昨日はお休みだったので、友人のizumiさんと久しぶりにデート。
久々に映画を一本観たのですが、私にとって、なかなか面白いテーマを投げかける映画でした。
観た映画は、「かもめ食堂」や「めがね」「トイレット」などの映画を撮った、
荻上直子監督の最新作、「レンタネコ」です。
一般の映画評を観ると、ほのぼの癒されたという好評と、ガッカリしたという酷評と両極端。
ということは、自分の今の想いや感情が丸のまま反映しやすい作品なんだと思う。
観る人によって、きっと全然違うものを掻き立てる映画なんじゃないかな。
個性的な、柄オン柄の着こなしがこんなに似合う女優さんはいません!
私は“癒し”などとは全く異なる観点からみていたようです。
「アウトサイダーとして、それでも社会とつながりながらどう生きるか。」
というテーマを描いた作品として面白かったんです。
<ストーリー>
平屋の日本家屋でたくさんの猫に囲まれてひとりで暮らすサヨコ(市川実日子)。
彼女は“レンタネコ”という、寂しい人に猫を貸し出すという一風変わった商売を営んでいた。
いつものように猫たちをリヤカーに乗せて川原を歩きながら、
「レンタ~ネコ、ネコネコ。寂しい人に猫はいかがですか?」と呼びかける。
夫と愛猫に先立たれた老婦人や単身赴任中の中年男性、孤独なレンタカー屋の受付嬢…
レンタネコを必要とする孤独な人たちとめぐり会うサヨコだったが…。
ネコの歌丸師匠とサヨコ。
アウトサイダーのように生きるひとりの女の子が、社会や組織に組み込まれずに、
それでも社会と細い糸で繋がりながら生きていく…
この映画では、妄想か現(うつつ)かわからない感じで描かれていましたが、
主人公の女の子が、株のデイトレーダーや占い師やCMの音楽制作など色々な仕事をしながら、
ライフワークとして、寂しい人に心の穴ぼこを埋めてもらえるよう、猫のレンタル屋をしている。
お金は度外視で。
元保健室登校の少女であり、最愛のおばあちゃんが死んで独りで生きる主人公サヨコは、
猫を介して人と触れ合ったり、メンドクサイ隣のおばさん(小林克也)と言葉を交わしたりしながら、
かすかに社会とつながって、なかなか逞しく面白く生きている。
ナゾの隣人として登場の小林克也さん演じるオバサン。意外に重要な役どころ。
私はツボにはまってしまいました
主人公サヨコ自身、猫のようなアウトサイダーの生き方を選んでいるんですね。
というか、そういう生き方しか選べなかったのかもしれない。
映画の中でサヨコは、「今年こそ結婚するゾ!」と目標を掲げているのですが、
実際のところ、あんまり結婚願望が強いようにも見えない。
結婚という仕組み自体、社会制度の中に組み込まれますよ、という自己表明でもあるので、
アウトサイダー的に生きながらも、どこか社会との絆を求めているという象徴なのかな。
不確定要素の中でも自分自身として生きるということと、
社会の中で自分を犠牲にしながらも守られて生きるということ、
このバランスは凄く難しいですね。
不器用でいいから、自分なりの心地いいスタンスを探っていくしかないのかな、とも思います。
そして主役の市川実日子ちゃんと並んで、もちろん猫が主役なんだけど、
めちゃめちゃ可愛いく愛嬌を振りまく素敵な猫として描かれていないのも良かった
もっさりマイペースの普通の猫たち。
頑張らない姿勢、個性的な様もいい。
犬の映画だとこうは行かないよねって、一緒に観にいったizumiさんと話していたんだけど、
犬だと、飼い主に誠実ですごく健気で前向きで生産的な感じの作品に仕上がりがちだよねって。
でも猫だと、ひたすら好きなときに好きなことだけして、特に生産性がないところがいい。
社会に役立つ人として認められたいとあがいてきて、心が折れそうになっている人にとって、
猫の生き方って、丸のまま参考になるんじゃないかな。
猫の、自分の興味だけに従ってマイペースでいても、充分生きていかれるというところとか、
何にもしていないようで、実はその柔軟な姿、存在自体で人を喜ばせているところとか、
なんとなく仲間同士のルールはありながらも、基本ひとりで楽しんで生きる姿勢とかのお手本。
「THE OUTSIDER」
辞書を引くと、組織や集団の外部にいる人、部外者、第三者と書いてあります。
禅タロットの一枚「THE OUTSIDER」からのメッセージは、こんなふうにも翻訳できます。
世界から締め出された、部外者であるという惨めさや無力感を感じるのもいい。
それは単に幼い心に植えつけられた観念に過ぎないことに気づくときがくる。
扉の鍵は、実はいつでも開いていたんだよ。
きみはいつでも自由がそこにあることに気づきさえすればいい。
自分自身を自らの手で育て、扉を開けて自立した一人の大人として歩き出そう。
ピン!ときた方は、機会があればこの映画を観てみてください。
人それぞれ感じ方は違うと思うので、観た方は、何を感じたか是非教えてくださいね!
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ということ。












