GoogleやAppleなんかは別として、サラリーマンの正装はスーツにネクタイだ。だから普段着ない我々も、正装しなければならない場所には誰に習わずともスーツにネクタイで行くはずだ。
それが正装だとインプットされているからだろう。
では、現場作業する職人の正装は何か
ヘルメットに安全帯、もっといえば長袖に安全靴、これが正装なのだ。少なくとも、ヘルメットに安全帯は最低限だと思う。私は監理技術者。安全管理はお手の物…と言ってもゼネコン様の安全部長のようにアホみたいな安全対策は豪語しない。（笑）
大同防水はこうだ。
「足場の中でヘルメット被って作業しても誰も見てくれない。だから足場の中は被らんでいいから外にいる時は必ずヘルメットを被れ。車までヘルメットを被って歩け。」
無茶苦茶な安全指導だ…（笑）
危ないからヘルメットを被れと言えば被らない。自分の命は自分で守れ、被らないと保険は出なくなるぞ、家族を路頭に迷わすな、…いくら言っても被らない奴は被らない。理由はこうだ。
カッコ悪い、暑い、顎に日焼け跡が残るから嫌だ、禿げる（笑）
命より、家族より、お客様より、自分のカッコの方が大切ということだ。
なぜなら、もし足場から転落して怪我したらお施主様はどうなる？一生、うちの塗装中に職人さんが怪我した、死んだという最悪な思い出が付いて回ることになるのだ。カッコ悪いから、大丈夫だから、ではお施主様のことを考えていると言えないのだ。
5年ほど前、下請けに施工させていたマンションの鉄部塗装現場で、うちのスタッフに監督させていた。ある日抜き打ちで現場に行ったら、全員がヘルメットを被っていなかった。
さらにあろうことか、監督であるうちのスタッフが、「やばい、専務が来た！みんなヘルメット被って！」と小声で言いながら陰に隠れたのである（笑）
こいつはダメだ…と思った。
案の定、彼は別件で3年前に退社した。
ヘルメットは何のために被るのか
それは自己の安全のためではない。お施主様のために被るのだ。お施主様やご近所様から見たとき、ヘルメットを被っていた方がぴしゃっとして見えるから被る必要があるのだ。これが国交省指定の監理技術者である私のやり方。もちろん、間違っている（笑）
でも、結果的にみんながヘルメットを被るようになった。足場の中は見えないからいいぞ？と言っても今は脱がない（笑）彼らはもう、人から見られていることを意識している。むしろ今は見られたい、見せたい！という変態にまで成長した（笑）
ヘルメットを被って腰道具をぴしゃっと付けて作業する職人は良い仕事をする。これは長年の経験上間違いない。
ヘルメットを被らない職人は大同防水の下請けは出来ない。させない。なぜなら、ヘルメットを被らない職人はカッコ悪いからだ。
かくいう大同防水のゼネコン下請け時代の駆け出し時期は、ゼネコン現場でノーヘル、朝の朝礼は毎日遅刻、昼の打ち合わせは出ない、一斉清掃はボイコットというトンデモナイ業者だった（笑）先代の暗黙の了解というか見えない力があったのか、知らないが、私自信が先頭に立って変えた。はっきり言って私は大同防水を変え過ぎだと思う（笑）
私のバイト時代は屋上で裸で防水していて、監督に「ここは海じゃないんだぞ」と怒られたこともある。(海にいく暇がないから屋上で日焼けしてるんじゃないか！一石二鳥だろ？何が悪い？)と思っていた。ケツが青いガキだった。
昔の話だ（笑）
人は見ていないようで見ている。
人は言わないけど頭の中で思っている。
世界水泳の選手はみんなコンドームみたいな帽子を被っているじゃないか。競馬の騎手もピンポンパンみたいな帽子を被っているじゃないか。カッコいいじゃないか（笑）
スタッフに教育する際、シートベルトの話をする。シートベルトなんか誰が締めるかいや！と思っていた時期があった。今は締めないと怖くて運転出来ない。なぜか
習慣になったということなのだ。
歯を磨く、手を洗うことと同じになったから苦ではなくなったのだ。
だからヘルメットも習慣になるまでは我慢して意識して努力しないといけない。でもそれを乗り越えたら、ノーヘルなんかで仕事出来なくなるのだ。
ヘルメットを被らない職人さん、あなたが怪我しようが俺は知ったこっちゃない。仮に転落死しても会社がケツ拭いてくれるだろう。
でも、お施主様から見たら不安だぞ
もし怪我でもされたらどうしよう…と思ってて言わないんだぞ？それに、超カッコ悪いぜ
ヘルメットでは禿げやしない。頭が薄くなるのは毛穴に脂が溜まってるからだ。スカルプケアかメリットすべし
（笑）ちなみに私もスカルプケアはしている。選んでくれたお施主様に恥をかかせないようヘルメットを被ろう
ご安全に 雨漏りのスーパードクター！雨漏り119
広島の防水・塗装は大同防水工業株式会社