あくまで個人的メモです。誰の得にもなりません~
 
 
【ノロ祭祀について】
 
①ノロとは何か
ノロとは『神女』『祝女』と表記する。
琉球王朝直轄下の国家宗教・琉球神道の神官。(つまり役人)
構成されるのはすべて女性。
聞得大君(国王の姉妹や血縁女性)を頂点とした、神官組織。
基本、集落の豪族一族の女性が、琉球王の許可を得て成巫・継承する。
 
 
②ノロの仕事は何か
ノロの仕事は祭祀であり神々との繋ぎ役。
暦に基づいた種まきや収穫祭などの儀式をする。
集落からの税によって生活が成り立っている。
その神官装束は継承制であり、琉球王から下賜された神官装束を代々引き継いでいるが、消失したものは代用品を使う。
(神扇を消失した場合、クバの葉を代用する。
クバは神聖な植物とされている)
 
 
 
 
ここから先は私の憶測。
(完璧な憶測だからな!)
 
豪族の血筋といっても、霊的血統を継承するには限度があるのではないか。
 
おそらくだけども、霊的特質を持った子供をいち早く見つけ出し、養子にして組み込むことで、ノロの霊統を高めていったのではないかと思われる。
 
また、琉球王朝は奄美や八重山を侵略したが、その一方でノロへの懐柔政策を行っていたとも言える。
 
琉球の国家祭祀の組織に豪族ノロを組み込むことで特権を保護し、直轄ノロに宝物を「下賜」という形で与えることで、アメとムチの飴をノロに与えていたのではないかと推察される。
 
(そこからはじき出されたのがユタであるとも言える)
 
また、琉球国は(他の国もほとんどはそうだったんですが)、
 
主な支配地に直属の役人を移住させ、地元の豪族と婚姻させて、王朝への忠誠をその地に植え付けていく政策をとっていた。
 
王の実子も地方の豪族に嫁がせ、そのことで王族の遠戚として地元と和合させる方法を積極的にとっていた。
 
ノロ達の琉球王朝への忠誠心(が本当にあったかどうかはともかく)の背景にあったのは、
 
「同盟婚姻」として王の娘や王朝の忠臣の娘などを積極的に嫁がせていたことにあると思われる。
 
 
 
【ノロ祭祀の特徴】
 
・似た言葉を反復する独特の韻
(アマミキョ・シニレキョなど)
 
・奄美大島ノロ組織に存在する『グチヌシュ(呪術の衆)』
という、ノロを補佐する男性の神官職
ノロよりも呪術は強いとも言われる
 
・普段は集落人として生活しているが、神事になると「生き神」となるので、通常集落の人々はひれ伏して迎える。特に男性は顔をあげてノロを直視したら目がつぶれるとされていた
 
・普通の人々は砂に埋めて腐らせ、そののちに遺族の手によって掘り返して頭骨を瓶に入れるが、(これが古代の南西諸島の墓)
ノロは神なので、土に埋めることはせず、神山の山中の木に、遺体を乗せたカゴをくくりつけて吊るしておき、腐敗させたあと、改めてその骨を神山の指定の場所にサンゴ石の石棺のなかにおさめる。
つまりノロと一般人とは葬法まで違う。
 
 
 
 
 
 
 
 
先日、唐突に「おおあましむれ」という言葉がきたので、調べてみたら
「大阿母志良礼(オオアモシラレ)」という役職がノロにあることを知った。
最高位である聞得大君を補佐していた3人のノロがオオアモシラレで、事実上ノロのトップにあたる。(聞得大君は王族なので儀礼上の立場)
おそらく、このオオアモシラレ達が、神降ろしのちからを持っていたのではないかと推察する。
でもなんでこの名前が私のところに来たんだ?
奄美と関係あるのか?
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