【朝の1枚】
桟橋で去りゆく船を見送る女性
船の姿はみえないけれど空にたなびく黒けむりから
遠ざかる汽笛の音が聞こえてきそうです。
今朝の1枚はヴィットリオ・マッテオ・コルコスの≪別れ≫です。
19世紀末~20世紀初頭にかけてフランスで活躍したイタリア生まれの画家です。
PCで画像をみていると本の「しおり」みたいに見えますが
実物はインパクトのある大きさです。
花かざりを乗せた帽子、
ストライプの日傘、白いドレス、細くくびれたウエスト、レースの手袋
写真のように繊細に描きこまれた
リアルさに引き寄せられるように見入ってしまいます。
女性の視線はすでに船の方にあらず
空を見上げていて、
もう去りゆくだれかのことではなく、
「未来」の方向を見つめているようにも思えます。
春は別れの季節、そしてあらたな旅立ち
のシーズンでもありますね。
そんな想いをこめて選んでみました。
いま、広島美術館に巡回中「印象派のふるさとノルマンディー展」で出会えます。
4月12日まで!
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おはようございます。
3月最後の日曜日の朝いかがお過ごしでしょうか。
ココチよいスタートの1日となりますように
昨日は都合によりお休みいたしましたので今日からまた通常通りお届けいたします。
3月29日(日)【朝の一枚】Vol.370
ヴィットリオ・マッテオ・コルコス
≪別れ≫オンフルール、ウジェーヌ・ブーダン美術館
こちらも同じ画家の作品、一人での見送りの方が哀愁を感じますね。どちらがお好みですか?
●4月は花と静物画が登場する「名画に恋するアートセッション」でご案内いたします。
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お申し込みいただいた方にはご案内をお送りいたしました。ご確認くださいませ。
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阿川 千晶