昨日の夜の番組で・・・ | 宮城県大崎市の学習塾、進学塾「あるふあゼミナールのブログ」

昨日の夜の番組で・・・

昨日帰っていって、夜の12時【午前零時】の

NHKのニュースを見たあとの番組をみた。

南三陸町の孤立していた浜の人たちが

クラさんを中心に支援の手が届かない中で

ワカメ栽培の見通しを立てるために奮闘する

姿をドキュメント風に描いたものだった。

全国のボランティア支援を受けながら

ワカメ養殖を中心にすえて生活を再建する

ことをめざした。ほとんど自力でがんばりながら

村の絆を守り抜こうとする感動のドキュメント

であった。福福丸と命名した中古船で養殖用の

重りを海中にいれる。ワカメの名前も「福福ワカメ」

と決めてブランド化していこうとする話である。


津波被害から立ち直ろう・・・荒れ狂った海を

太平洋銀行だから・・・なじょにかなるさあと

取り組む話で、個人的にはとても感動した。

とりもなおさず現在の政治が抱えている

問題点をあまねく照らしているものだった。


民主党政権は本当に国家を運営する能力が

限りなくゼロに近い事を浜の誰もが感じながら

自分たちで切り拓こうとするのである。

こんな現場に、なぜ僅かの支援の手が

届かないのだろう・・・お金の使い方を知らない

のだと本当に思った。素早く手を届けることで

大きな復興への活力が住民の中から生まれ

るというのに・・いまだにそこに手が届いていない

現実をおもう。政治の欠陥が余りにも見事に

描き出されているものだった。もちろん

制作したNHKの皆さんはそこまでは考えていない

であろう。

続いてコンビニで買った被災地の震災前の風景を

撮った写真集を観終わり、地元東北放送が編集した

津波襲来時の各地の様子をまとめたDVDをみる。

よくぞこんな記録が残されていた・・・とおもいつつ。


3・11の日は塾で地震に遭い、何人かの生徒を

送りながら、雪の中を津波情報をラジオで聞き

ながら家に帰った。家族の安否は幸いにも

2時間ぐらいの間に確認できて、こちらでは

電話が通じないので(これはNTTが通話量の

コントロールをするのだ)金沢の娘の方に連絡

をして、心配してくれているであろう家族や親せきに

連絡をお願いしていたので、その点は取り敢えず

安心して家路を急いだ。暗くなるにつれ俄か雪が

一面に降りしきり渋滞する国道を避けて

2時間半くらいで帰りついたのだが、停電のため

テレビの映像は一カケラも見ることが出来なかった

のだ。ラジオだけが頼り。携帯の電池は予備が一個

あったのだが、それでも倹約しなければならなかった。

夜に入ると右の足が痛くて立ち上がれないように

なった。地震のときコムラ返しをしたように軽く

考えていたものがだんだんひどくなった。

(一週間後にようやく医師の診断を受けられ

 筋肉が断裂しているんだね!と軽くいわれた)


そんなわけで当時の映像の記録は改めて生々しい。

それから間もなく9カ月になる。

東北には、 きっぱりと冬が来た。(高村光太郎だそうだ)

被災地の時間はいまだに停止したままと云って良い。


政治はどこに行ったのか。

どこかよそごとの様な国会討論の放送を

聞きながら、慙愧の念がこみあげるのを

禁じ得ない。