歌詞カード【タイムマシンとパラレルワールド】 | 墜落症候群

墜落症候群

墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

 新曲の歌詞カードです。
 ぜひこちらを開いたままにしてご鑑賞ください。

ああ静かに満ちてく杯
例えば過去に戻れたとして
その時の自分の選択を
無かったことにでもするというの
それは自分自身への冒涜と成り得る行為
例えば未来に進めたとして
君はそこに何を見るんだろうか
杯の運用者としての君はあまりにも未熟で
もうさ 笑っちまいたくなるぐらいなんだ
そのことをよく自覚をしてほしいんだが
「今日も研究は絶好調!」
君は耳を貸そうともしない。
そんなこんなで研究所飛び出して君は杯を起動
今度はどこに行くっていうんだ。
君はまず過去に戻った。
「お父さん大好き!!」ってキスをして、
「お母さん久しぶり!!」って微笑んだ。
君は未来へと飛んで遊園地でたっぷり遊んだ。
前の跳躍もまあ、そんなもんで、僕は油断をしてた。
君は未来へ飛んだ。
モニター越し、ちょっと悲しそうに微笑んだ。
僕には止めることができない。
君はナイフを振り下ろした。
「ずっと想っていたんだ」
いつか君が語っていた。
「私がいなかったなら、母さんって死ななかったでしょって」
未来は改変された。
君は君に殺されて、この現実に存在し得ない。
そして世界は変動した。
気が付くと、君のいない世界に僕はいた。
ああ、ちょっと待ってくれ。
何で君はそう唐突なんだ。
僕はこの世界に取り残された。
君がいない現実味のない世界なんて面白くない。
たまに君のことを夢に見た。
あんなに天真爛漫だったのに。
朝目覚めると、君がいた。
僕は再び目を閉じた。
君は頬をつねって、僕を起こした。
間違いなく君だった。
「何で君がここにいるの?」
「寂しいだろうと想ったのよ」
「いや、訳が分からん、残念ながら」
君は人差し指を立てた。
「私はこの世界から見ての並行世界の私よ。
 私の世界では、タイムマシンじゃなくて、パラレルワールドの観測と移動が可能になったの。
 さあ、行きましょうか」
 ああ、いつだって君は唐突だ。
 こっちは振り回されてばっかだ。
 ちょっとだけ泣き笑いみたいな顔で、その君の手をとった。


 ちょっと重大なミスがあったんですが、動画の文字が一杯一杯なんで、ここに書いときますね。
 皆さん違和感をもたれるかと想うのですが、『君』が自分を殺すために飛んだのは、未来じゃなくて、過去ですよね。
 すいません。ちゃんと推敲していなかったばかりに、間違えていました。
 次の動画はもっとちゃんとクオリティの上がった、せめて、きちんと設定に綻びの無い、ミスの無いものを目指しますので、どうかごゆるりとお待ちください。