「2011年本屋大賞 」にノミネートされている、
窪美澄くんの『ふがいない僕は空を見た』を読みました。
¥1,470
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中心にあるのは、高校生斉藤と人妻あんずの恋。
それをめぐる周辺の人々を描いた連作短編集。
最初の斉藤クンの視点で書かれた「ミクマリ」を読んだ時は、
これはハズシたかな? と思いましたが、
次のあんず目線の「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」で
おっ、これは! と思い直し、
続く、斉藤クンに恋する少女、斉藤クンの友人の話に
グッと引き込まれ、
でも最後、斉藤クンの母の語りで
あーあ、つまらなく終わらせちゃったな、と感じました。
斉藤が、いつまでもウジウジと悩んで
引きこもっているのが気に入らなかったですね。
タイトルどおりまったく持ってふがいない。
ん?
悩んでいるのは
あんずとのセックス動画を晒されたことではなくて、
あんずに振られたことでしょうか?
それなら、理解できなくもないぞ。
評価 ☆☆☆☆
これで、本屋大賞ノミネート作品で読んだのは4冊目。
今のところ、
③ふがいない僕は空を見た 窪美澄☆☆☆☆
④錨を上げよ
百田尚樹 ☆☆☆☆
といった順番ですね。
今年は、発表までに全部読んで、
去年考えすぎて外した受賞作予想を
的中させたいと思っています(o^-')b