ボクがいたトイズファクトリーのアーティストというのもありますが、今、いちばん注目している日本のアーティストの一つである、BABYMETAL(ベビーメタル)。
一部、いろいろ意見をコメントでいただいたので、そこを踏まえて、もう一度、このブログ本文で修正、加筆します。
今月、彼女たちは、先週のパリ公演を皮切りに、ドイツ、そしてUKの巨大メタルフェス「Sonisphere Fes」への出演など、本格的なヨーロッパツアーにて地元のファンを席巻しています。
今はありがたいことに、すぐにYouTubeでのアンオフィシャルながらUPされますが、ライブを観ると本当にスゴイ熱気です。(フェスよりヨーロッパ単独公演かな)
イギリスのフェスなんて5万人規模なのですが、もちろんメインアクトでないので、実際には上の写真の光景ではないですが、映像を見る限りすごく堂々としています。
日本国内のラウドパークやサマソニなら、アウェーであっても熱狂的なファンも来てくれます。
だからSLAYER、IRON MAIDEN、ANTHRAXなど多数出演するメタルの本場である海外(特にイギリス)でライブやるのは、一歩間違えればメタルの冒涜であり、冗談でもすみません・・・(笑)
いくらカワイイ女の子であっても、ゴミやら唾が飛んできてもおかしくない位、それだけ、とんでもないアウェーな状態なんですよ・・・
余談ですが、ボクが担当していた日本でもいちばん激しいライブバンドの一つのBRAHMANでさえ、最初のヨーロッパライブでは、大ブーイング、そして唾やゴミを投げられました。
彼らの中国での初ライブは、反日騒動に巻き込まれて投石、生卵、木片なども顔に当たりながらやっています。
もちろん、そこまでのアウェーとは言いませんが、同じ海外でもフランスの「JAPAN EXPO」のステージは、SHOW CASEの意味合いがあり、日本好きなファンが集まって騒いで盛り上がってくれます。
だから出演してするだけでも大したもんですが、そこでのパフォーマンスを堂々とやってしまえるのが恐るべし平成生まれの女子中高生なのです。
こう言っては何ですが、別に彼女たちはメタルなんて通っていませんので、ファン上りとも違います。
逆にそんな大御所と一緒のステージなんて思ったら、ファンであればビビってできないはずです。
それで今回の発端にもなった、LADY GAGAのUSツアーのサポートアクトも決まったことは本当に凄いことだと思います。
だから、今、最も世界で旬な日本人アーティストというのは事実です。
今、カナダに住んでいるので、いわゆる日本オタクでない、普通のロックファンの間でも彼女たちの名前が浸透してきているのをとても肌で感じます。
実際に、ヨーロッパ、北米をはじめ現地のファンサイトの盛り上がり方は、決してやりたくてもプロモーションでは仕掛けられません。
今回は、同じLADY GAGAの日本公演のサポートに「ももクロ」が発表されたので、そのことに関して比較したことで、いろいろ怒りの意見もいただきました。
決して批判するつもりで書いたのではないのですが、やはりコアなファンからすれば配慮が足りなかったかもですね。
でも、言いたいことは、日本のアーティストがサポートアクトとは言え、やはり世界の一流アーティストの全米ツアーのサポートアクトで選ばれることが、どれだけ凄いのかです。
それは、日本仕様でゲスト出演するのとは意味が違います。
(これは批判じゃなくて現実です)
ボクは日本の音楽業界で約18年に渡り、働いてきました。
一部の人に、業界にいた人がそんなこと言うなと書いてましたが、その世界にいたからこそ、その偉業がスゴイと思っているのです。
それからボクは、BABYMETALの熱烈な信者やファンではありません。
もちろん担当の後輩が頑張っているし、もちろん贔屓に応援していますが、それはあくまでも日本アーティストだからです。
だから、別にそれぞれのファンの考え方に意見を言うつもりはありません。
ファンが熱いことは、本当に素晴らしいことです。
あえて、誰に限らず別アーティストと比較する必要はないので、BABYMETALの話に戻すと、きっと夏の全米でのサーキットが終わると、とんでもない知名度になると思います。
メタルシーンをはじめ、世界のPOP、ロックシーンの間では確実に名前は知れ渡ります。
他にも、日本からMAN WITH A MISSIONなど世界で頑張ってツアーしているバンドもいます。
DJ業界やスカパラ、ブンブンなどインスト系も一部では熱狂的なファンがいるでしょう。
それこそグラミーにも選出されてる坂本龍一氏やKITARO氏なんて、もはや規格外です・・・(笑)
きゃりーや他の女性アーティストたちも世界を目指して頑張っています。
そして、大御所であるXやラルクのように海外でも圧倒的な地位の日本バンドもいます。
ボクが望んでいることは、そんな日本のアーティストやバンドが本当の意味でブレイクできたら凄いと思っています。
しかも日本語でそれができていることが、やっぱり凄いことだと思います。
過去にJ-POPに関しては、みんな英語で勝負して、うまくいきませんでしたから。
だから、そのチャンスに一番近い、BABYMETALをとても応援しています。
今回のW杯前のサッカーをはじめ、どの世界でもそうですが、日本から発信される期待を込めた情報はYAHOO NEWSに載りますが、リアルな海外での評価とは違い、あくまでも日本国内のネタですので、かならず海外での認知の差異があります。
だからこそ、ぜひ野球、サッカーに続き、ミュージックビジネスのメジャーでも日本代表として世界を舞台に暴れて欲しい、それが切実な願いです!