京都って、本当にお寺だらけ。そして、あちこちにシンボルが満ち溢れています。
そもそもシンボルによって結界を張ってある都の構造なのですよね。
きっとそれだけ、戦や飢饉や疫病、盗賊などに人々は苦しめられたり恐れたりして、
それらの魑魅魍魎から完全に守られた都、という形を整えようとしたのかもしれません。
今日は、お寺のシンボル的存在、五重塔のお話を。
ところで、昨年2月末に、弘法さまの生まれた場所である、
四国・香川の丸亀にある善通寺に行ってきたのですが、
善通寺の五重塔前でとても不思議な写真を撮りました。
(ブログを読んでくださっていて、記憶にある方もいらっしゃると思います)
讃岐富士をバックにした霞の中の善通寺・五重塔。
これが、昨年私のデジカメで撮った例の不思議な写真。
五重塔の中ほどに、半透明の二羽の鳥が飛んでいます。
本物の地面にいる鳩との大きさが不自然に違います。
半透明の鳥の部分、アップ。
羽の部分の一枚一枚も確認できます。
後日、この五重塔の中に重要文化財の鳳凰像が二体入っているのを知りました。
も、もしかして…
今回、これまた弘法さまとゆかりの深い、世界遺産の東寺・五重塔前でも、
天女のように飛び回る美しい彩雲に出会いました
めったに公開しない、五重塔内部もちょうど特別公開していました。ラッキー
東寺の敷地内から撮影。
友達の指摘で、ここにもオーブが写っていることが判明。
前後の他の写真には写ってないので、やっぱり不思議だな~。
なんと!この塔、長い歴史の中で火事で焼けて5回も立て直したそう。
どうりで、東寺の横に、ピタリと消防署があるはずです
五重塔一階部分の素晴らしい中部はこんなでした!
撮影禁止なので、これはもちろんポスターを撮りました。
外を散歩していて、ふと見上げると五重塔の上に彩雲が!
彩雲は、ピョンピョン飛び回ってあちこちに出現
それにしても、誰も空を見上げないのね~。
五重塔って、なんだか知らないけど、パワフルなのかも…。
てっぺんについている相輪も宇宙の電波塔みたいだし。
そもそも五重塔というのは、地・水・火・風・空の五大元素をかたどって、
5層に屋根を積み重ねた形につくった仏塔(ストゥーパ・お釈迦さまの遺骨を安置する場所)なんだそう。
それぞれのエレメント(要素)を表す形は、
「地」は方形
「水」は円
「火」は三角形
「風」は月
「空」は宝珠
ちょうど先月行ってきた、青山の根津美術館のお庭にあった石塔が、まさにそれを図式化したもの。
わかりやすくて助かる~
今私が偶然読み込んでいる、幾何学図形とエレメントの関連を書き記した本によると、
●地=正六面体 … 尾骨のエリア
●水=正二十面体 … お臍のエリア
●風=正八面体 … 心臓のエリア
●空=正十二面体 … 喉のエリア
これら5つの立体には、歪んだ各所のエネルギーを整合させる働きがあるのだそう。
だからきっと五重塔には、これらの五大要素を地から天に象徴的に貫いて建立された塔を、
遠く眺めて手を合わせるだけで、日々、人々の心身が整えられる
という役割もあるのではないかなぁと思いました。(勝手な予想ですが)
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