雨飾りのネックレスの話 | 日月堂日記

日月堂日記

里山にある小さなお堂の観音様のお話です。

こんにちは!
秋も深まった今日この頃、いかがお過ごしですか?
当地ではおおかたのお宅が、
炬燵やストーブの準備を済ませた模様です。
皆さんのお住まいの地域ではいかがですか?

一か月のご無沙汰です。
蓮ねであります。

あ、このキャッチフレーズで
思い出すのは、

昭和の時代に、○ッ○歌のアルバムで
名司会者だった玉置宏さんですね。

この話がわかる人いますか〜?
ちょっと、ちょっと、こっちに来てください、、(^ー^)ノ

日曜日のお昼は遊びに行かない日なんか
この番組見てましたよね。

私は何故か、必ずファンタグレープを
飲みながら見てた記憶があります。

玉置宏さんは、次の歌手が出てくるまでの
凄く短いイントロの間に滑舌良く
歌の紹介から、歌手の近況まで 盛り込んで
その場を盛り上げる、神業に近い話芸を持つ
名人でした。

子供の頃は何とも思わないお方でも
今になって思い出すと、素晴らしい技でありました。
あぁ、昔は素晴らしい名人が沢山いたわ、、。
昭和は遠くなりにけり、、
あの頃は良かったわねぇ
懐かしいわ〜、、、(´-`).。oO
しばし、ウットリ。

あら?
昔を懐かしむのは、歳を取った証拠と言いますね。

つるばら、つるばら!

つるばら、、

これは
つるかめ、つるかめと
くわばら、くわばらを合体させた、
強力かつ
美しい
お祓いのおまじないの言葉です(笑)

あの天才漫画家の大島弓子様が
作品の中で書いておられた言葉です。

つるばら つるばら、と呟くと
悪い事なんて霧散して、あたりに
仄かな薔薇の香りが漂って来そうで
素敵に最強なおまじないだと
思いました。

この言葉を大島作品で読んだ時には
感激いたしましたわ。
蔓薔薇 蔓薔薇、と漢字で書いても素敵です。

この言葉は、以来
私の言葉の
宝物コレクションの中の一つとなりました。

(一か月のご無沙汰です、から随分
話が飛びました。)

せめて、玉置宏さんの様に
一週間のご無沙汰でした、とご挨拶したい


私ではございますが、
月に一度位しかブログ更新できませんで
日月様のしもべ、

広報に関しては落第ですね(´・_・`)
さらに頑張る所存であります!

さて、我らが日月様は
今月はお出かけは あまりなさらずに
我が家においででした。

その代りなのか、
沢山のお客様が来てくださいました。

初めておいでのお方でも、
観音様の小さなお茶の間で、
ゆったりと話をしているうちに、
お帰りになる頃には、
まるで昔からの知り合いの様な気持ちになって
皆さんお帰りになります。

私も同じ気持ちで
お見送り致します。

日月様もお話に参加しておられる様に
私には 思えます。

何故ならば お客様がお帰りになった後の
観音様のお顔が とても 満足そうになられて
いる事が多いのです。

さて、題名の
雨飾りのネックレスのお話です。

去年の今頃の話です。

娘が朝早く庭を散歩していて、
綺麗な観音様の首飾り
を見つけたから
早く見に来てと教えてくれたので
急いで見に行ってみると 、、。

空中に張られた蜘蛛の巣に
ダイヤモンドの様な雨の雫が沢山連なって
天女の首飾りが
燦然と煌めいていました。
雲間から照らす朝日に映えて
小さな雨粒が太陽のプリズムを反射して
キラキラときらめきながら
宙に浮かび上がっているのでした。


しばらく見とれていましたが、
間も無く一陣の風が、吹いて
あっと言う間に
首飾りを持ち去って行ってしまいました。


その美しさが昼になっても
忘れられないしもべは
日月様にその写真を見せては
ブツブツとつぶやいておりました。

蓮ね
今日、すごく綺麗な
天然のダイヤモンドネックレスを
見ました。

日月様に是非とも掛けて頂きたい程美しかったです。


日月様
私はそなたの母が掛けた数珠と
そなたが掛けた
ガラスの首飾りを
しているが、
もっと私に首飾りを掛けたいのですか?
重いのはいやである。(きっぱり)

蓮ね
それが、
蜘蛛の糸に煌めく雨垂れなんでございますよ。
重くも何ともございませんが、
残念な事に首からお下げになるのは
無理でございますねぇ。
あっと言う間に消えてしまいました。
本当に美しくて、私はウットリといたしました。

日月様
そうであろう。
天然の物は 人の手になるものとは
比べられぬ程美しく尊い物があるのですよ。
一瞬にして、目の前から消えてしまうが、、、


そなたも今日は良いものを見た。

蓮ね
でも、本当に日月様にお似合いの
首飾りでしたよ。

日月様
その様な首飾りならば さぞかし私に
似合った事であろう。
おほほ

蓮ね
あら、
今回は随分と素直にお認めくださいましたね。
ええ、絶対お似合いですわ。

こんなやり取りをしてから
半年ばかり経ったある日の事です。

家の整理をしていた私は
古い鍵が沢山入った箱を見つけました。

中の鍵が、みんな錆びて壊れていたので
箱を逆さにして
中身を燃えないゴミ袋に
一気に
全部捨てました。
その時、何故か一つのザックリとした塊が
箱の割れ目に引っかかってゴミ袋に入りませんでした。

あら?
と思ってよく見ると
細い鎖がひと塊りになって
まるで目立たない金属の塊の様に見えているのでした。

手に取って眺めてみると細い細い繊細な
鎖です。

解くのに随分時間がかかりましたが、
解き上がった鎖を見て私は息を呑みましたですよ。

あの、蜘蛛の糸の雨飾りネックレスです。

あれを、人間が作るときっとこんな風になるでしょう、
としか考えられないデザインです。

細いチェーンに小さなガラスのビーズが
雨垂れのように付いてキラキラひかっています。


お母さん、こんなに素敵なネックレス、
どうして、あの鍵の箱に入れておいたの?
几帳面なお母さんだったのに、不思議。

私これ、うっかり捨てるところでしたよ。
偶然、箱の割れ目に引っかかったから
見つけたけれど、、と
ここまで呟いて

あ!
偶然引っかかったんじゃあないわ、、、。

日月様ですね!

これがあるのを
ご存知だったんですね?

だから引っ掛けて落とさなかったたのでしょう?
あの勢なら落ちない方が不思議ですもの。

日月様、蜘蛛の糸と雨垂れの首飾り
なさりたかったんですね(笑)

はい、ただいまお掛けいたします!
大急ぎで、観音様のお部屋に行きました。

そーっと日月様の首にお掛けしたら
なんとも、嬉しそうなお顔に見えた事でした。
これが
その雨飾りのネックレスです。
朝日に似た色をバックに
と思って金屏風にかけてみましたが、
ちょっと分かりづらいでしょうか?
小さなガラスが、雨垂れみたいでしょ。


日月様はお気に入りですよ。

と言う訳で

日月様は、

母がお掛けした数珠と

私が作った玻璃の首飾りと

ご自分でお選びになった雨飾りのネックレスの

三本をなさっています。

 

あ、元々お付けの胸飾りの瓔珞もありますので

合計四本、

首元に纏っておられます。

 

それぞれが調和してとてもお似合いですよ。

腕にもブレスレットが合計四本 元からお付けです。

 

何てポップで格好良いのでしょう 

まるで

観音界の忌野清志郎のようでございますねえ、、、。

 

と言いますと、

 

クールに微笑まれた様に見えたのは

まんざら錯覚とは思えない私でした。

 

これが雨飾りのネックレスのお話です。

 

これから

段々寒さも増してきますね。

皆様

風邪などひかれませんようにお過ごしくださいね。

 

では

またね~