予定通り、茨城センターへ。
行けば現実を見ることが辛いのに、でもやはり行かねば・・・と思う。

今朝、処分が終わったばかりということで、犬の頭数は思ったよりも少なかった。
また最終部屋に金曜日処分予定の子たちが8頭ほどいました。
すぐに近くに寄ってくる子を目にすると、どうしても割り切れない。

まだ若いMIXのオス。1歳くらい。10~12キロくらい。人懐こいです。
こんな子が処分対象になってしまうほど、茨城センター収容犬の現実は厳しいのです。
首輪をしているということは、どこかで飼われていたはず。
でもお迎えが来ない。首輪をつけていても、ほとんどの子にお迎えは来ないのです。


同じく最終部屋。
7~8歳くらいのビーグルMIX風のシニアのオス。
体重15キロくらいでしょうか。この子も愛嬌があってよい子でした。
シニアを飼いたいご家族はないでしょうか・・・。


このビーグルMIX風のオスの子も首輪をしているんですよ。
その奥にいるMIX♂黒茶も首輪をしています。
首輪をしていても、鑑札も迷子札もついていない。所有者不明。


18日(月)収容の子たちがメインに入っている部屋。
命の期限が刻々と迫っています。


わけありで収容されたという犬3頭。
同じ場所からの保護収容です。
向かって右の黒い子はこちらに向かってくるので性格的に難しいようです。
一番左の子は性格を見て残してもらえるかもしれません。


またセンターで生まれた小さな命。子犬6頭。
母犬とともに引き受けてくださる先を探しているとのこと。


高齢者からの飼育放棄のチワワ♀2頭。12才と10才との申告とのこと。
小型犬舎に余裕がないので、大犬舎の通路を挟んだ個別犬舎に入っています。
この子たちの他に成猫4頭も一緒に放棄されたとのことです。
自分がもっと年を取った時に責任の持てる頭数と飼う犬猫の年齢を考えておかねばなりません。


まだオファーがないとのことでしたが、うち1頭は噛むことがあるそうで、2頭を一緒に引取検討することは出来ませんでした。
小さなチワワですから手元に置くのはどうにかなってもご縁を考えると今は受入は厳しい。

この子は性格も良くおとなしいとのことでしたので高齢ですが引取を決めました。


ごめんね・・・ あなたを残してしまった。
お世話をする職員さんも慎重に扱っているのとのことで、このままだと処分になります。
10才の女の子です。体重3キロくらい。


先ほどの18日収容犬舎の中で、人馴れしていた女の子。まだ1歳くらい。10キロ。
首輪をしているけれど、やはりお迎えは来ないのでしょうか。


センターの担当者の方に今年度の譲渡の経過をお聞きしましたが、MIX犬の多くは処分されています。
人懐こそうな顔をしている子も、人馴れしている子も、誰かがその存在に気がついてくれなければ、この子たちに生きるチャンスはない。
それだけ多くの子たちが収容されてくるのです。


本日の引取り
●シーズー♂黒白 推定10才~ 体重4~5キロ
思っていたよりも高齢のようです。12~15歳の間でしょうか。
右目は白濁していて小眼球。左目は角膜への色素沈着があり黒く濁っています。
耳の中も外耳炎の放置で、片耳は過形成の皮膚でふさがっています。
心臓が悪そうです。時々咳をします。



●Mダックス♀茶 推定10才~ 体重4~5キロ
この子も高齢です。 
白内障あり。乳腺腫瘍あり。口内の状態もあまり良くありません。
それよりも心臓が悪そうで、抱っこしたときなどに、くぐもった咳をします。
性格は花丸で甘えてきます。


シーズーもダックスも・・・譲渡は厳しそうな子たちです。
でも、どこからも声がかからないので、このまま放置することもできません。
一時預かり先の候補はあるのですが、病院で諸検査してから再度、相談になりそうです。
たぶん生きても、あと1~2年くらいではないでしょうか。
ダイレクトに看取ってくださるような里親様が見つかることが願いです。


そしてこの子は・・・
あのゲージ越しにジッと見つめていた、あの子です。
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●MIX♀茶 推定1歳 体重10キロくらい
換毛期で顔のところだけ、毛が抜けてきていました。
子供の毛から、大人の毛になる成長過程のような感じですね。
子犬の頃、毛足が長くても、大人になるとわりとスッキリする子もいます。
ティアハイムの滞在スペースの関係で、週明けまで協力病院預けです。


それから先ほどの2頭のチワワ♀のうちの1頭。
●チワワ♀茶 推定10才~ 体重3キロ台
高齢ですが、体調は悪くはないようです。預かり先に近日に移動予定です。
今でも、もう1頭の子を引き取れなかったことに気持ちが沈みます。
同じ出自の子たちの運命を分けないことが信条でもあったけれど、ちょっと噛むかもしれない子の譲渡の厳しさも思い知っています。


そして子猫がまた・・・
既に譲渡用で子猫10頭が残されていました。
週末金曜日に来てくださる団体様が10頭前後は引き取ってくださるかもしれないとのこと。
ティアハイムは今、子猫が多いし、しばらくは・・・と思いながらも。
ちょうどまた子猫が運ばれてきました。
直ぐに処分予定の部屋に段ボールごと持って行かれた・・・


あ~、待ってください。見せてください。
生後2~⒊週間の姉妹猫2頭。
・・・なんとかします。

この子たちの後からも、また子猫4頭の段ボール入りが運ばれてきました。
猫風邪が酷くて、目が塞がってしまったりしている子たち。
タイミングとはいえ、この4頭は引取は出来ませんでした。

この時期(春の繁殖シーズン)は、毎日50頭前後の子猫の収容があるそうです。
毎日50頭です・・。月~金で250頭。
運よく残してもらった子が10頭いたとしたら、この10頭以外の残り240頭は、たった1週間での処分数です。
譲渡用に残してもらっている子猫10頭の中から自力でゴハンを食べそうな1頭と、この小さめの2頭、合計3頭の子猫を引取することにしました。
1頭でも数が減れば、もしかして明日、2~3頭は命が繋がるかもしれない。


さぁ、みんなで東京に帰ろう。
搬送 

考えが甘いと言われそうだけれど・・・
もし余命1年くらいの高齢犬だったとしても、お世話をしたいと思う。
1年のことで天寿を全うできるなら、わざわざ処分機にかける必要はない。

でも・・・
若い未来の命がある子たちが、どんどん処分に送られている現実も決して忘れてはいません。
先が長い子ほど、やみくもには抱えられないこともあります。
引取出来ない言い訳を並べても仕方ないのですが、どこにもぶつけられない怒りと悲しみの間で、平常心を保つことが精いっぱいです。

どうかどうか・・・里親になるという選択肢。
繁殖制限をして、不幸な命を増やさないという良識。
多くの方に広めてください。