08/01 カミーノ歩き旅 23日目の出来事 その4
雲を下に見下ろしながら
ここも徒歩専用とチャリダー巡礼は
道が平行しているが異なる
次の大きな街からはサンチャゴまで200kmを
切ってしまうため
巡礼証明書を貰うためには
トホダーは100kmチャリダーは200kmって
最低制限があるためか
アストルガ辺りから急激にチャリダー組が
増え始める
のんびり徒歩専用の
巡礼路を
絶景を堪能しつつ
こんな時には
音楽もいらないものだね~
ほぼ峠の頂点についたようで
正面の視界が開け始めたころ
なにやら・・・奇声が
ん・・・周囲に誰もいないが・・
奇声が轟く
はて・・?
木々の向こうの
チャリダー巡礼者が
下りが始まったことに狂喜乱舞かな?
昨夜の宿に着くなりチャリンコを
投げ捨てるように倒し
ヘロヘロで宿に吸い込まれていった人とか
いたしね~なんて想い
スルーしてたんだが・・
数分しても
奇声は・・止まらず
よく耳を澄ませば
助けを呼ぶようにも聞こえ
同じく異変を感じた
周囲にいた他の徒歩巡礼者と共に
藪を掻き分け
舗装路のほうへ
そこにいたのは
一人の
血まみれのチャリダー巡礼者(スペイン人)
ん・・急に下りが始まって
こけたのかな?
仲間と一緒だったようだが
こけたのに気がつかず
サーーーーっと下って行っちゃったみたいで
仲間を呼んでいたようだ
仲間との連絡はスペイン人に任せ
私は・・一応とはいえ
元ダイビングのイントラでプロのガイドしてたから
最低限の応急処置なんかは出来るので
ファーストエイドキットもどきは持ち歩いてたんだよね
マキロン
シュシュ!
塗り薬
ペッペッ!
包帯
グルグル!
バンドエイド
ペタペタ!
なんてことを
特に骨折とかもしてなさそうで
なにより
応急処置おえて
カメラ向けたら元気そうで
自分のカメラでも撮ってくれと・・
カメラも無事でよかったね~
まぁ~最初は
涙目だったが
笑顔がもどったのがなによりだね~
無事仲間も戻り
チャリは仲間が持ってくことに
怪我した本人は
通りがかりの車を皆で止め
病院まで念のため乗せてもらうことに
大変な思いで
峠をチャリ押して登ってきたんだろうに
これから・・・下りってとこで
車・・とは・・・
まぁ~「ブエン・カミーノ」
そんな珍事件のあと
再び徒歩道にもどり
雲の上の眺めを堪能
さあ!
本格的な下りの
始まり!
雲の中を目指し
DAY25-5 機関銃と瓢箪 へつづく
01/10 19時公開