贈る言葉 | 同じ空の下で ~ To you who do not yet look ~

同じ空の下で ~ To you who do not yet look ~

まだ見ぬあなたへ。僕らは、同じ空の下にいながらも、それぞれの感じ方で生きている。
「偶然は必然」というように、僕らを直接結びつけるものはなくても、意図しない形で、思いもよらない所で、あなたと私がきっかけひとつで繋がったことに感謝☆


姪っ子へ



同じ空の下で ~ To you who do not yet look ~



大好きだと言っていたので、お誕生日に買ってあげたら、喜んでくれたね。

「ケーキより、きゅうりの方がよかったな」と言っていた、あの頃。

何だか不憫でならなかったけれど、

君はもうすっかり女の子になってしまったんだね。


もうすぐ卒業式か。

そして4月から中学生になるんだね。


君のママも、このおじちゃんも、

そして、じじも通った学校に、君は通うんだね。


じじやばばに対して使う言葉は、決して褒められたものではないけれど、

「いってきます」や「ただいま」、「いただきます」や「ごちそうさま」、

「ありがとう」と必ず言う君に、安心しています。

ひとつ注文をつけるならば、「ごめんなさい」も言えるといいね。


3月生まれなんだから仕方がないよと言い続けてきましたが、

病気もせずに12年間、元気に育ちました。

それだけで満足です。


うんちができなくて、顔をまっかにしながら、

両の手をにぎにぎして、苦しそうな声をもらしている時、

君のおなかをさすり、こよりをしたっけね。


背中に近いおしりの後ろ側まで、たくさんのうんちが出た時に、

おむつを開けてビックリする僕に、微笑んでいた君の顔が忘れられません。

その貴重な1年間、君の父親役と母親役を体験でき、僕も成長できました。


運動神経がいいはずのうちの家系にあって、

どこに落としてきたのか、それがまったく感じられない君でしたが、

「今年は3位になれるかもしれない」と得意気に言い、

その通り最後の最後で見事に追い越して、徒競走で3位になった時、

徒競走で1位にしかなったことがない自分も妹も、そしてじじも、

今まで感じたことのない喜びを味わうことができました。


低学年の子の徒競走で、4位になった子の手を引いて、

旗のところまで連れていく係であるにも関わらず、

その子の手を引いたまではよかったが、どこに連れていくのかわからずに、

同級生の他の子に、君が手を引いて連れていかれたことは、

一生笑い話として話したいと思います。


「1番がいい」と言って聞かなかった君だから、本当は「1番」になりたかったでしょう。

同級生の後ろをついていく妹的なポジションの君だけれど、

家族にとって、君はいつも「1番」です。


それと、僕は君のおじさんにあたる訳ですが、

君は僕を、「ぼ」にアクセントをおいて、「ぼじちゃん」と呼びますね。

「だって、ぼじちゃんはぼじちゃんなんだもん…。」

よくわかりませんが、これからもずっとそう呼んで下さい。


ぼじちゃんより



親父へ



同じ空の下で ~ To you who do not yet look ~



マカロンです。

ホカロンじゃありません。


でもそのひとことで、みんなの心があったまりました。

母ちゃんとともに、長生きしてくれよな。


息子より