重松清くんの『小学五年生』を読みました。


小学五年生 (文春文庫)/重松 清
¥540
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400字詰めの原稿用紙に換算すると、20~30枚くらいの短編が17編収められています。

そのどれもが、小学五年生の少年を主人公にしています。

連作、というわけではなく、独立した話になっています。

転校の話や父親が亡くなる話など、同じ題材を複数回使ってもいますが、それにしてもよくこれだけの数を書けるものだと感心します。

特に傑作というのはありませんが、どれも水準をクリアしています。

プロの仕事、ですね。


最初、息子のカンくんに読ませて感想を聞いたのだけど、あいまいな返事しか返ってこなかったのは、女の子の身体の成長とそれにとまどう主人公の少年を扱った作品(「もこちん」)があったせいかな?



評価 ☆☆☆



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