ドビュッシー作品で聴く音の魔術師の至芸 ドビュッシー〜《前奏曲集第1巻》 | 恋、ソープ嬢こばとの愛され組曲

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アマデウスレコード
9thブログ
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“魔法のピアニズム”と驚嘆されたイタリアの巨人、アルトゥーロ・ミケランジェリ(1920〜1995)が没した日である。彼にはいろいろなあだ名が付けられた。天才・鬼才・奇人・変人のほかに、完璧主義者、キャンセル魔、インタビュー嫌いというのもあった。とにかく、破天荒な天才であった。

レコードのカバー


ミケランジェリの両の手で紡がれる“万華鏡の響き”と歌心の素晴らしさに、曲がなんであれ、聴衆の全てが金縛りになったものだ。彼の神秘的な魅力が最も発揮されたのが、印象主義音楽のドビュッシーの代表作《前奏曲集第1巻》(1910年完成)にほかならない。その第1曲「デルフの舞姫たち」は、古代ギリシヤの神殿を飾る3人の舞姫の彫刻を観て書かれた厳かな音楽。詩の傑作を達人の朗読で味わうようなミケランジェリの演奏で聴くと、名曲も名演も人智を超えた魔境で生まれるのかもしれないと思えてくる。

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