あれから、15年。(28) | 泣き虫デザイナーのニューヨーク奮闘記、 のその後、それからの ご あきうえ

泣き虫デザイナーのニューヨーク奮闘記、 のその後、それからの ご あきうえ

ファッションデザイナー「GO AKIUE(ごあきうえ)」のブログです。
I am a fashion designer.
Creating clothes is my passion. I've designed clothes and accessories for actors, singers, and other media personalities.


「あれから、15年。(28)」


目の前のカメラの電源を入れて、ソファに座った。

今、自分はSHOPのオープンに向けてNYで頑張ってるよ。
店の内装、きっと驚くよ。
大変な事だらけだけど、がむしゃらに夢に向けて頑張ってます!

最初はちゃんと言えてた。
ちゃんと…

けど、途中で感情をなんかコントロール出来なくなった。

途中からなんか、自分でもわけがわからなくなって、
番組スタッフさん達に向けての泣き言になっちゃった。

もう、ずっと寝ないで作業続けてても全然進まないです。
自分でもどうして良いのかわからないです。
やり遂げれなかったらどうしよう!って不安で不安でたまらないです!
自分が不甲斐なくて不甲斐なくて悔しいです!
僕一人、NYに放っておかないで下さい…
心配して下さい!

多分、そんな事をカメラに向かって話したんだと思う。


なんか、電話で話しながらうったえてる感じ。
その時の感情のまま気持ちを吐き出しちゃった…

別に悦に入ってたわけじゃないよ。
自己陶酔でもないよ。
でも涙が止まらない、止まらなかった。
めっちゃ覚えてんねん、おしっこ漏らしたみたいにズボンがべちゃべちゃになったもん。
けど、漏らしてないよ!

これが、グランプリ獲った時の喜びの涙以外で
オレがASAYANで泣いた最初の瞬間。
のちのち、みんなね、オレのイメージ間違ってる!

これね、マジでスタッフさんに向けて話したの。
一点の曇りもなく、本当にそうなの。

いっぱいいっぱいだった。
今思えばこれしきの事だけど、あの時はいっぱいいっぱいだった。

お子ちゃま、だったね。
15年前の、ご あきうえよ。



NYに一人も番組スタッフさんが、居なかった事はあんまりない。

オーディション中は最小でもミキティみたいに一人のスタッフさんは居たし。

この時はASAYANね、本当に忙しかったみたい。
小室オーディション1999グランプリの小林幸恵ちゃんがロスに居て、後で知ったんだけど、辻ちゃん加護ちゃんとかモーニング娘。の4期メンバーが加入して。

だから、スタッフさん達が誰も居ないこの時は
日本から補充の新しいテープが送られて来て、
そしてアパートメントの眺め向かいにある「FedEx」で
オレのコメントテープを日本に送る様に言われてた。
(ちなみに今でこそFedEx良く使うけど、この時初めて知ったよ。
かなり信頼出来るよ☆)

でも、番組編集する時
いつも三つ以上のコーナーの膨大なテープがあるんだよね。
ましてや、オレの自己撮りテープなんて全部見るはずないよね。

送った後、ちょっと冷静になったら恥ずかしくなった。

うん、見るはずないよ。
大丈夫。

散々泣いたら少し気持ちが軽くなって、そしてちょっと冷静になれた。
そして、その日は取り敢えず何も考えずに思いっきり寝よう!って寝た!

今もそうだけどオレの取り柄、そして短所。

それはどんなに辛い事があっても、寝れる。
もちろん、寝ようと努力するからだよ。
寝て起きて、そして朝陽を浴びれば
どんな辛い事も、逆境も
立ち直ったり、乗り越えれる様な気持ちになる!
乗り越える為の気力と、悪知恵でもかまわないから、前向きな考えが湧いて来る!
生活全般においてそうなるよ。
仕事でも、大失恋でも☆
不死鳥の様に甦る!!!
だから、陽当たりの良い寝室のある部屋に住んでる、住み続ける!
いっぱい寝て、朝陽浴びればなんとかなるさ。
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この時も今も、そうだな…
あんまり、成長してないね。

母さんが亡くなった時だけだ、寝ても寝ても、すぐに前向きになれなかったのって。

次の日の朝、オレは朝陽を浴びて立ち直った!

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なんか、窓ガラスの掃除に来てたの、業者さんが。
なんか、オレ元気になってて広々とした陽当たりの良いアパートメントの中を業者さんにボディランゲージで話しながら走り回ったよ☆

ちょっと、このデザインどう思う?
とか、
ずっと誰とも話してないから喋ってよ、とか。
おかしな人間だとは思われなかったと思うよ。
だって、ここはManhattanの超セレブなサクセスストーリーアパートメントだもん☆

そして、SHOPオープンに向けての作業を猛ダッシュで再開した!

この一週間後、プロデューサーのTさんとディレクターのFさんが
NYに戻って来た。
満面の笑みを浮かべて。
そして、傍に新登場の当時ADさんだったホッティが登場!

この時はね、
まさかさ、まさかね
すっかり立ち直ってしまってたから、
送った事さえ忘れてたあのテープが後にあんな事になるなんて思いもしなかった…



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NY編の今までのお話はこちら☆

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