さて、いよいよ大会当日です。
今回、会社からのメンバーはNMくんとボクが170kmに、実力No.1のTanoくんはなぜか100kmにエントリーです。今年のツール・ド・東北は、定員3000名に対し2倍以上の申し込みがあったらしいので、当選したボクたちはラッキーだったのかな。
モデルの道端カレンさん(220km)や、キャロライン・ケネディ駐日大使(60km)など、有名な方々も何人か参加していたみたいです。会ってはないけどね。
そしてこの大会は朝が早い!。最長の220kmのクラスはAM5:30スタート。ボクたちの170kmはAM5:55スタートです。
レースじゃないのでみんなリラックスモード。スタート前の緊張感は全くありません。気温は暑くもなく寒くもなく、そしてこの時間帯はすごい濃霧でした。
参加者が多いので、30名くらいのグループに適当に分けられて、3分間隔でスタートします。
で、グループごとにカメラマンが記念撮影してくれます。運良く最前列になったのでバッチリ写ったよ(笑)。
スタートしてしばらくは、仮設住宅の並ぶ市街地から郊外の田畑の中をウォームアップペースで走ります。このあたりは完全にフラット、霧が相変わらず凄いです。
そして、最初のちょっとした登りの途中でトラブル発生。ポケットからデジカメを出そうとして落としてしまった!。スイッチを入れてみるとエラー表示で作動せず。ありゃ~壊れてしまったか?。というわけで、しばらく画像がありません(泣)。
R398に合流し女川町に入ると、霧が晴れて青空が出てきました。そのまま平坦な道を走って、19km地点の最初のエイドステーション(AID St.1)に6:55頃到着。
ここでデジカメの電池を外したりゴソゴソやってるみると、なんと復活!。文字だけのブログ、という最悪の事態は回避できました(笑)。
AID St.1にはすでにたくさんのライダーが到着してます。
この大会ではAID St.ごとに地元の食べ物がふるまわれてて、これが楽しみだったりします。
ここでは女川汁をいただきました。中に入ってるのはサンマのつみれ(女川港はかつてサンマの水揚げが日本一だったこともあるらしい)に豆腐や野菜。さっぱりした出汁で、とても美味しかったよ。
AID St.1を出発すると、三陸のリアス式海岸沿いの道になり、アップダウンが出てきます。というより、アップダウンのみで平坦がほとんどない。まぁ、たいした勾配ではないし登りの距離も短いので、結構いいペースでどんどん乗り越えていきます。
路面はきれいだし、信号はないし、車は少ないし、景色も良くて自転車で走るのには最高のロケーションです。気持ちいいよ~。
そして沿道には応援してくれるたくさんの人たち。中には大きな旗振ってくれてる人もいるし。ボクらも手を振り、声かけて感謝の意思表示です。
そんな超快適走行で、あっという間に雄勝町のAID St.2に到着。時刻は7:55、ここまでの走行距離は38km。
雄勝湾の名産はホタテ。というわけで、りっぱなホタテを豪快に鉄板焼きしたのが、ここの補給食。画像はイマイチだけど、これも美味しかった~!。
AID St.2を出発するとすぐに、このコースの最高地点(といっても標高差は100m!)釜谷峠までの2kmの登りが始まります。でも、まだ序盤で元気一杯、しかも先頭を引くのは乗鞍でチャンピオンクラスを走る山岳王NMくん。いいペースでガシガシ登って、頂上のトンネルに着いたときは、あれっ、もう終り?って感じでした。
峠を下ると新北上大橋で北上川を渡ります。
そしてしばらくは、北上川の河口に向って久々に平坦道を走行。快晴無風、35km/h前後で快適クルージングだよ。
河口から離れると、またまたリアス式海岸のアップダウンの始まり。NMくんの強力な引きで突っ走ってるけど、山岳王の走りにこのまま付いて行って大丈夫か?とちょっと不安に。でも快調に気持ち良く走れてるのでヨシとしよう。
それにしても、見える景色はすばらしいのひと言。
9:00ちょうど、神割崎のAID St.3(60km地点)に到着。ここでは名産の銀鮭を使った、銀鮭のから揚げでした。揚げ物か?と一瞬躊躇したけど、配ってるボランティアの方が「もたれないよ~」と言ってたとおり、軽くてサクサクしてとっても美味しかったです。
次のAID St.4までは志津川湾をまわる、相変わらずアップダウンの続くコース。時々現れる海岸沿いの街には更地が広がり、津波で破壊された建物も所々に残ってる。震災から3年半、瓦礫はほぼ片付いてたけど、復興はまだまだという印象でした。
そんな街でも、たくさんの人が沿道で応援してくれる。すごく嬉しかったな。
10:15歌津駅近くのAID St.4に到着。スタートからの距離は85km。ちょうど半分走ったことになります。
ここで170kmのクラスはランチタイムです。シーフードカレー(といってもタコがちょろっとだが・笑)とSUNTORYのALL-FREE。ノンアルコールビールがこんなに美味しかったの初めてでした。ちなみにカロリーもゼロなので、エネルギー補給にはなりません(笑)。
豪華ランチ?のあとは、ふたたびアップダウンの続くR45を北上します。しばらくは快調に走っていたものの、徐々に脚に異変が・・・ランチタイムで休憩&補給したはずなのにだんだん脚が重くなって、NMくんに付いて行くのが辛くなってきました。そして折り返し地点の手前の上り坂で、遂に遅れだしてしまった。
復路に入っても乳酸の溜った脚は回復せず、平地はまだしも、登りに入るとNMくんに離されてしまう。やっぱり前半の走りがオーバーペースだったのか?。
そんなヘロヘロな走りで11:30、AID St.7に到着。109km地点です。
ここは蔵内漁港の中。名産のわかめを使った、わかめまんじゅうとわかめスープが提供されてます。
まんじゅうが苦手なボクは、わかめスープのみ。エネルギーはパワーショッツで補給しました。ちなみに各AID St.ではこれら名産品のほか、バナナやエネルギー食品、水などは自由に補給できます。
AID St.7から8までは、ふたたび志津川湾沿いのコース。南三陸町の、津波で鉄骨だけになったあの防災対策庁舎の横を通ります。しかしこの頃は走るので精いっぱい。黙々とペダルを回すだけで、写真を撮る余裕なんてありません。NMくんにちょっとペースを落としてもらって、何とか付いて行ってる状態です。
12:40頃、128km地点のAID St.8に到着。
ここの補給食は、なんとフカヒレスープ。一瞬たまごスープかと思ったけど、ちゃんとフカヒレ入ってたよ(笑)。
さて、ここから次のAID St.9までがリアス式海岸沿いのコースで、最後の難関です。コースマップで見ると、トンネルを2つ抜けた後に13%の登坂があるらしい。気合を入れて行くとしよう!。
ところが・・・1つ目のトンネルのはるか手前の上り坂でNMくんから大きく遅れ、しかも登坂途中で両脚が同時に攣ってあえなく着地(泣)。普段走ってても脚が攣ることはあまりないんだけど、このときはやられました。1分くらいマッサージしてリスタート。登りきったところでNMくんが待っててくれました。
下りで脚を休ませたのと、マッサージが効いたのかやや復活。しかしここは往路でも走ってるのに、なんとペースの違うこと(笑)。その後もアップダウンを乗り越え、トンネルを抜けていよいよ最難関13%へ。インナーロー+ダンシング+フォームぐちゃぐちゃ(笑)の登坂でなんとかクリア。距離が短かったので助かりました。
さらにトンネルを2つ抜けて下ると、北上川沿いの平坦道に出ます。もうここまで来ると、あとはアップダウンは無し。お気楽サイクリングモードに早変りです。そして14:05、新北上大橋の手前にある最後のAID St.9に到着。ここまで153km走ってきました。
ここでは「北上茶碗蒸し」なるものがふるまわれました。アワビの入った、ちょっと甘めの冷製茶碗蒸しはなかなか新鮮でした。
さぁ、あとはゴールまでの約20km。北上川沿いの道を上流に向かって走り、途中で土手を降りて石巻専修大を目指します。
石巻の中心部では少し前に通り雨があったみたいで、残り数キロのあたりから路面はびしょ濡れ。ここまでずっと快晴だったのに、最後の最後でちょろっと雨にやられました。
そして応援の人たちの拍手を受けながら、15:15フィニッシュ!。
いゃ~、長かった、けど楽しかった!。いつものことながら、完走後の充実感は格別だね。
本部テントで完走証をもらい、SUNTORYのブースに行くと、スタートのとき撮った写真で、河北新報の号外が配られてました。
自分たちが写ったのがちゃんとある。なかなか気の利いたサービスです。
その後は小雨の降る中駐車場に戻り、自転車をパッキング。着替えも済ませてNMくんの車で仙台駅まで送ってもらいました。
18時過ぎの新幹線に乗り、完走を祝して豪華弁当&ビールで乾杯っ!。
このツール・ド・東北、思ってた以上に素晴らしい大会でした。走りやすく景色もよく、それなりにタフなコースはもちろん、ボランティアの方々のサポート、沿道で応援してくれた人たちなど、ボクが今まで参加してきたサイクルイベントの中でもピカイチでしたね。なんといっても、東北の人たちの温かさを感じながら走れたのがよかったな。
走ったみなさんお疲れ様でした。
さぁ、来年もエントリーするぞ~!。
本日の記録
走行距離 172.4km
走行時間 7h22m
獲得標高 1921m
最高-平均速度 61.0-23.4km/h
最高-平均心拍数 217-144bpm
最高-平均ケイデンス 120-86rpm
消費カロリー 4922kcal
本日のコース
http://app.tourdetohoku.yahoo.co.jp/2014/course/map/?course=170
[ルートラボ]
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=748efa29f897d02276264c76a48e41ea
[Ride with GPS]
https://ridewithgps.com/trips/45336028?privacy_code=AsiG3AR7x5rGJ6Be
ツール・ド・東北
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2014/
コースも長かったけどブログも長かった・・・(苦笑)