シャドウ (ミステリ・フロンティア)/道尾 秀介 東京創元社 2006年9月刊

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さて、今回はミステリです。

ミステリは今、日本文学の中で一番元気のある分野なのではないでしょうか。

ばくの読書も、近年はミステリが中心になってきました。


道尾秀介くんは、本作「シャドウ」で第7回本格ミステリ大賞を受賞しています。


物語の主人公は、小学5年生の少年です。

母が病死し、幼馴染みの母親が飛び降り自殺、そして幼馴染みの少女までもが自殺未遂ともとれる交通事故にあってしまいます。


やがて、幼馴染みの少女が性的暴行を受けているらしいことが暗示されます。

少女を暴行したのは、少女の父なのか、それともまさか自分の父が……。


謎の解明は、ちょっと苦しいかな。


道尾秀介くんを読むのなら、本作よりも、近作の「カラスの親指」「ラットマン」をお奨めします。



評価 ☆☆☆