「牡丹に蝶」・・・???
なんかピン!とこないなあ。
色もどぎつい感じだし、
もう少し爽やかさがあるといいなあなんて好き勝手言ってます。
与謝野晶子の歌集『みだれ髪』に次の歌が詠まれています。
『おりたちて うつつなき身の 牡丹見ぬ そぞろや夜を 蝶のねにこし』
季節は晩春。夜の中に体の熱さを感じ、つい庭へ出てみた晶子の目に、大きな花を開く牡丹が。
そして、その牡丹で羽を休める蝶を見る。
晶子は、牡丹に甘えるように眠る蝶に、自分の元で夜を過ごす恋人の姿を重ねます。
恋に落ちているときは、何を見ても恋愛の情念につながってしまうのですね。
まあ、恋の情念を思えば、真っ赤な花びらの牡丹にも納得できるかな。