さて、レース当日のレポートです。
この乗鞍ヒルクライムレース、コースは乗鞍高原観光センターをスタートして頂上近くの鶴ヶ池までの、全長20.5km、標高差1260m。今年のエントリーは約4500名。チャンピオンクラスと各年齢別のクラスがあるけど、ボクのエントリーしてる40歳代のクラスが最も多くて約1500名。参加者の1/3がこのクラスにエントリーしてます。オジサンたち頑張るね~(笑)。
当日の天気は快晴。陽射しが強くスタート地点では暑いくらい。スタート前の集合場所からは、遠くにこれから登る乗鞍岳が見えます。
そしていよいよ大会開始。まず最初はチャンピオンクラスがスタート。
これから20km以上登坂するとは思えないスピードで大集団が通過します。そしてボクらの中で唯一チャンピオンクラスにエントリーのNMくん(中央の黄色いジャージ)も颯爽と駆け抜けていきました。
なんせ参加者が多いため、チャンピオンクラスがスタートしてボクらのスタートまで1時間くらいあります。いったん宿に帰って準備&ウォームアップ。コースのおさらいもしておきます。
昨夜、大会パンフレットで確認したコースプロフィールでは、コース全体の平均勾配は6.5%。ところが7km地点のCP(チェックポイント)1までは5.2%。ということは後半のほうが勾配がきついということ。コース断面図を見ると確かにCP1を過ぎたあたりからややきつくなり、15km地点のCP2の手前数キロが最も急な傾斜になっている。反対に、CP2を過ぎて残り5kmを切るとややなだらかになり、ゴール少し前には下り区間もある。これらの情報からCP2手前の急坂まで力を温存して最初はあまり飛ばさず抑えぎみで、と完璧な作戦をたてました(笑)。
そして目標タイムは1時間30分に設定。これはいつも一緒に走っているメンバーの話や彼らの過去のタイムから決めました。この時点では、大きなトラブルがなければ、まぁクリアはできるだろう、なんて軽く考えていたのだが・・・。
スタート地点は大混雑だけど、足首に付けた計測チップがスタートラインを通過した時から計測が始まるため、ここでの渋滞はタイムには影響しません。
スタートの合図があってしばらくたってからゆっくり走り始めます。ペンションが建ち並ぶ直線を抜け、大きく左にカーブしたところから、いよいよ登りが始まります。
コースプロフィールどおり最初はなだらかな傾斜が続きます。ここで猛然とダッシュしていく選手もいるけど、ボクは抑えぎみのペースを維持して登ります。何たってターゲットはCP2手前の急坂なんだから、先は長い。
標高が低いところは針葉樹の森の中。陽射しが強く暑いので、できるだけ日陰を走ります。
スタートして5kmくらいのところで、数名の集団がすばらしいスピードで抜いて行きました。ゼッケンを見るとボクたちより6分あとにスタートした30歳代のクラスの先頭でした。速っ!。
そしてしばらく走るとCP1に到着。ここは走りながら紙コップの水だけ受け取り頭からかぶって冷却。まだまだ余裕あります。
そしてしばらく走ると中間地点を通過。ここまで41分。2倍すると82分。これからきつくなる傾斜と疲れを考えると、目標タイムはギリギリか?。
中間地点を過ぎたあたりから、だんだん勾配がきつくなります。そしてCP2手前2kmくらいのつづら折れの登りが始まるあたりで、ペースがガクンと落ちてしまいました。それまでは一定のペースをキープしてまずまず快調に走ってたけど、急に脚が回らなくなってしまった。
傾斜が急になったからだろう、と思ったけど、実はこのとき既にハンガーノックになってたんですね。ここで補給しておけばちょっとは違ったかもしれないけど、CP2まで行けば楽になるという固定観念で、そのままペダルを回し続けます。全然脚に力が入らず、ちょっと傾斜が急になると10km/hを切るようなノロノロ走行。それでもなんとか踏み続け、やっとCP2到着。タイムは80分。目標クリアはこの時点で絶望的に(泣)。
ここでも走りながらアクエリアスと水を受け取り補給&冷却。さぁ楽になるぞ~と期待したけど、全然楽にならない。傾斜も相変わらずきついまま。コースマップと違うじゃん!。さすがにこのままではマズイとやっと気付いてMeitanサイクルチャージを2本を立て続けに摂取するけど時すでに遅し。いつまでも緩やかにならない坂道を、まわりの誰よりも遅いスピードで登って行きます(泣)。
さらに標高が高くなるにつれ空気が薄くなって、集中力がなくなりやる気が出ない。途中真下を通ったはずの雪渓も全く記憶になく、先にレースを終えたNMくんの声援を微かに捉えた程度。期待したゴール前の下り区間は現れず、脚が回らないため心拍は低いままラスト数kmを何とか走りきってフィニッシュ。タイムは1時間46分。なんとラスト5kmに25分以上かかってる!。
あ~ぁ、またやってしまった。ハンガーノックは、練習でもあれだけ痛い目にあってるのに学習してないなぁ。この日は朝食しっかり摂ったし、まさかこんなに早くガス欠になるとは思ってなかったので、油断してしまいました。
成績とは対照的にゴール地点は最高の天気。並んでるのは、スタート地点から選手が預けた荷物を運んできたパスです。
ここが鶴ヶ池。遠くにレーダードームが見えます。
この地点で標高2800mくらい。さすがに半袖短バンでは寒いので、急いで荷物を受け取って、アームウォーマー、レッグウォーマーにウインドブレーカーで防寒対策します。
下りは一定人数ごとに区切られるので、順番待ちの大渋滞。そしてやっと下り始めます。反対車線はまだレース中の選手が登ってきます。ガンバレ~!。
よくこんなところを登ってきたなぁ~という風景(笑)。
このあたりは森林限界を超えてるので大きな樹はほとんどありません。
そして1kmくらい下ったところの大雪渓。その上の山頂は3000m超です。
雪渓にはよく見るとスキーをしている人がいます。聞くところでは、30度くらいの斜面で20ターンできるくらいの長さがあるらしい。ちゃんとポールを立てて、アルペンの練習しているそうですよ。
この後は長~い下りを、景色を楽しみながら下ってロッジに帰還。温泉でさっぱり汗を流し、近くのレストランでみんなで昼食をとって帰路に着きました。
初めての乗鞍でしたが、これだけの人が集まる理由がよくわかりました。この素晴らしいロケーションの中で走るはホントに楽しい!。運営も含めて素晴らしいイベントです。
今回成績は惨憺たるものだったけど来年もぜひチャレンジ、ではなくリベンジしたいですね。もちろん目標タイムは90分。もうコースマップには騙されませんよ(笑)。
本日の記録(登りのみ)。
走行距離 20.4km
走行時間 1h50m(止めるのが遅かったので不正確)
最高-平均速度 23.5-11.1km/h
最高-平均心拍数 184-168bpm
最高-平均ケイデンス 102-63rpm
消費カロリー 1628kcal
本日のルート。
[ルートラボ]
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=0d535078994681d457775e0f2161f09b
[Ride with GPS]
https://ridewithgps.com/trips/45605703?privacy_code=moYTsn3w1Setm1XQ