今日は快晴! 完全な冬空です! | 宮城県大崎市の学習塾、進学塾「あるふあゼミナールのブログ」

今日は快晴! 完全な冬空です!

今日は抜けるような青空、

風は冷たいけれど、これが太平洋岸の

完全な冬空。

西高東低の気圧配置になったという

ことなのだ。夜は放射冷却で冷え込む。


生まれは秋田県なので冬空は晴れでは

ない。この時期大体は重く雪雲が垂れこめて

天候は落ち着かない。いつでも雪が降る

心構えを求められる。雪が降るのが自然

なのだ。


冬の晴れは一月下旬から二月になる。

もうそろそろ春が来る知らせなのだ。

むこうではフエーン現象とよんでその時期

乾燥する。そこで大きな火災がしばしば

発生する。酒田大火や能代は二回にわたる

大火を経験した。火の用心は三陸の津波と

同じように日本海岸の心構えの一つに

なっている。


こうして考えるのも地理学習の一つである。


しかし、生徒たちは覚えられない・・と

うめいている。社会が苦手という人が

多くなったのもゆとり教育の結果かもしれない。

ゆとり教育は本来なら前述のような思考力を

深めることが目標だったのである。

しかし、現実には、何を覚えるのかわからない

といった子供たちを沢山作り出した。


そこにはゆとり教育を考えた文科省の大人たちと

現実の子供たちとの、生活体験上の大きなギャップが

あったのかもしれない。


忙しい時代になって、自然条件に満ち満ちている

と思われる田舎でも、実は子供たちの自然体験は

信じられないほど貧弱なのだ。

ハエ一匹でも大騒ぎする教室である。

何でこうなったのだろう・・・一番の原因は車社会

かもしれない。田舎ほど車で移動することが

多くなってしまった。学校でも塾でも ドアToドア の

便利さなのだ。都会の人たちの方が良く歩くと云って良い。


むかし私の時代は、通学路は自然体験の場そのものでもあった。

遊びながら自然体験をしていて、その理屈を学校で知ると

いった具合だったのだ。今は車で通過してしまうのだ。

そこで都会の子供たちの方が学習して植物や昆虫や

らを良く知っているという逆転現象が起きている。


同じように、果物の皮をむけない人が増えているという。

だから皮を向く果物は人気が無いのだそうだ。

簡単な味噌汁や卵焼きなどの料理も出来ない

子供たちが増えているという。お母さんたちが働く

様になって、子供たちにお母さんの料理を教えて

いる時間が無くなったのである。

あるコンビニで時間帯ごとの売り上げデータを覗かせて

もらったことがある(パソコン画面でお客さんの年代や

お買い上げ品の分類まで出てくる!)

午前七時から八時台は若い年代が圧倒的に多く

買い上げ品は食料品なのである。朝食を買うので

ある。そんな生活の変化が、学習上でも生活経験の

不足として現れ、当然分かっているつもりのことが

実は分からないままになっているという事が多いのだ。


折り取りて はらりと重き すすきかな   


この句に読まれたススキはススキの穂の出始めか

それとも咲き終わる所か・・・という設問に

都会の人は何問かもしれないが・・皆さんは楽勝ですね・・

と云いつつ指名したら・・・先生 ススキってなんですか?

ときた・・・ウ―――ン言い方が違うのか・・・カヤともいう

葦に似た・・ほらその辺で生えている葉のヘリで手を切ったり

する・・???説明すればするほど??????

国語の学習にも大きく影響している事を

認めなければならない。

身の回りの小さな不思議にも注意をはらい関心をもつ

そんな事も学習の中で育てていきたいものである。


いまは学習と経験が逆転している時代かもしれない。