重金属による底質汚染 調べてみよう! | Rigenerazione

重金属による底質汚染 調べてみよう!

昨日ご紹介した、おおさかATCグリーンエコプラザ ビジネス交流会 水・土壌汚染研究部会は大阪府神崎川の底質ダイオキシン類汚染の公表を契機に発足したそうです。ただ、非常に解りずらくて。リンクをクリックすると何処かへ行ってしまうので、少しまとめました。
 
水の底の蓄積された底質汚染は、食物連鎖を通しての人の健康リスクや生物多様性への影響など多くの問題が抱えています。「海と陸の地球化学図」も見つけましたので、ご利用ください。

食物連鎖の底辺にあるプランクトンドクロ 底質汚染で、危機的状況です。目

水銀と底生生物
pontaのブログ-Hg

佐渡島、仙台、宮城、東京、神奈川、静岡、愛知、三重、大阪、瀬戸内海、水俣等が高くなっています。
 
pontaのブログ-東京水銀
 
東京湾(東京・千葉・市原・木更津・横須賀・君津・鎌倉・茅ヶ崎・小田原・熱海が高い)伊勢湾も高い。
 大阪湾(大阪湾奥を汚染源とした東半分、阿南から御坊を結んだ線の北側。
淡路島の南および西側が高い。)
 瀬戸内海(大阪・神戸・堺・岸和田・姫路・和歌山・徳島・淡路島の五色の浜沖・新居浜沖・岩国等が高い) 九州(水俣・鹿児島国分・宿毛沖が高い)
 
図は底質に含まれる水銀を表しています。
赤色は0.25~126mg/kg、 黄色は0.14~0.18mg/kgで、 
 水銀含有量が0.15mg/kgを超えると底生生物はほとんどいなくなります。
 橙色~赤色のところは底生生物が水銀により大きく影響を受けていることになります。


鉛と底生生物
pontaのブログ-Pb

東京湾・大阪湾・富山湾・瀬戸内海・新潟が高い。
東京湾の鉛底質汚染は赤色の横浜の奥の東京・市原・木更津ということになります。

大阪湾東3分の1が特に鉛底質汚染が進んでいます。
赤 色:45mg/kg  
オレンジ色:45~40mg/kg
橙 色:40~35mg/kg  
黄 色:35~30mg/kg 
pontaのブログ-淡路鉛

 図に示すように、鉛含有量が47mg/kgを超えると底生生物はほとんどいなくなる。
 鉛により底生生物がほとんどいなくなるっている範囲は
 赤色で、大阪・神戸・堺・岸和田・姫路・赤穂・倉敷・徳山・尾道・徳島・
淡路島の五色の浜沖・新居浜沖・岩国等が、鉛の影響を受けて底生生物がほとんどいないことになります。
海の底にも有害物質が蓄積されています。

カドミウムと底生生物
pontaのブログ-Cd

赤色は1.4~0.3mg/kgを示します。
カドミウム含有量が1.2mg/kgを超えると底生生物はほとんどいなくなります。
東京湾全域と銚子沖・伊勢湾が高いですね。
pontaのブログ-伊勢カドミ

赤色の中心部分の 大阪や周防灘・姫路・岡山・岩国・自衛隊築城基地・苅田が高く、
カドミウムにより底生生物が棲めなくなっているようです。

クロムと底生生物
pontaのブログ-Cr

クロムは北海道、宮城、千葉、東京、静岡、富山等で高くなっています。
赤:334~100mg/kg
黄:77~66mg/kg
 クロム含有量81mg/kgを超えると底生生物はあまりいなくなります。赤色や橙色のところの大阪湾奥を汚染源とする大阪湾東半分や、徳島・小松島付近が汚染源と思われる淡路島西南部や高松から阿南の間の沖ではクロムの影響で底生生物が少なくなっているようです。淡路島西側はクロムが高いですね。

亜鉛と底生生物
pontaのブログ-Zn

亜鉛含有量が150mg/kgを超えると底生生物はほとんどいなくなります。
秋田、宮城、千葉、東京、富山、愛知、三重、福井、鹿児島などが高いです。赤い所は底生生物がほとんどいないことになります。
pontaのブログ-東京 亜鉛

赤:422~138mg/kg
赤くなっている東京湾や横須賀・茅ヶ崎・銚子などは亜鉛の影響で底生生物が少なくなっています。
大阪湾や和歌山・徳島・香川・播州・岡山は底生生物が少なくなっています。
伊勢湾や、海南市から阿南市を結んだ線の北側や姫路・高松付近も底生生物が少なくなっています。

全部は、掲載しきれませんので、地域ごとのメッセージのみ記入しておきました。各地の状況は
「海と陸の地球化学図」で、各自調べてください。



有害化学物質の生物への蓄積環境省「化学物質環境実態調査-化学物質と環境」
これ少し詳しく調べていて、頭痛がしてきましたので、また明日!







pontaのブログ-S0037
ビーチの近くに住む友人宅のものです。