ぶーぶー この名前が出てくるとつい手に取ってしまう。

    かわじ としあきら 

幕末に活躍した幕府の官僚である。

吉村昭は「落日の宴」で、開国を迫るロシア使節団と対等に渡り合った川路の活躍を尊敬を持って描いた。

 

幕末の混乱期、人物と認められれば高い役職付くことができた。

川路もそうした一人であった。

ロシアに帰国するには船を直す必要があった。

担当したのは日本の船大工たちである。

長期にわたる大勢の船員の暮らしもまた勘定奉行の手腕にゆだれられた。

前例はない。

 

佐渡奉行を経て奈良奉行となった川路は、養父母と妻、息子を連れて赴任した。

江戸には実母、長男夫婦などの家人が待つ。

日記と称して川路は毎日のことを手紙にしたためた。

それが今に伝わる。

 

作者のあとがきによると川路の奈良奉行は評判が良い。

賭博に厳しく、拷問を禁じ、貧しい者に救済をした。

桜や楓を植栽し、古都奈良を平安で気持ちの良い町に生まれ変わるようにした。

それがタイトルである。

 

小説は小気味の良い捕物帖の様相すら見せる。

丁寧に書かれたその時代の人々の暮らしも興味深い。

しっかりと作者のリードで楽しんだ。

 

ぶーぶー 新緑の美しい家老屋敷へどーぞ

   

 

   

 

   ぶーぶー  麻生藩家老屋敷の五月飾り ぶーぶー

    4/20~5/5

    開館日 木~日曜日   9:00~16:00

    入場無料 駐車場有り

    住所 茨城県行方市麻生1153-1

   ● 5/3には菖蒲とおもちゃの配布

    期間中は、つるし飾り教室のメンバーの作品を展示

           お楽しみ下さい。