うさぎのしっぽ

みかりん”こと、田村実香です。読者の皆さん、いつも応援ありがとうございますo(^-^)o皆さんに発信するために、また、教えていただくために、ブログを開設しました。心のおなかがすいたとき、みかりんとお話してくださいね(^.^)b

みかりんこと、田村実香です(^^)v私の作品を読んでくださるみなさんに、心から感謝しています。

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「冬将軍よ。四つの季節をつかさどる者の中で、お前が一番損をしておる。
つらくきびしい季節になって、新しい命を送り出す準備をする。
つらい孤独な仕事を、お前はいいわけひとつせずにこなしておった。
誰よりも辛抱強く、心優しいおまえでなければできぬことだ。
そんなお前を理解してくれる、たった一人の娘であった。
だが、いかに想いあっても、人ならぬ身のお前と人間の娘とは、
ともにあることはできぬのだよ」

 
冬将軍は素直にうなづき、ゆっくりと立ち上がりました。
魂も消え入りそうなその姿を、痛々しく思った神様は、
少女のなきがらを、一本の桜の木に変えました。
冬将軍がそっと枝にふれると、きらきらと氷の結晶が光り、
少女の幸せそうな瞳のようでした。
冬将軍の瞳にも、ようやくかすかな光がともりました。
 
「さあ、冬が終わる。行くがよい。
ここで、お前の愛しい女は、お前を待っている。
毎年、冬を告げに来るお前を・・・」
 
冬将軍の目の前には、
はなびらをちりばめたような淡いピンクの服で、春将軍が立っていました。
バトンをわたして冬将軍は、旅立ちました。
しばらくつむじ風に乗って飛んでいると、ふとなつかしい香りがしました。
冬の花のようにひそやかな、少女の髪の香り。
冬将軍は、思わず少女を呼んで、振り返りました。
すると、遠くで、桜が満開の花を降らせていました。
白くやわらかく、いつか見せた雪のおもかげをなぞるように
冬将軍は、もうさびしくはありませんでした。
少女の想いが、はっきりと見えたからです。
 
それから毎年、冬が来るたびやってくる冬将軍は、
桜の木にむけて、はなびらの降るように柔らかくやさしく雪を降らせ
冬がおわると、桜は、
雪のおもかげをなぞるように花を降らせるようになりました。
 
                                  (完)
 
 

 
 
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大地を霜がおおうと、秋から冬へ、季節のバトンがわたされます。
熟した果実のような、赤い衣装の秋将軍が去ると、
冬将軍が真っ白なマントを広げ、冬がやってきました。
あたりは雪に閉ざされ、動物たちは、森の奥深く隠れてしまいました。
 
「冬将軍がきたぞ~!」
 
その名前を口にしただけで、人びとはふるえあがりました。
 本ばかり読んでいる変わり者の少女だけが、
ひそかに、冬が来るのを楽しみにしていました。
少女は雪が大好きでした。
木の枝で凍ってキラキラしている朝露や、澄んで透明感のある空の色
手が届きそうな星の降る夜など、少女には冬は、
宝石箱のような、美しいものにあふれた季節に思えました。
 
「冬が楽しみだなんて、変わっているね」
「冬将軍に連れていかれるぞ」
 
みんなは少女をからかいますが、少女はいつしか、
キラキラした美しい世界をつくる冬将軍に、胸をときめかせていました。

 
やってきた冬将軍は、てはじめに木枯らしを吹かせて、
きれいに色づいた葉っぱを落としてしまいました。
 
「ああ、むごいことをする」
 
みんな眉をひそめましたが変わり者の少女だけが言いました。
 
「いいえ、これは必要なことなのよ!
春になったら、ちゃんと新しい芽をつけるために・・・。」
 
冬将軍は、不思議そうな顔をして、声のするほうを見ました。
そんなことをいう人間は初めてでした。
少女の黒い瞳は、キラキラと澄んでいて
冬将軍は「美しい目をしている」と思いました。
 
次の日、冬将軍は、冷たい息を吹きかけ、大地を凍らせます。
湖も鏡のようにかたく凍りました。
 
「これでは魚もとれないよ」
 
人々は、つらくきびしい季節をいとい、冬を嫌いました。
けれども少女は知っていました。
冷たい土の下で、たくさんの命が眠っています。
花がより美しい色で咲き、よりゆたかな実を結ぶように
冬が寒く厳しい季節となり、
新しい命をしっかりと抱きしめて力を蓄えさせていることを・・・。
少女は冬将軍の通り道に一輪の白い花を置きました。
突然つむじ風が吹いて、花をさらってゆきます。
つつましい冬の花は、風が乱した少女の黒髪と同じ香りがしたので、
冬将軍は花に、そっと唇をよせました。
 
冬将軍はためらいがちに少女に手をのばし、
少女は手をとりました。
 
冬将軍は、愛する少女のために、雪を降らせました。
初めて見せた、やわらかな、いたわるような雪です。
まるで、無数のはなびらが、ゆっくりと降るようでした。
少女は満足そうにほほえみ、冬将軍は少女を抱きしめます。
すると、「あっ」と小さく声をあげて、少女は動かなくなりました。
冬将軍の腕の中で、少女の小さな心臓は、こごえて止まってしまったのです。
 
冬将軍はなきがらを抱えて、声を出さずに泣き続けました。
食べることも眠ることも忘れて、このまま死んでしまうかと思うほどに・・・。
哀れに思った神様は、冬将軍に声をおかけになりました。
                                      (続)
 


 
 
 
 
 
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このところ、ファンレターのお返事ためていました。ごめんなさいガーン

本日、残らず発送しました!週明けまで、待っていてくださいね義理チョコ

弱小作家なのに愛してくださるファンの方には、心から感謝しています。

 

さて、私に恋愛相談をして下さる10代の読者が少なくないのですが(笑)

あんまり頼りにならないですけど・・・。

ちょっと今日、皆さんと一緒に考えたいと思いました。

ご本人にメールで許可いただいてます。

 

とっても可愛らしい14歳の乙女。

乙女には最近お付き合いをはじめた、同級生の彼サマがいます。

彼サマのご近所さんに、美しい大学生のお姉さんがいて、

ぽーっとしたり、そそくさとした彼の態度に、

不安になったり、イライラしたりしてるんですよね。

どうやら彼は、そのお姉さんに憧れている様子で、面白くないんですね。

うーん・・・。

結論からいうと、全然、心配は要りません!

 

憧れの人って、だれにでもいると思うんです。

でも彼は、その美女の恋人に立候補することはないでしょう。

みかりんにも憧れている人はいますから、よくわかるんです。

 

憧れる気持ちは、恋の親戚だけど、それは別腹なんですね。

現実にその人をどうしよう?って思うかというと、そうじゃない。

リングに立つ資格もなければ、似合いもしないとわかっています。

第一自分に全く興味のない相手です。

大粒の宝石を見て、ああ、すてきだなあ!と思うけれど、

自分の稼ぎでは買うことはできないし、つけたところを想像もできない。

そんな感じかな?

離れたところから楽しむ、そして輝いているその人からパワーをいただく。

それで十分だと思っています。

全然知らないところで、書く仕事に貢献してくださってるし( ´艸`)

 

自分にとってかけがえのない相手は、手の届かない素敵な人ではなく、

自分を選んでくれて、そばにいてくれて、

ぶつかったり、摩擦を起こしたりしながら、少しずつ絆を深めていく。

そういう相手だと思うんですね。

そんな時間の積み重ねで、かけがえのない人になってゆく。

 

まだ若いというよりは幼く、今の想いも絶対!とはいえないけど、

あなたとお付き合いを始めたということは、

今、この時点であなたが選ばれているのですから、

彼にとって、一番大切な女の子なのは間違いありません!

自信を持ってください。

 

  

 

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