補助犬受け入れ拒否のことで受け止めなければならないこと | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
http://www.ruoona.com/
http://www.alohapet.info/

私が昨日のやりとりをあえて書いた理由は、

みんなで仲良く文句を言いたいからではないんです。

(まだ昨日のブログを読んでいない方はコチラこれ→鹿児島は特別なんだそうだ。補助犬の受け入れに対しての拒絶


確かに怒り満載で書きましたが、

結局は場所も人の心もバリアフリーになってほしい!

それだけなんです。

喧嘩するつもりはなく、バリアフリーを目指しているアラフォー獣医師 浜崎菜央です。

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私がみなさんに伝えたかった理由は・・・


こういう現状を知ってもらうことが大事だと思ったから。


そして、このことで浮き彫りになったことに対して対処していくことを考えるきっかけになってほしいと思ったから。




まず、『補助犬』と『盲導犬、聴導犬、介助犬』が混同されているケースが多くあること。


補助犬=盲導犬・聴導犬・介助犬

です。


盲導犬・・・目の不自由な方をサポートする犬

聴導犬・・・耳の不自由な方をサポートする犬

介助犬・・・手足の不自由な方をサポートする犬


のこと。



これが混同され、間違われて使われたり、

このうちの1つの名前しか知らないというケースがあったりするのです。



去年、聴導犬の講演会をするにあたって、いろんなところに話をしていましたが、

だいたい

「聴導犬?」

と聞かれました。


去年、新聞やテレビで取り上げてもらったことで、若干減りましたが、

今もこれは変わらずあります。




その場合は、

「聴導犬は、耳の不自由な方をサポートする犬のことで、補助犬です。

 盲導犬や介助犬の仲間です。」


とお伝えします。


知らない人が知ることが大事だと思っています。

だから、ムキっとするかもしれないけど、

丁寧に伝えてもらうことが大事。


その情報を提供した上で、また話を進めればいいのだと思っています。




でも、この問題を解消することは大切だと思ってきたので、

今年は『補助犬』のイベントをしよう

と思っていたのであります。



『補助犬』ってどういう活動をしているのか?

『補助犬』には、どんな犬がいるのか?


そこを伝えたくて、イベント開催を考えているのです。




それから、『身体障害者補助犬法』の存在について・・・


この法律の存在を知らない人もまだまだたくさんいます。

知らないことも問題かもしれませんが、

この法律が存在しなければならない理由があるということが問題。




法律で守らなければならない人たちがいること

守ってあげなければならないから法律ができたこと

それを知ってほしいのです。

大きな問題でなければ、議題に挙がったとしても法律になることはない。

大きな理由があるから、法律になっているのです。


それを知った上で、法律の存在を広めてほしいなと思っています。

講演やイベントでは、このことについてもふれています。



そして、


こういう問題、トラブルをチャンスにかえる

ということが大事だと思っています。


今回みたいに私に言われる分には、私が努力すればいいこと。


だけど、

実際、補助犬ユーザーさんが買い物に行った時にこうなったら、

きちんと交渉できないことだってあるんです。


特に耳が不自由な人たちは、

相手が手話がわからない

自分が手話以外話ができない

となると、

交渉することすら難しくなるのです。


もちろん、筆談などで対応できるかもしれませんが、

こういう問題って、話せる人同士でさえも難しいところだから、

交渉することなく、買い物自体を諦めて帰る

ということだって起こりうるんですよね。



そして、もう一つ大事なこと。


「受け入れる」ことを強要しないこと。

強要できない側にも何か問題があるはずだから。



それが『補助犬』の存在を知らないという問題からはじまるケースもあるだろうし、

受け入れる側の心得を知らずに、自分の知識だけで判断しているケースなど、

いろいろだと思うんです。


こちらがゴリ推ししても、

受け入れる側に心構えがなければ、うまくことが進みません。



だから、昨日のやりとりをした施設では、開催するのを諦めました。

受け入れる体制が全くない状態で、

周りからサポートされ、無理に開催しても、

後からいろんな問題が出てくるから・・・



施設がオッケーであっても、施設内の店舗がオッケーでないことや

店舗がオッケーでも、そこで働いているすべての人がオッケーでないこと

などもあるのです。


だから、心構えがみんなにできる状態で迎えてもらえるように

少しずつ解決していかなければならないと思っています。




それから・・・これは、鹿児島では多くあることなのですが、

「犬は・・・猫は・・・」

というケースが多くあります。


いろんな施設、広場などで、ペットの受け入れが困難な状況があります。


ペットを飼っている人は鹿児島にもたくさんいます。

動物をこよなく愛す人も鹿児島にもたくさんいます。


けれど、飼い方が間違っていたり、マナーがなっていない人も多く存在します。


だから、ペットへの受け入れが困難になっていることを知っていただきたい。




私もペットと一緒に入れないところの多さにびっくりしますし、

ペットを連れている人にとって、一緒に生活しにくい街だとも思っています。



でも、それを強要してしまうことが大事なのではなく、

「意外とマナーできてるじゃん」

「意外といいもんじゃん」


と思わせるように、

ペットを飼っている方たちにも言動を見直してほしいなと思っています。



だから・・・

私はアロハペットラボの一員として、

ペットと幸せに暮らせる街になるように、

みんなが心穏やかに動物たちと共存できるように、

活動しているのであります。


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全く知らない人からしたら、

こいつ何やってるやつなんだ?

となるでしょうが、


動物と人が一緒に幸せに暮らせる


これが根底にあるということです。



だから、保護団体の協力もしたいし、保護される子たちを減らしたいと思うし、

補助犬の受け入れが普通にできるようになってほしいと思うし、

飼い主さんとペットが幸せに暮らしてほしいし、

お互い元気であってほしいと願うし、

一緒にいろんなところに行けるようになってほしいと思っているんです。


そのために、病院で診察もしっかりするし、

オフのときは、イベントや講演をして、普及活動をしてる。

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私は同じ動物として、みんなで幸せに暮らしたいと思っているんです。


これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

そして、昨日のブログをみた方も、今日のこの内容をもとに、

自分のあり方、自分からの広め方

を考えてほしいなと思います。