最近、あるご隠居様から懐メロを一つ教わりました。「あざみの歌」といいますうさぎのしっぽ-70P700152_DCE.gifとても綺麗な歌なので、このところときどき口ずさんでいます♪
 
さてひらめき電球長年“妹”をやっていると、しばしば年下の男の子の扱いに困ることがあります。女の子なら、けっこう共通点も多いので、わりとなんとかなるのですが…。
たまに弟分として可愛がるのは、決まって大人っぽくて品のいい子みたいですうさぎのしっぽ-70P700092_DCE.gif
ある時期、私は一人の男の子をとても可愛がっていました。まだ少年といったほうがいい年でしたから、周囲から妙な想像をされることもなく、あっけらかんと仲良くしていました。
その子を「可愛い」というと、一瞬「え!?」という顔をされましたっけ(笑)なかなかのハンサムなのに「おまえの顔は、笑わないと怖い」って言われてたのねにひひ年齢よりも落ち着いていて、わけ知りなイメージ。そのせいかどこやらふてぶてしく、人が一瞬威圧をおぼえるような雰囲気がありました。
でもその子は気持ちが優しく、私がちょっとブルー入ってるとき、いつも一人だけ気がついて、目立たないようにいたわってくれていました。その賢さ、勘のよさが、私的にはとても居心地がよかったものです。
ちょっと変わってる同士、気が合ったのかな?ニコニコまるでちがう性格なのに、その子とは、妙に感性のツボみたいなものが似ていました。何か言うとキョトンとされたり、噛んで含めるように説明をしなければならない、そういうことが、その子相手では、まずありませんでした。
心を通わせてゆくと、見えてきます。その子は甘えることを恥じるというよりは、まったく慣れていないこと。いろんなことを、ついつい一人でかかえてしまうこと。「あの子はしっかりしているから」と、辛くても気づきもしない大人のエゴに、いっぱい切ない思いをしてきたんじゃないかしら?
みんなに配ったおやつが一個あまったとき、私はこっそり彼のポケットに入れてあげました。そんなとき、一瞬子供の笑顔をとりもどしてくれます。
そのうち旅先から、お土産を買ってきてくれるようになりました。バッグのかげに隠すように置いてあるのをカバン目見つけて微笑むと、照れてトイレへ走っていく顔の可愛らしいこと(*^_^*)
キミの人生で、私がそばにいる時間は、きっととても短いだろうけど、何ができるかわからないけど、私はここにいるからね。あのころ私は、そう思っていました。
幸せになってほしい。優しい子だからドキドキそばにいなくなった今も、そう思っています。
ドラゴンのファドラは彼がモデルです。照れが強くて甘え下手な性格に肉付けしながら、つい「アザミの歌」を口ずさんでいます。
 
いとしき花よ
汝はアザミ…
 
背の高い、アザミみたいな子でした。