本日ご紹介する1冊は、今一押しの歴史小説家、岩井三四二くんの『はて、面妖』です。

はて、面妖/岩井三四二
¥1,680
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7編の短編を収めた作品集ですが、本書に「はて、面妖」という作品はありません。

作品集の総題ということなのでしょうが、このタイトルはどうでしょうか?

あまり本書の総題としてふさわしいとは思われないのですが……。


7編、何れも戦国の世を描いています。

徳川VS豊臣の大阪冬の陣・夏の陣といった有名な話もありますが、その他はあまり知られていない争いばかりです。


7編ともそこそこ面白いのは面白いのですが、表題作に値するような名作があるわけでもなし、かと言って他に総題としてふさわしいものも思いつきません。


やはり岩井三四二くんはやはり短編よりも長編で力を発揮するタイプだと思います。

昨日「ブックオフオンラインで買った」と紹介した『逆ろうて候』、読むのが楽しみだなぁ。



評価 ☆☆☆



  岩井三四二の本は ここ