あれから、15年。(11) | 泣き虫デザイナーのニューヨーク奮闘記、 のその後、それからの ご あきうえ

泣き虫デザイナーのニューヨーク奮闘記、 のその後、それからの ご あきうえ

ファッションデザイナー「GO AKIUE(ごあきうえ)」のブログです。
I am a fashion designer.
Creating clothes is my passion. I've designed clothes and accessories for actors, singers, and other media personalities.

 


日付けとっくに変わっちゃいましたが、NY編更新行きます!




「あれから、15年。(11)」


僕達四人はディレクターFさんに即されて「BOND 07 by SELIMA 」の中に入って行った。







SHOP内には色とりどりの色んなデザインの眼鏡やサングラスが並べられていた。

店内は高級感があって広い、それに見合うデザインと価格のGlasses達。

SHOPの手前のかなり広いスペースに商品のGlassesがあって、
奥に更に広いスペース。


やっぱり…

そのスペースはSELIMAさんが経営する、高級ファッションブランドのセレクトSHOP。

僕達四人はCigさんの案内でオーナーのSELIMAさんや、SHOPのスタッフさん達に紹介されて挨拶した。

「あなた達がデザインして創った作品をこの店に置かせて頂きます。
コンセプトはこの店に会う服、この店で売れる服、それだけです。
但し、一週間の期限内に何着納品するか、何度納品するかは全てお任せします!」



来た!
やっぱ、この番組ただもんじゃない!
Manhattanの高級セレクトSHOP、その店で売れる服。
前回のステージだった「UNTITTLE」はどちらかと言うとカジュアルなSHOPだったけど、今回は高級セレクトSHOP。
近い将来、このオーディションでグランプリを獲った者は
このManhattanで自分のSHOPを持つ事になる。
グランプリを獲る資格があるかどうか試されてるんだ。

(やってやろうじゃん!)
なんだか、闘志がメラメラと湧いて来た!
そう、オレこんなシチュエーションに燃えるタイプなんです。

そして、それよりも何よりも
SHOPのスタッフさんが言った最後の言葉。

何着納品するか、何度納品するかはオレ達個人の自由!

(ふふふ、やってやろうじゃん!)

この言葉、俄然燃えるぜ!

このステージまで勝ち抜いて来たオレ達3組4人。
デザインのテイストはそれぞれ違うけど、選りすぐられて来たメンバーだよ、実力はかなり拮抗してる。

後はモチベーションと勝ち抜く気力、何が有ってもどんな事が有っても夢を叶えたい!その想いの強さが勝運を引き寄せるんだと思った。


オレ達はその後、それぞれがSHOP内をリサーチして、SHOPスタッフさん達にリサーチを兼ねながらアドバイスを頂いたりして話をした。

リアリテイ番組、カメラはずっと回ってる。


SHOPを出てオレ達はそれぞれ個別で、カメラの前でスタッフさんに意気込みを話す。


「今回の課題、どう?」


後で聞いた話なんだけど、みんなは
「難しい、自由ってかなり難しい。」
みたいに答えてたらしい。


前のステージの時、プロデューサーさんやディレクターさんは難題を出して難関が訪れる度に

「リタイアは自由だよ。
リタイアする?」

って、度々他のメンバーに聞いてたらしい。



オレは日本での審査から最後の審査まで一度も聞かれた事ない。
今はまだ、話せないけどあの時も聞かれなかった…


これはオレの勝手な自己分析だけど、理由は多分「眼力」。
メラメラとふつふつと燃える眼力が、こいつに聞いても無駄って思わせたんだと思う。
単なる自己分析だけどね。 (^^;;


でも実際、オレがグランプリを獲って一人NYに残ってしばらくして
ある事件を起こした時。

怒られる!って思い込んでいたオレに
プロデューサーのTさんが言ったんだよね。

「日本で最初の審査で大阪会場でGOくんと面談した時、
ああ、目が違うな。
真剣に訴えかけて来る目が違うなって思ったんだよ。」

オレはこの時、ASAYANのオーディションに誘ってくれた友達のデザイナー仲間と会場に行ってて、
自分の面談を終えて、その友達の面談が終わるのをロビーで待ってたの。

そしたら、Tさんから眼力の事を聞き付けたディレクターのFさん自らがカメラを持って
ロビーまでオレを追い掛けて来たの。

国内審査は全国数カ所であったから、もしオレの面接官がTさんじゃなくて
オレの眼力に気付いてくれてなかったら、「ファッションデザイナー ご あきうえ」は居なかったんだと思う。
この正月、久しぶりにTさんとLINEでメッセージのやり取りをしたんです。

「明けましておめでとうございます。
ご飯連れてって下さい。」
ってね。

感謝の気持ちなんて伝えてないし、一度も言った事もないけど出逢いに凄く感謝しています☆


まぁ、話はそれたけどSELIMAさんのSHOPを出てTさんの
「今回の課題、どう?」。



「向いてると思います。
SHOPの雰囲気も、
そして自由な数、自由に納品出来る、
これは僕に一番向いてると思います。
チャンスだと思います!」

オレは何の躊躇もなく、鋭い眼力をカメラに向けながらそう答えた。


「BOND 07 by SELIMA」。
オレ達の最後の戦いの場になるかも知れない場所。

燃えたぎる様な気持ちでその日は戦場を後にした。


時折、決めどき的なシチュエーションでテープが切れて
M木さんが、ディレクターFさんに怒られていた…

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NY編の今までのお話はこちら☆

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#asayan #ごあきうえ