「大阪都構想」は目的?それとも手段? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

以前から橋下徹という政治家をどう評価したらいいのか迷っていた。しかし、大阪市長選での平松氏の利権集団ばかりの支持団体を見て、知事選では迷うことなく維新の会の幹事長だった松井氏に投票した。気に入った候補者がいなくても、ちょっとでも”まし”なほうを選ぶのが選挙なら、間違いなく平松氏より橋下氏だ。


橋下新市長は、知事時代に市との連携がとれずにやりたくてもやれなかったことが溜まっていたようだ。そのせいか、市長になってから矢継ぎ早に手を打っている。なんとなく性急過ぎる感じはするものの、一生懸命生真面目にやっている点は評価していいのではないか。


ただ気になる点はいくつかあり、そのうちの一つが都構想だ。本来それは大阪を良くするための手段のはずなのに、報道などから伝わってくる都構想の位置づけはそれ自体が目的になっているかのようだ。
府市統合本部で二重行政解消を検討し、それを実行しさえすれば『大阪都』などという語呂のよくない地名に変えなくてもいいではないか。


そう思っていたら、大晦日の『たかじん胸いっぱいスペシャル(関西テレビ)』でたかじんとコタツに入って話し合っている中で「ああそうなのか」と思う発言があった。会話の詳細はよく覚えていないが、橋下市長は『大阪都』は手段であることを認識しつつ、あえて目標として設定しているようなのだ。


二重行政の解消なら、別に都にしなくても市と府が協調できれば可能なはずだ。なぜ、支持者でもあまり期待していない都構想にこだわるのか。橋本市長はその辺について「松井さんと私がやっているあいだは問題ないが、府と市で決めたことがまた元に戻ってしまわないように統合する」という意味のことを言っていた。


つまり、「大阪都を目指す」というスローガンで選挙を進めてきたが、実際にはこれは目的ではなく手段であると言っているのだ。そこで下記の大阪市長選のときのマニフェストを改めてちゃんと見てみると、冒頭のレジメ部分に「大阪都構想は成長戦略を実現する手段です」とはっきり書かれていた。


大阪市長選マニフェスト
http://oneosaka.jp/pdf/manifest02.pdf#zoom=75


このマニフェストは23ページにわたるもので、現状分析から何を変えようとしているのかまで、かなり具体的に論じている。もちろん細かい中身は詰まっていないが、それはそれこそ府と市の関係部門を巻き込んで詰めてゆくべきことである。いよいよこれから政治と行政が一緒になり、より具体的な施策に落とし込むのだろう。


大阪都構想はテレビ出演や報道で橋下氏の見る派手な言動とは別に、結構突っ込んだ検討をしているのである。よく言われる「大阪都構想は中身が具体的ではない。見えない」という指摘は印象操作と言ってもよく、マニフェストにはかなり具体的な政策が盛り込まれているのである。


橋下市長はたかじん氏に、大阪市交通局の幹部たちは平松市長の時には地下鉄やバスの民営化はもっと先のことだと言っていたのに、市の幹部との最初の会議でその提案が向こうから出てきたと言っていた。それは橋下市長が大差で勝ったことだけではなく、こういう具体的なマニフェストが背景にあったわけだ。


彼は、大阪知事になったときも最初は矢継ぎ早に実績らしきものを挙げた。しかし、その後何をやるにも市との連携が必要なのにそれがかなわなかった。だから、大阪市に市長を送り込もうとし、人材がいなくて結局自ら選挙にでるはめになった。だから、都構想でもうまく行かなければ今度は国政に手を出すかもしれない。


彼にはそういう危うさというか読めないところがある。とはいえ、そういう常識にとらわれないところが彼の真骨頂なのかもしれない。地元の人間としては、マニフェストの通り、大阪の景気と雇用を回復し、公務員制度、教育制度の改革などの目標を達成し、それが日本のこれからの一つの指針になるよう集中して頑張ってほしいと願うばかりだ。


彼には仲間がおり、決して独裁者ではないと思う。しかし、いつ暴走するのかという心配もないではない。
今後は、大阪維新の地元府会議員などを通じて、彼らの政策や行動を厳しくチェックしてゆきたい。
当分は橋本市政から目が離せそうもない。

(以上)


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