10月のシングー・ファイト編・11 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

10月のシングー・ファイト編・11

さてさて、お話しの舞台はシングーの上流部から下流のヴィトリア・デ・シングー方面に移る。幾日かのインターバルを買い物などに充てて、Mちゃんと二人でアジトを出発。ボートをヴィットリアからだして、ヴィラ・ノーヴァまで20分くらい、地元漁師のヘナットと会う。いつものポイントにしているカジュイ湖に入る水路の入り口は、2015年11月にヨシ&ヨシ・チームのときにキャンプ地にして今回も予定してたんだけど、そこはキャッサバ畑になっていた(笑)。そこで、ヘナットが新築中のシングー本流沿いに近い漁師小屋の敷地をベースにすることにした。

 

 今回のベース・キャンプ

 

まずは、いつものカジュイ湖に釣りにいく。ところがであ~る。狭い水路は昨年と同じ感じだったけど、奥に進んで湖面にでると、やけに浮草のホテイソウ(エイコホルニアのアズレア種)が膨大でクソみたいに厚くなっていた。この異変ついて、後でUFPA(パラ連邦大学)の生物研究スタッフと協議したけど、おそらくベロ・モンテ発電ダムの影響であろうという結論になった。

  シングー本流を堰き止めたピメンタル・ダム

 

堰堤が完成して、湖水を貯め始めたとき、下流域の一帯は水位がすごく下がった時期があった。このときにカジュイ湖も影響を受けて、湖底が露出しバイオマスが腐って、ふたたび水位が上がったときに水を大きく豊栄養化したのだ。そしてホテイソウ類などが大繁殖を果たしたに違いない。

  カジュイ湖

 

そんなわけで、水路から湖の奥にカヌーで入るのに、えらい時間と労力を使ってしまった。テルサード(蛮刀)で水草を切りながら、少しずつ進むしかなかった。釣りができる平水面に行くまで優に1時間も使った。オレも手伝いながら進んだので、けっこう疲れた。しかし、やっぱりカジュイ湖は、シルバー・アロワナがウジャウジャいた。

  シングー下流のアロワナ

 

手漕ぎカヌーは、2隻使った。小さなカヌーなんで、1隻での釣り人は、一人限定になるからである。オレも今回は、ちょっとフライを振りたかったし。

  ストリーマーを食ったアロワナ

 

今回のために白いマラブーの小型ストリーマー(小魚を模したフライ)を巻いた。アロワナは、昆虫食が6割、小魚食が3割くらいだけど、大きめの魚は余り食っていない。ロッドは、#7番。ラインは、9月のメシアナ隊員Mさんがデリバリしてくれたタイタン・テーパーのWF7F。結果は、すぐ出た。

 

  フライ・デ・アロワナ

 

Mちゃんもトップでアロワナを釣り始めた。でもカヌーが離ればなれで、近影が撮れない。オレは、ルアーでも釣った。

 

  まあまあ良いアロワナ

 

ちなみにアロワナは、オステオグロッサム類の一員。アマゾンには、2種類がいる。ブラックとシルバーである。ブラックは、ネグロ河やオリノコ河方面に生息が限定されるけど、シルバーはアマゾン低地の広範囲に分布している。

 

続く

 

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