「・・・・間人君」
「わ! ビックリした 狭間君か」
「最近どうしたの? 学校では見かけないけど」
「君に渡したい物があるんだ・・・」
「え 渡したい物?」
「これ・・・」
「ん・・・これは・・・何だろう機械だって判るけど」
「マジェスティCOMPα・・・」
「マジェスティCOMPα?」
「モバイル型のパソコンと思ってくれればいいよ・・・」
「モバイルPC!? 凄いよ!狭間君が造ったの?」
「うん・・・君『だけ』のために・・・」
「僕のため? どうやって使うのこれ」
「大丈夫 間人君ならきっと使いこなせる・・・」
「こんな発明品を僕に?本当にいいの?」
「間人君だけ僕の友達だから・・・」
「僕だってそうさ 病弱で人づきあいが苦手だし」
「君と・・・美らさんだけは生き延びて欲しいから・・」
「あは そこまで悪くないよ それに美らはもっと頑丈だよ」
ジリリリリ
「あ 始業ベルだ じゃ また放課後に電算室で」
「さようなら・・・間人君・・・」
つづく