自分は前巻までも楽しんで読んでいたが、今巻はアマゾンレビュー評価が高いことにも納得の読了感だった。
トーカとカネキの関係性、喰種が子供を育むということがどういうことなのか、というのが、とても暖かみのある表現で描かれていて、読んでいてとても心地よかった。
自然に登場人物への感情移入を促され、だからこそ、次巻の展開が気になる。
なるほど、情感を大いに含んだ表現は、無印時代を思い出させるものがある。
激しく戦局が動くある意味無機質な展開の中で、今回はじっくりとメインキャラクターを十分に掘り下げた印象。
次巻から無印の喫茶店襲撃のような最終局面に発展していくとしたら、これはとても素晴らしい前置きだと思う。