンは単身、宇宙船に向う。


   ソガ「気をつけろよ!」

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 ダンは、ウルトラアイでセブンに変身して
宇宙船内に入り、フルハシ・アマギを救出
する。



 アイロス星人は小型の円盤を分離して巨
大な宇宙船で逃走を図り、小型には光線を
浴びせる。

 もう一人のアイロス星人が巨大化した肉
体で現れ、翼を揺らして、フルハシ・ソガ
・アマギの三人に迫る。

 


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 セブンが救援に現われ、彼も巨大化して
アイロスに対峙する。

 

 


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巨体だが、アイロス星人は山岳地帯を身
軽に飛ぶ。


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セブンが、エメリウム光線やアイスラッガー
を浴びせるが、アイロスは巧みに防戦して、
翼を揺らし光線を放ってセブンを苦しめる。


 クラタ・キリヤマはホーク1・3号でアイ
ロス星人の大型宇宙船を追い、攻撃する。


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 セブンとアイロスは、互いに力を出し合い、
熱戦と成る。


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 アイロスは、強烈な光線を出そうとするが、

その一瞬早く、セブンがワイドショットを放って、

ついにアイロスを焼殺する。
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 クラタ・キリヤマも、粘り強くアイロスの
大型宇宙船を追い、遂に撃墜する。

 


   キリヤマ「クラタ、良い腕だ。まだま
        だ捨てたもんじゃない。」

 


   クラタ「お前こそ。
      

       部下に見せてやりたかった。」

 


 クラタがホーク2号で宇宙に帰還する日が来た。
キリヤマは作戦室から通信でメッセージを送る。

 


   キリヤマ「本部よりホーク2号へ、応答せ
        よ。」


 


   クラタ「こちらホーク2号、ホーク2号だ。」

 


   キリヤマ「こちらキリヤマだ。」

 


   クラタ「キリヤマか」

 

  
   キリヤマ「クラタ、気を付けてな。
       命を粗末にするなよ。」

 

 

   クラタ「おう、お前もな。」

 

 作戦室ではダン・フルハシ・ソガ・アマギの
四人が友と挨拶を交わしているキリヤマをじっ
と見つめている。

 

 地球の親友と友情を確かめ合ったクラタは
ホーク2号で宇宙への帰路についた。



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 ☆長崎から来た男 市川森一☆

 

 市川森一は、昭和十六年(一九四一年)四月

十六日長崎県に誕生した。

 

 キリスト教を深く信仰し、プロテスタントの教え

を大切に確かめておられた。

 

 昭和四十一年(一九六六年)に『快獣ブースカ

』で脚本家デビューを果たし、『ウルトラ』シリーズ

は、本作『ウルトラセブン』「V3から来た男」が記念

すべき第一作である。

 

 深く細密な構成によって書かれたドラマは、視聴者

の心に熱い感動を届けてくれている。

 物語のテーマは、キリヤマ・クラタ両隊長の篤き

絆である。

 

 市川先生が大切にされていたテーマは「夢見る心」

である。現実生活で必ずやってくる悲しみと苦しみ。

夢も潰され、破れる時もある。どのように歩んでよい

かわからない程、苦しく悲しい時もある。そのような時、

諦めずに、夢見ることの大切さを説き確認させてくれ

るのが、市川脚本の篤き物語だ。

 

 宇宙ステーションV3から宇宙船を見つけるクラタ

隊長。「野郎」の言葉にクラタの闘志が溢れる。凄ま

じい攻撃に遭って危機に陥る。

 

 ステーションホークの炎上。市川氏は冒頭から、ク

ラタの危機を描く。

 

 地球では、キリヤマがクラタが消息不明であること

を告げられる。

 

 不安を隠せないキリヤマ。

 

 自身に「あいつはきっと生きている」と強く言い聞

かせる。

 

 「友の生死がわからない」という極限的な状況の

中で、キリヤマは「あいつはきっと生きている」という

夢の力で危機を歩む。夢が大きな力を与えてくれる

ことを学んだ。

 

 

 フルハシ・アマギがクラタを発見するが、地球に着

陸したアイロス星人の攻撃を受け、クラタは単身ステ

ーションホークから脱出するが、機内に残った部下

は犠牲になる。

 

 「部下を救えなかった隊長」として、クラタが自己を

厳しく叱責していることが、南廣の重厚な演技からも

窺える。

 

 市川脚本では、クラタが自責している言葉はない

が、書かずしてその心を伝える鮮やかさが光ってい

る。

 

 救出されたクラタが地球防衛軍の廊下を歩む。

 

 鈴木俊継監督はここで、南廣氏の靴から映す。

泥に塗れても力強く歩むクラタ。彼の逞しさを明か

す演出である。

 

 キリヤマとクラタが再会するシーンは感動的だ。

己を知る友と互いに確かめ合っていることが窺える。

 

 フルハシ・アマギのコピー人間は、金城哲夫氏・

山田正弘氏の名作シナリオ「マックス号応答せよ」

と通じるものがある。

 

 「一つの存在の二つの顔」という事柄は、その後の

市川脚本で何度も問われることとなる。

 

 コピー人間の陰謀を見抜き、基地を守るダン。その

腕前を見届け讃えるクラタ。クラタがダンの行動力・

判断力を凝視・着目していることを伝えるシーンだ。

 

 アイロス星人の名はアイスキュロスから着想された

という。

 

 クラタはアイロス星人の老獪さを警戒している。

 

 キリヤマはアイロス星人の侵略の恐ろしさを感じて

いるが、部下のアマギ・フルハシを人質に取られ、

燃料を交換条件に提示されたら承諾せざるを得ない。

 

 クラタはアマギ・フルハシを犠牲にしてでも、アイロス

星人を倒すべきであると主張し、キリヤマは卑劣な相手

でも、提案は受け入れるべきだと語り、二人は対立する。

 

 部下の復讐に燃えるクラタと部下の救出を願うキリ

ヤマ。二人の激突は第13話ないで最も厳しい場面だ。

 

 アイロス星人の提案を受け、交渉の場である秩父

盆地にキリヤマは向う。

 

 悩みながら歩むクラタの足を映す鈴木演出。

 

 ソガの提案を受け、マナベ参謀から鍵を受け取り、

親友キリヤマの守護に命を燃やすクラタ。

 

 二人の協力によりツープラトン攻撃が成り立つ。

 

 ダンはセブンに変身、フルハシ・アマギを救出し、

巨大化してアイロス星人と戦いこれを倒す。

 

 ラスト、キリヤマが「いのちを粗末にするなよ」と

友クラタに語る場面は感動的だ。

 

 市川森一も、「いのちへの愛」をテーマにされた

脚本家であった。

 

 関連記事

『ウルトラセブン V3から来た男』(二)

http://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-10063167526.html

『ウルトラセブン V3から来た男』(三)

http://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-10202007697.html

 

          
                  文中一部敬称略
        

 


  参考資料
  『ウルトラセブン』 DVD vol.3

   『ウルトラマン大全集』(1987年 講談社)


 

  ☆この記事は2012年10月29日・2016年3月

   28日に大幅に加筆しました☆


 

                         合掌