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安倍総理の所信表明を受けて今日から代表質問が始まったが、ネタ不足の野党各党は与えられた演説時間をどうつぶすのか苦労したのではないか。
それは、所信表明に対する各党の反応からも十分予測できた。
首相の所信表明演説 各党の反応は
NHK 11月17日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011227021000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_031
(参考)
第百九十五回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20171117shoshinhyomei.html
安倍総理の演説は衆院選の公約を踏まえたものだから目新しいものはない。公約を掲げて選挙に臨み国民の信を得たことを踏まえ、約束を実行する決意を表明し、政府として国会に対し建設的な議論呼びかける分かりやすい内容だ。
これに対し、NHKニュースが伝えるこれに対する野党各党の反応は以下のようなものだ。
民進 大塚代表「わずか15分 内容が極めて薄い」
立民 枝野代表「覇気が無く心配」
希望 玉木代表「非常に短い生活感のない演説」
共産 志位委員長「中身なく空疎な演説」
維新 片山共同代表「政策の中身が説明不足」
自由 玉城幹事長「受けのよい内容を並べただけ」
社民 又市幹事長「議員の心つかむ話なかった」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171117/k10011227021000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_031
見出しだけを並べてみたが、言っている内容も時間が短いとか覇気がないとかの、それこそ「中身なく空疎な」批判ばかりだ。いまだに志位委員長が「『森友・加計疑惑』が大きなテーマ」と述べているのが、攻め手がなくて困っていることの表れだろう。
内容が薄く、覇気がなく、生活感も中身ないのは今日の野党の代表質問のほうである。
安倍政権が衆院選の公約として掲げた政策の大半は第二次安倍政権発足時の政権公約が基本になっている。いま急に始めたものではなく、政策を実行して得た成果と反省を踏まえてより良い結果が出るように見直してきたものだ。
だから、マスコミ受けするような「目新しい政策」などあるはずもないのである。
また、それらの詳細はすべて政府各機関のホームページなどで確認できる内容であり、大きな方針を述べる所信表明で時間をかけてこまごまと説明する必要はない。
政府は決定までの過程も含めた政策の具体的内容は公表しているから誰でもかなり詳しく知ることができるし、議員なら各官庁を呼んでヒアリングすることも可能だ。そのようにして政策内容を少しでも勉強していれば、もう少しマシなコメントや質疑ができるようになる。
しかし、野党議員の大半はそんな面倒なことはしない。いや、したくてもできないのだ。
これまでまともに政策を勉強したこともなく、政権批判のための印象操作やパフォーマンスに明け暮れていればそうなるのは当然だ。
上記の所信表明の”おわりに”で、安倍総理は以下のように述べている。
自由民主党と公明党が野党として過ごした、あの三年三か月。
私たちは、なぜ政権を失ったのか、痛切に反省し、国民の皆様の声に、耳を傾けるところから、スタートしました。全国各地でミニ集会を行い、国民の皆様からの厳しい声を糧に、「政策」を鍛え上げました。
そして、その「政策」の実行に、この五年間、私たちは、全力を尽くしてまいりました。
日本の未来をしっかりと見据えながら、今、何を為すべきか。与野党の枠を超えて、建設的な政策論議を行い、共に、前に進んでいこうではありませんか。
互いに知恵を出し合いながら、共に、困難な課題に答えを出していく。そうした努力の中で、憲法改正の議論も前に進むことができる。そう確信しています。
政策の実行、実行、そして実行あるのみであります。我が国が直面する困難な課題に、真正面から立ち向かい、共に、日本の未来を切り拓いていこうではありませんか。
これは、自身の「原点に戻る」との決意の表明であると同時に、政争、政局に明け暮れる野党議員に対する心からのアドバイスではないか。野党時代の自民党のように国民の声を拾い上げ、それを党内議論で磨き上げ、その上で与野党の枠を超えた建設的な議論をしましょうと呼びかけているのである。
野党のうち一つでも二つでも、揚げ足取りや印象操作のうまい人物に代わって政策論争ができる議員が質問に立つようになれば国会は活気づくし党に対する有権者の評価も上がるだろう。
政府の足を引っ張っても支持は広がらないのである。
正直、いまの野党に何を言っても無駄だとは思う。
それでも、野党の中にも建設的な政策議論を行いたい、自分も日本の未来を切り拓くために働きたいと考える議員も少しはいるとも思いたい。
安倍総理の呼びかけに答える議員や野党が表れることを期待してしまうのである。
(以上)
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