有名な賄賂街道で中国人作戦決行(ギニア→シエラレオネ・移動) | ~国連加盟国193ヶ国すべて渡航済み!~アマゾニアンのブログ

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海外旅行をしながら買い付け、目指せ200か国雑貨の「コパカバーナ」、20代で世界100か国以上を旅行して40歳で国連加盟すべての193ヶ国に渡航しました。主催するともに日本最大の海外旅行オフ会と日韓交流会についてのブログです。世界一周後も旅三昧生活!

ギニアのコナクリからシエラレオネのフリータウンへの移動日。

9人乗りのシェアタクシーだが、自分が助手席を2人分支払ってGET!

飛行機では自腹で乗ったことないが、シェアタクシーでは時々ビジネスクラスを使う。

そして来た時点で6人目、ひとり助手席を取っていた兄さんがいたが、2人分を取った自分に優先権。2列目はふたりのおばちゃんが3人分支払ってふたりで使うというのもあって集まりは早かった。

この手のシェアタクシーにはチケットなんてほとんど見かけないが、チケットにて金額表示をしてそして乗客全員の名前を記入。ここまでやるシェアタクシーは初めて。

コナクリ市内は渋滞がすごいらしいが、日曜日を選んで正解!

セネガルのダカールで土日と平日の交通量のかなりの違いがわかっていたためだ。

市内は全く渋滞なし!

途中の街で渋滞は何度かあったが道の状況は舗装されていてスムーズ。

だが、途中からダート!

そして、賄賂の話が運転手から。

5000ギニアフラン(約60円)ずつ払え!というのでみんな何も言わずに後ろから運転手のもとに金が集まってきた。自分にも払えと言ってくるが、ビザ代払ってるから大丈夫!!俺の友達、払わないでここ通ってるから!俺、外国人だし!とか適当なこと言ってたら、しぶしぶ運転手は諦めたようだ。さすが!?国際線だけあって英語が通じたのは良かった。そして検問。空港や市内にいたような良い感じの警察たちとは違って、いかにもうさんくさい雰囲気(笑)えらそうで、ニタニタ感が伝わって来る。ここはナイジェリアなどとは違って個人的に賄賂を払うのではなく、車単位で賄賂を払うシステム。そのほうがお金が集まりやすいのだろう。ダダこねて問題になると車が進まないので他の乗客に迷惑がかかる。それを見越してのシステムだ。ただ、それもあってか自分個人には全く請求はなかった。

 

ここは警察や軍人への賄賂だけではなかった。

まあ、賄賂と言うかなにかに便乗して小遣い稼ぎをしている人たちが多い。

そのため、運転手はすぐ小銭を出せるようにケースに常備。大きな紙幣は見つかると面倒!?だからか隠していた(笑)

まずはある地点で村人たちが集結していた。先の橋は通れない!!とでも言っている様子。でも、実際は混んでいるだけ!?であったのだが、車に迂回路を促す。うちら乗客は降ろされて歩く。

うちらのシェアタクシーは村人たちの先導で川を渡る。

そして村人からはお金をせびられて渡すこととなる。

運転手負担だ。

橋の手前で15人くらいもの男たちがたむろしていたのは小遣い稼ぎのためだ。

 

そして橋のたもとは道端商店街。

そこには女性たちが水やスイカを販売。

橋を普通に通れれば素通りのところ、車が一度止まるわけで物も売れるというわけだ。

近所の人たちにはお金が舞い込んでくる。

そこまで混まないで良さそうな橋なのだが、なにか仕組まれている雰囲気が(笑)

 

橋を渡った先はより道が悪くなった。

雨期が終わって間もないので仕方ないがひどいところはひどい!

この子供たち、なにをしているかと言うと・・・

でこぼこの道なので、運転手にここを通れと合図を送る。アフリカなどの車はタイヤが壊れるまで使うので、なるべく衝撃をタイヤに与えないように運転手はかなり気を遣う。それを子供たちはわかっているので、ベストな道を先導してくれるわけだ。ただ、ご覧のとおり1台につき5人。運転手は気を使って5等分なんかにはしない。礼のお札は1枚だ。このでこぼこを抜けた後は彼らの中で争奪戦が始まる。けんかまではしていない様子だが、お金を手に渡されるが勝ち!!そのため、全力疾走!!足が速いだけではなくポジショニングも大事だ!アフリカのサッカー選手が競り合いなどに強い意味がここでわかる(笑)

 

お金は見ていると渡さない運転手もいるのだが、うちの運転手は毎日のように同じ道を通っているからか、仕方ない感じで請求されれば誰にでも渡す。たぶん子供たちもいつもお金くれるおじさんだ!とわかっている様子。

 

そしてまだ終わらない。

これからは乾季だ!!

道を直すぞ!!

国道だから公共事業で!!ではなさそう・・・。

こちらも見るからに村人・・・。

工事しているところに近づくとスピードを落とせのサインがくる。

それは危ないからというのが一番の理由ではなく、お金もらうためのようだ(笑)

通過するときに水を飲む仕草をする。

要は水代くれ!と向こうからせびってくるのだ。

 

チベットではわざと道を壊して、車を押すなどして助けてお金をもらう人たちがいるが、ここも同じかも!?雨期の後だからと言うのもあるが、わざとでこぼこにしている可能性もなくはない。このあたりは自給自足の生活だろうから、彼らにとっての現金収入はこれくらいしかないが、今までの流れからしても悪意を感じる(笑)

 

そんなこんなで3,4時間ほどで国境到着。

両替商がたくさん詰め寄って来るが、スタンプもらうまでどんな強敵が現れるかもわからないのでここでの両替はしないでおいた。イミグレ直前の検問ではかなりくつろいでいるボスにひとりだけ呼ばれて賄賂かな!?と思ったが、日本の津波の話しをして終わり。

 

そしてイミグレ。

スタンプを押してもらうために部屋の中に通される。

他の客はスタンプいらないのか知らないが、部屋に来たのは自分のみ。部屋には来ていないが、外が見れて彼らは紙幣を握りしめているのでみんな払っているんだろうなあと。そして賄賂請求!!20000ギニアフラン(約240円)寄こせ!と。こちらはスマイルしても、笑いもしない本気モードだ。でも、すでにお金出す前にスタンプは押されている。だいたい、ブログなどで拝見しているとお金を払わないと机の中にパスポートしまって、払わないと押さないよー!だ。でも、先に押されたのでこれは俺の勝ちだ!と思った。そして車の中で賄賂請求されたらと仮定してなんて言えば良いかいろいろ考えていたのだが、中国人作戦決行だ。モーリタニアとマリでは自称も格好もマレーシア人だったが今日は中国人。

 

コナクリ市内を見ていると、他のアフリカ諸国同様に中国の影響は大きくて、莫大なお金が投資されている。市内の警官は思っていた以上になにも追及してこなかったし、検問も拍子抜けのスルー。アフリカ人と話しをしていると中国の存在感は残念ながら日本とは比較にならないほどでかい!これは今みたいに投資する前からだ。そしてだいたい、日本も韓国も中国の中にあるという考え。もちろん日本!という名前は知っているのだが、中国みたいな「国」とは思っていない!?うちらからしたらよくわからないがそもそも基本的な概念が違うのかと。海外出たことある人は違うだろうが、普通の人はそう思っている様子。なのでそれを使うことにした。たぶん、今の状況だとギニア政府は中国大使館からクレームなんて受けたくないであろう。政府の高官同士は賄賂もはこびっているに違いないし、ギニア政府からしたら中国人とのトラブルは避けたいはず。中国人からお金巻き上げるな!とは名目上言えないであろうから、外国人を大切に扱いましょう!くらいは指示が出ていてもおかしくない。書面的ではそうであれ、通常の会話などで中国人の扱いなどはなんとなく話しが上から降りてくるものだと思う。すでに中国人と問題起こして、減給などにあった警官がいるかもしれない。減給にあったこと自体が作り話しでも良いが、そういう情報はすぐに警察中に伝達されるものだと思うし。中国人とは問題を起こさないでくれ!と切に願っている賄賂をもらっている高官がうわさをばらまけば良い話しだ。外国人なのか中国人なのかもわからないが、賄賂を現地人からは確実に取っているが、自分からは取らなかったのがひとつの証明でもある。賄賂がはこびっている国だからこそ、お金が好きだからこそ、中国人と問題を起こすな!という図式は成り立ちやすいとも言える。前置きが長くなったが、賄賂を請求されて自分が放った言葉は「ビザ代は支払っているし、我ら中国大使館に聞いたが出国時のスタンプでお金を払うことはないって。しかもすでにギニアフランはもう無い!」中国大使館の理由だけ言えば良かったが、こういうときはシンプルではなく、あーだこーだなるべく長い文章にして一気に羅列したほうが効果的。すると目は怖かったが、パスポート返してくれた。

 

そして、長細い建物を進むと検疫。

パスポート情報を記帳。そして金がほしいためか、それまでしっかり記帳していたのだが、自分がいるのに気付いたとたんに並んでいた現地人をさくっと行かせて、誰もいない状況にさせて金くれ。でも、スタンプもらったし、ここで弱気に出る理由はない。無視。

そしていつの間にかシエラレオネINしていたようだ。

なにをしているかわからない軍人さんがこちらをビデオカメラ!?で撮影。

サーモグラフィーだったのかな!?わからないが、ギニアの影響かまた金くれ!無視。

スタンプくれるおじさんは現地人がたくさんいたからか、なにも請求してこなかった。

 

うちらのシェアタクシーに戻ると、それまでギニアでは封印されていたギニアでの賄賂の話しに大盛り上がり!自分にもいくらか取られたか?などと聞いてきた。シエラレオネでも賄賂の請求はあるが、ギニアに比べたら圧力もなければ無視しても大丈夫感が満載。

 

1回目の検問で、車内の荷物チェックをするとのこと。

運転手は個人的な小さなバッグだ!とか言っていたがチェックをするとのこと。さくっと紙幣を取り出して、チェックをすると決めた係員にお金を渡す。するとチェックせずにスルー。そんなもんだ。

 

国境を越えてから初めての街で両替をする。

公式レートより全然レートが良い!

運転手もそのレートを聞いて、コナクリで両替した時より全然良いよ!ということで両替に便乗。

情報にはなかったがたぶん公式レートとは別に市場レートがある模様。

こういうときはATMは使わないで現金で両替すべし。

ちなみに公式レートは1ドル=5.5レオンだが、市場レートは1ドル=7.5レオン。

 

シエラレオネ側はすこぶる道が良い!!

そのあとは検問もなく順調!

賄賂やお金の流れは考えさせられるところあるが、とても濃い良い経験の1日でした。

 

賄賂街道に!

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