９月の末に鳩山首相が訪れ、話題となった恵比寿の居酒屋「さいき」へ
次長に進級したばかりの後輩を連れ立って出掛けた。
店に入ると「お帰りなさい」の呼びかけで迎えられたのだが、生憎席が足りず、
断念せざるをえなっかた。ご主人に名詞を頂き、しばらく他で時間を使ってか
ら再訪することにした。
●居酒屋礼賛から（さいき）
http://hamada.air-nifty.com/raisan/2004/09/__3.html
http://hamada.air-nifty.com/raisan/2004/09/___7.html
●寄り道ブログから（縄のれん）
http://blog.livedoor.jp/hisashi721/archives/13197729.html
鳩山首相が、「さいき」に行く前に立ち寄ったという立飲み「縄のれん」を探し
そこでしばしの時間を費やそうと暖簾を潜ったのだった。
店内は、満員状態だったが、辛うじてカウンターに二人が入れる余地があっ
たので滑り込む。
はやっているからもあるのだろうが、集っている人々を見ながら「縄のれん」
には時代の雰囲気を背負っているものがあると直感されたのだった。
まずはハイボールに煮込みを注文、その後幾ばくかの焼き鳥をつまむ。
どれもこれも美味しく優れものだ。
鳩山首相は「縄のれん」に寄ってから「さいき」へ出向いたことからして
「さいき」への期待は倍加するのだが、連れが余り酒が飲めないことも
あって、しばらく酔い覚ましも兼ねて中目黒まで歩くことにした。
駅前の商店街沿いには屋台がいくつも並んでいる。縁日の佇まいだ。
前方から太鼓の音も聞こえる。
恵比寿神社の鳥居前で人だかりの先に、地元の人と思しき老若男女の
太鼓打ちの姿が見えた。
アンコールの声も上がり、熱い雰囲気が醸しだされている。外国人の姿も
見られた。
東京のファッションシティーの一角である恵比寿において、バチを敲く
お父さんの表情、姿、身振りには昔ながらの日本が宿っている。
恵比寿神社でのえびす太鼓は古式蒼然とした日本の姿だが、
写真を撮ることに快く応じてくれたべったら漬を売る二人のギャルも、
日本の「今」を引き受けているのだ。
「縄のれん」もえびす太鼓も、べったら漬売りのギャルも
間違いなく現代日本だ。
心の高ぶりは収まることなくテンションさらにヒートさせる。
根津の釜竹、根津の甚八といい、今日出会った恵比寿の何処といい
どうしてこうも優しく、温かく、ノスタルジックなのか。
日本なるものの深さを覚えずにはいられない。
酒も手伝ってか、とっても心地いいのだ。
代官山から猿楽町の坂を下りながら、目黒川へ、そして目黒川沿いを
池尻大橋方面へと歩く。お花見の時季に来て以来だが、暗闇と薄明かりが
交差し、さくらの彩りはないものの、幻想的であることは変わらない。
こじゃれたブティックや雑貨屋にも興味がいく。夜の目黒川沿いはお薦め
ゾーンであるのは確かだ。
ルート２４６を三宿へ向かって歩いている途中に見つけた彫り（タトー）の
ショップ。
東京の街の幅広さを知る思いだ。
三宿の交差点に辿り着いて、ビルを見上げると「新記」のネオンが
眩しい。
店内では、ビールの他に桂花酒や杏酒を求め、酒の肴に飲茶３点と
仕上げに「全部具入りつゆなしそば」とした。
連れは「これはいけますね」と何度も念を押すのであった。
厨房に目を遣ったときに目が合ったので、写真を取ることの了解を求めると
快く応じてくれた。
ウエートレスの中国人の女子学生は、中国の福建省から来て、日本語
学校で学んでいるという。矢継ぎ早に繰り出す私の質問にも答えてくれた。
猛スピードで、日本の多文化共生社会化は前進しているのだ。
●２００９．９．１３団塊のマーケッター
http://ameblo.jp/alucky491112/entry-10342079862.html