ぶーぶー こちらはなめがた文庫

文庫のおばちゃんとしては、本選びが楽しい。
好みもあるし、活字への耐性もあるし、ひとそれぞれ。
お互い慣れるまでは、かっこつけることがあるし。
読書ってちょっとやっかいなところもある。

たまに寄ってくれるライターさん。
仕事とは関係なく面白い本探し。
「やっと暇ができたの。読むもの教えてください」

彼女は活字慣れしているし、自分の趣味が優先ではないので本を選ぶのは楽かもしれない。
なにより文庫が信頼されているようでうれしい。

ではさっそく。戻ってきたばかりの
桜庭一樹:著 「赤朽葉家の伝説」
 文庫のお節介本。
 回し読みしていつか、この本でおしゃべりできたらいいね
 という企画の本。
 変な本だけど、ちょっと読んでみてと渡す。
 装丁から波乱含みとかいって笑う。

今月のお話ベンチの特集テーマは「ふたり」。
今出した本だけど、読んでほしいからすぐ貸しちゃう。
すごい双子なんだから。
こっちの方がもっと変な本かもと言って。
「悪童日記」 フランスの本。第2次世界大戦から冷戦後の 東ヨーロッパの国境近くに住むとんでもない双子の物語。
ふたりには掟のような約束がある。
文体も「・・・な感じ」とか「好き」とかいう言葉を除いたので、独特。
おもしろい。
話も破天荒。

慌ただしく帰る人を見送りながら、さぁて自分の本を読むぞ。あれっ、忘れてきた。
仕方がないので前から気になっていた
角田光代:著「ファミリーツリーぶーぶー」を読むことにする。
こういうとき文庫は便利。

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$あまがけさんのブログ
この頃、コケが気になってしようがない。
これは堤防のコケ。土はどこだ?