ドラマ「戦う!書店ガール」から女性店主やおしゃれな古書店が増加中について | 「365日の言の葉」

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【4月になり新しいドラマが徐々に始まり、初回視聴率が明らかになってきた中で、本日注目したのは火曜日の同時放送です。まゆゆと稲森 いずみさんがW出演を務めるドラマから、近年増加中の女性店主の古書店について書いてみました】




14日から、フジテレビ系火曜22時の枠で「戦う!書店ガール」がスタートした。AKB48の「まゆゆ」こと渡辺 麻友さんと、女優の稲森 いずみさんがW主演を務めている同作だが、初回の平均視聴率は6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とやや出遅れ気味のスタートとなった。「火曜22時は鬼門」と言われるTBS系のドラマも同日に始まり、その裏との対決のTBS系連続ドラマ「マザー・ゲーム ~彼女たちの階級~」に軍配が上がった。木村 文乃さんが連続ドラマ初出演を果たす作品であり、初回平均視聴率は9.8%となった。「戦う!書店ガール」は、碧野 圭さんによる原作小説「書店ガール」シリーズ(PHP文芸文庫)を実写化したもので、老舗書店「ペガサス書房」を舞台に、20代と40代の働く女性が世代間のギャップや境遇の違いから、互いにぶつかり合いながらも仕事や恋の困難に果敢に挑み乗り越え、成長していく姿を描くウーマンライフドラマである。



このドラマのように、最近では女性が店主を務めるという、個性的な古書店が増えているという。"古書店"といえば、天井までギッシリ本が並ぶ店が思い浮かぶが、最近は敢えて陳列する本の数を減らしたり、カフェを併設する店舗も目立つ。若い女性が店主の古書店を描き、ドラマ化にもなり累計600万部のヒットとなった小説「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの影響もあってか、脱サラ組や女性の新規参入も相次いでいる。



ネット書店の台頭や出版市場の縮小で、全国の新刊書店数は平成12年以降右肩下がりを続け、26年には3分の2以下の約1万4千店にまで減少した(出版社のアルメディア調べ)。当然、古書店の経営も楽ではない。全国古書籍商組合連合会の加盟店は、6年の2644店から26年には2165店と2割近くも減っている。ただ、既存の古書店が淘汰の波にさらされる一方で、新規参入組も少なくない。"本の街"として知られる東京・神保町の古書店も加盟する東京都古書籍商業協同組合によると、このところ年に10店以上が新たに開業し、内1割以上が女性店主。同組合広報課の大場 奈穂子さんは、「既存の古書店で修行を積んだ後に独立する人が多い」という。業界では、千差万別の本をきちんと評価し適正な値段を付ける目利き力が必要とされるためだ。



東京・下北沢で25年12月にオープンした「クラリスブックス」の店主、高松 徳雄さん(40)も神保町の老舗書店で約10年、修行した後に独立した。哲学書から漫画まで幅広い本を揃えるが、「家賃の安い2階に店舗があり、お客さんにわざわざ上がってもらうのだから、少しでも本を見やすくしたい」と、本棚の高さを抑えて並べる本を厳選。大きな窓から日が差し、店内は明るい。本の劣化を避けるため、神保町では北向きの店が多いのと比べ異彩を放っている。若者に人気の街ということもあってか、同店の客層は男女比が半々で30歳代が目立つという。高松さんは「きちんと営業を続けていけるか、ここ2、3年が正念場」と気を引き締める。



◇地域交流の場に
近年、増えているのがカフェ併設型の店舗だ。全国約360店が加盟する古書販売サイト「スーパー源氏」を運営する「紫式部」の河野 真社長(58)は、「リアル(の店舗を持つ)古書店の経営が厳しくなる中で、ブックカフェ型の店は全国で少なくとも300店に達している」と説明。ブックカフェに限れば新規参入の約半数が女性だといい、「地域の交流の場を兼ねた店にしたいという女性経営者も多く、知的でおしゃれな感じを打ち出している」と話す。



東京・根津の古書カフェ「狐白堂(コハクドウ)」も、そんな店の一つである。店主の長井 映子さん(48)は当初、新刊書店も考えたが「大型店との競争もあり、店の個性も出しにくい。古書店なら好きな本を選べて魅力的な店を作ることができ、利幅も大きい」と、脱サラし昨年10月に開業した。ミステリー関連本などを並べ、仕事帰りの人も寄れるようにと午後1時から10時まで営業している。カフェではアルコール類も提供し、自分の本を持ち込んで酒を飲みながら読書もできるようにした。客層は、30代から50代が多く女性が半数を超える。長井さんは、「『ビブリア~』の影響もあり、古書のイメージがおしゃれになってきたのでは。新刊では目立たなかった良い本を紹介していきたい」と意気込む。



一方、東京・中野の漫画専門古書店「まんだらけ」が、フィギュアなど関連商品を扱うようになったのをきっかけに、雑貨など本以外の商品を扱う店舗も目立ってきた。今月10日、鳥取市にオープンした児童書専門古書店「みつけどり」では、本のほかにカード立てやブローチなどの小物を販売している。新しい形態の古書店が増えていることについて、出版業界に詳しいジャーナリストの山田 順さんは「古書店は高齢者が支えている面が大きいが、若い客が増えているのは『ビブリア~』の影響があるのかもしれない。古書販売だけでは厳しいものがあり、カフェなど複合形態の店が増えていく流れにあるのではないか」と話している。




(参考資料:産経新聞ニュース)