オダギリジョーさんと香椎 由宇さんの次男を襲った病気とは… | 「365日の言の葉」

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【最近、ニュースのトピックランキングで上位に食い込んでいる"ある話題"がある。それも見慣れない病名がタイトルに入っているだけに、こと気になるニュースである。オダギリジョーさんと香椎 由宇さんの間に生まれた次男を襲ったその病気についてや、それに関わることを書いてみました】




普通に暮らす人にとっては、聞き覚えのない単語がそこかしこに溢れている。特に、ちょっとした言葉の言い換えで難しい専門用語になるとなれば、こと分からない人はざらに多い。では、「絞扼(コウヤク)」という言葉をご存知だろうか?「締め付ける」「締め付けられる」という意味である。その言葉が含まれる「絞扼性イレウス」という言葉も、聞き慣れない単語ではある。今、この病気の名前が注目されている。実はこの病名、かつては「腸捻転」と呼ばれていた、「腸閉塞」の一種である。



腸管自体と同時に、腸管壁の血管が何らかの理由で締め付けられて、血行障害を起こし短時間で組織が壊死するという病気である。急性的な症状で激しい腹痛を伴い、敗血症によるショック症状を引き起こすこともある。放置すれば100%の確率で死に至り、可能な限りでは早めの手術が必要となる。原因としては、腸の炎症や異物の誤飲、消化の悪い食べ物の摂取などが挙げられる。症状としては、激しい腹痛と吐き気や嘔吐が一般的である。お腹が張って、痩せた人がこの症状を患った場合、腸がムクムクと動く様子が見た目で外から見えることがあるという。今回のような絞扼性腸閉塞では、腸間膜というもの自体が圧迫されたり捻れたりすることで、一度でも激しい腹痛に襲われると休まることはまずない。時間が経過すると共に顔面蒼白や冷や汗をかき、冷感つまり寒気を感じたり、脈も呼吸も弱く早くなってショック状態になる。



治療法としては、何らかの原因で詰まってしまった腸を手術して、原因となっている部分を切除し取り除くしか術がない。先程説明したように、放っておけば腸は壊死を起こすのでまさに時間との勝負。つまり、きちんとした診断と検診や治療を早急に行われれば、簡単な手術で治ると言われていますが、敵は人間の体内それも腸という深部にある臓器のため、初診での発見は相当な困難を極め、重症化してから気付いて亡くなってしまうケースも多いという。特に、自分の身体の状態を上手く伝えることが出来ない乳幼児にとっては、細心の注意を払う必要があります。



この病気の紹介をした理由は、既にご存知の方もいるかと思いますが、俳優のオダギリジョーさんと女優の香椎 由宇さん夫妻の間に生まれた1歳の次男が、この病気で今月20日に亡くなっていたことを、24日に双方の所属事務所が発表されたからである。書面によると、14日にその絞扼性イレウスという診断を受け緊急手術をしたという。以降も治療を続けてはいたが、20日に容体が急変し僅か1歳9日という短い命で生涯を閉じた。発表されたFAXの全文は、以下の通りとなります。
『この度オダギリジョー・香椎 由宇次男は、絞扼性イレウスと診断され、4月14日に緊急手術を行い治療を続けておりましたが、4月20日に容体が急変。
午前6時23分に息を引き取りましたことをご報告させて頂きます。なお葬儀滞りなく相済ませました。
1歳9日という短い命ではありましたが、生前の御厚誼(コウギ)を深謝し謹んでご通知申し上げます。
オダギリジョー 香椎由宇』



香椎さんの所属事務所によると、息子の死に憔悴(ショウスイ)しきっている姿のため、出演予定だった日本テレビ系で放送中のドラマ「恋愛時代」(木曜午後11時59分)は、撮影に入る前ということもあって降板したという。今後の仕事については、「全くの白紙」(関係者)だという。一方オダギリさんは、23日に映画「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」(8月29日公開)の製作会見に出席予定だったが、キャンセルをしていた。所属事務所は、「書面に書いてある内容でお察しください」とした。現在は、「高橋 是清」役で主演するNHKドラマ「経世済民の男」(8月22日&29日土曜午後9時)の撮影に入っているという。



オダギリージョーさんと香椎 由宇さんの二人は、2006年公開の映画「バビリオン山椒魚」での共演を機に交際を始め、両者の誕生日が共に2月16日ということも重なり、2008年2月16日に結婚した。2011年2月には長男を出産し、昨年4月に次男を出産したが、妊娠による体調不良を乗り越えての子宝に恵まれただけに、関係者は「苦労をして産んだ分、悲しみも強いだろう」と、心中を慮った。



1歳くらいの子供だと、腸重積(腸の中に腸が入り込んでしまう病状)になりやすく、また生後10ヶ月前後の幼児に多いという。これが原因で腸閉塞を起こして、重症化する危険性は十分に高いので、腹痛や嘔吐を訴えたらなるべく早急に検査・問診などを行い、発見が必要である病気である。