テトラポッドに札束を、生き様に花束を | VISIONIST messge --- Only me の 世界観のつくりかた

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“ 私らしさのなかに答えはある ”

「私」の価値を最大化する 魅力の見つけ方・伝え方

by Yoshika. S

~自分だけの価値を生み、自分だけの役割を持ち、
自分だけのストーリーを生きていく、
70億分の1の生き方をしよう~

「実は、僕らの人生は、絶望からスタートしている」
え、そんなことないっ、て思ったかもしれませんね。

テトラポッドに札束を (単行本)/幻冬舎」  

自分の世界(コア)の広げ方                          by Yoshika


の著者、和佐大輔さんは、
12歳の夏にテトラポッドにぶつかって頚椎損傷、
今でも体の70%が麻痺している状態。
そりゃ、そんなことがあったら絶望するだろうって?

確かに彼は、その時、
絶望を自分事としてありありと感じたわけですが、
それは、今の世の中の誰もが避けて通れない
現実世界の絶望について直視する、
ひとつの大きなきっかけでもあったのです。

今、身を置いている資本主義社会では、
モノは溢れ、人も溢れ、
生まれた瞬間から人間がコモディティ(商品)化されてしまっている上に、さらに今後、人手はますます不必要になってくるでしょう。

そんな絶望の時代であることは、

全ての人にとって当てはまることなのに、

そのことにすら無自覚な人が多いような気がしませんか。
もしくは絶望を直視したくないか。

学校や社会では、与えられたことを

盲目的に受け入れることが良しとされていますし、

それに従うのが処世術、みたいなところが一般化しているので、

それも仕方ないところかもしれません。
でも、それでは、都合の良いシステムに乗せられ、

十把一絡げで価値が見いだせない存在と感じてしまう方に

向かいかねないでしょう。

和佐さんは、
「社会の常識や風習に流されるのではなく、

必ずそれに疑問を持ち、いったん考えてみること」
「自分で考えて自分だけの生き方」

をすることを提唱されていますが、それは私も全く同じ考えです。

また、和佐さんは、この本の中で、

ネガティブシュミレーション・ポジティブシンキング

(絶望的現状把握、肯定的可能性予測)

を心がけるように言っています。

気楽な占いや神頼みやスピリチュアルなものにすがって、

現実を直視せず、やんわりとやり過ごそうとしてないですか?
何かいいことないかと、外側に答えを求めているだけなんて

甘い、のです。
スピリチュアルは大事ですし、

私も精神世界の探究は相当好きですけども、

それらは、人生に真摯に向かうためのものであって、

ネガティブな側面を見ないようにするためのものではないから。

絶望の中から和佐さんは「希望」を見出し、

割箸でタイピングしながら17歳で1億稼ぎ、

今や情報ビジネスの帝王と言われ、

さらなる活動の世界をどんどん広げられています。

そう、現代は、絶望を前提にしながらも、

インターネットの普及などにより、

希望、可能性も今までになく大きく開いている時代

でもあるってこと。

情報発信により、自分だけの価値を生み、自分だけの役割を持ち、自分だけのストーリーを自由に生きていくことも可能なのです。

社会のせいにして、ぼやいてたって、

くすぶってたってしょうがなくて、
自分の人生を絶望におくか希望にかけるか、

選ぶのは自分自身なんですね。

肉体が自由だからっていって、

なにかラッキーなことを求めて動き回ったとしても、

自分の利益しか見えてないような人は、

結局世界は広がりません。

たとえ車いすの生活だったとしても、

まわりや人への興味・関心を持つ視点があれば、

世界はどんどん広げられるのです。

和佐さんのように。


そして今、価値自体が「物質」から「情報」へ、「情報」から「知識」に移り変わっている時代には、やはり「自分で考える」ということからしか価値が生まれていかないことを、クライアントさんに関わりながら感じています。

共感も応援も、まずは自分でメッセージを考えて、

誰にその価値を与えられるか考えないと起こらないですしね。


今までの経験から、デキル人を統括的に見てみると、
教科書通りのいい人になろうなんて考えている人はいなくて、
野生の勘、嗅覚みたいなのが研ぎ澄まされているところが共通点だったと思うのです。

それは、感じるチカラということですよね。
自分の好き嫌い、価値、人が何を求めているのかを、
「感じて想像して創造する力」です。

絶望の中から、希望と可能性を選び取り、

自分で考えて自分で価値を創造し、

自由になれる人がもっともっと増えることを願っています。

そのためにも、多くの人にこの本を読んでほしいですね。

これからの日本を創っていくのにもかかわらず、

「画一化」「下流化思考」に固まっている平成世代の若者に。

また、時代の変化を受け入れ、

可能性をもう一度、自ら開いていきたいと願う昭和世代の人達に。

つまりみんなに。

フィリップ・コトラーが「マーケティング3.0」の世界観として伝えたかったであろう、これからの価値交換のスタイルが、より分かりやすく示されていると感じますし、

じゃあどうやってビジネスにしていけばいいの?

何からはじめればいいの?という具体的なところも、

本の中に書かれています。

そして、その主張は、なぜ社会主義は成り立たないのかとか、

「全ては表裏一体でキレイとキタナイは切り離すことができない」「一は全、全は一」(この世で起こるすべての出来事は自分に関係があるし、自分に起こる変化は世界に影響する)、

「自分も世界も認め、愛した上で自立しなければならない」、

「生と死、陰と陽、創造と破壊…すべては循環し再生される」など、非常に大きな視点で見た思想に支えられてコンプリートしているのです。

和佐さんは、まだ20代で、体の移動も不自由だけれども、
その分、感じるチカラと想像力は誰よりも自由に深く広がって、
多くの人をも助ける創造的活動に繋がっているのでしょう。

「閉じた目、閉じた耳、閉じた思考、閉じた興味を開きましょう」

と書かれてあるのですが、

その通り、使える感覚が全開なエネルギーを感じます。

肉体は自由でも、思考や心が自由でなければ、
労力以上の「知的な価値」を生み出すことはできません。

まず、感じるチカラを取り戻すためにも、
是非、この本を開くことから始めてほしいと思います。

和佐さんにとって、事故の経験は絶望であったとともに
これだけの価値を生み出していくきっかけとなったもの。
テトラポッドに感謝をして札束を置いたという

エピソードが出てきます。

私はこの本を読んで、

自らの体験をもって、世の中の人に希望をもたらしてくれる

「和佐さんの生き様に花束を」贈りたい気持ちになりました。
花が好きかどうかは知らないけれど…




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