前回ブログを書いてから約一週間。
台風15号の被害がまだ残っている状況で、今度は台風17号です。

今回の台風の予想進行ルートでは、東日本には大きな影響はなさそうですが、千葉県等の被害地域においてはとても心配されていることでしょう。 


さて、前回のブログで、
配電線の障害が多発した場合は、
「停電の復旧作業はとても手間がかかる」
ということを確認しました。

いままで僕は、
大規模災害が発生した場合「三日分の電気と水が確保できれば大丈夫」と考えていて、実際そのつもりで準備していました。

しかしながら、これからの我が国においては、「長期停電はどこでもありうる」と考えておいた方が良さそうです。


我が家は「オール電化住宅」です。
停電時には「太陽光発電」を「自立運転モード」に切り替えることで、「パワーコンディショナー」1基あたり1500wの電力を賄うことができます。

僕は肺移植直前の時点では、テイジンファーマの酸素濃縮装置「ハイサンソ7」を2基並列(14リットル)で使用していたのですが、1基あたりの消費電力が300wなので、
300×2=600w<1500w
となり、
地震等で停電となっても、
(太陽光発電ができる)日中は問題なく酸素濃縮装置を使用できる。
(太陽光発電ができない)夜間はできる限り身体を動かさず、酸素消費量をギリギリまで減らして酸素ボンベから吸入する。
この「日中は酸素濃縮装置」「夜間は酸素ボンベ」の併用策で「三日間ぐらいはなんとかなるだろう」
そして、三日もあれば「電力は復旧するだろう」と考えていたわけです。


ところが、今回の「台風15号」による被害では、2週間経った今なお停電している地域があるわけで、
しかも、暴風による飛来物等により、屋根上の「太陽光発電パネル」がメチャクチャに壊されてしまっていたり、屋根ごと吹き飛ばされてしまっていたりで、頼みの綱の「太陽光発電」自体が使用できないケースも多いようです。

停電時には頼れる存在といわれた「電気自動車」も、充電スタンドが停電で使えないがために「電欠」になってしまえば「無用の長物」なわけで。

「家庭用蓄電池」も、以前よりは安くなったとはいえ、まだまだ100万円以上の販売価格+数十万円の工事費が必要で、いつ起こるかわからない「災害時対策だけのため」に購入するには、一般家庭では手を出しづらい状況です。

「家庭用発電機」も燃料(ガソリンorガス)を入手できなければ、なんにもなりません。


災害時には、(都市ガスや水道に比べて)復旧が早いと言われていた「電気」ですが、それは「地震災害」の時であって、「台風災害」時には、こと都市部においては「こうも脆弱」であったとは…

そして、今なお停電している地域にも「在宅酸素療法」患者がいるであろうわけで、
そういう方々はどうしておられるのか?
やっぱり病院施設等に「避難」しているのか?


大規模かつ長期間の停電が発生した場合、
在宅酸素療法患者は「電力を確保し自宅生活する」か「しかるべき場所に避難する」かを選択するわけですが、結局のところ、避難生活先を選択するに重要な要素は「復旧の見通し」にありそうです。



このテーマ、
くどいですが、もう一回続きます。