10thアルバム 「勇者の石」 解説 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

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今まででもっとも待ち望まれていたアルバム「勇者の石」がクリスマスに発売されます。
製造元の北海道では本日12月20日に100枚だけ先に届けてもらえることになりました。
オレは1月の頭からスリランカに2ヶ月間いってしまうので、
アルバム希望者は、12月31日までにメールをください。(それ以降は3月すぎになります)
タイトルに「CD希望」。
内容に、枚数、郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いてください。
こちらから商品と振込先を送ります。
1枚2500円。5枚まとめての方は1万円(2500円割引)になります。
akiramaniacom@yahoo.co.jp
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このアルバムの特徴は「物語」にある。
一曲一曲に、短編小説のような物語が封じ込まれている。
具体的な言葉で語られる物語は、その背後に無限の奥行きを秘め、聴き返すごとに、きみの成長とともに、新たな発見が生まれるだろう。
 
Produced by Ryusuke Sasaki
Arrenged by Ryusuke Sasaki
(track2 by Ryusuke sasaki and hajime)
MIx and marstering by Ryusuke Sasaki
Instrument and programing Ryusuke Sasaki
piano hajime (track2)
Vocal & All songs written by AKIRA
Dsigne by Renn
Photo by IZUMI & SEIJI
 
勇者の石
 
1、耳をすましてごらん
2、あなたは大切な人です
3、勇者の石
4、Invisible world
5、ミラー
6、イェシュア
7、犀の角       
8、ふるさと
9、これがわたしの家族です
10、Proud
11、Annual  rings
 
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オレが毎年海外へ行くのは、自分の内側から響く声を聞くためである。
ダライ・ラマも言っていた。
「一日30分でもいいから、一人になる時間を作りなさい」
創作は外側からじゃなく内側から生まれる。
きみの魂はすべてを知っている。
だから心の声に耳をすまして、
思い出せばいい。
 
「耳をすましてごらん」
 
耳をすましてごらん
風が歌うバラッド
森が奏でるコンチェルト
耳をすましてごらん交差点の行進
急ぐ車のファンファーレ
 
耳をすましてごらん
ぼくはここにいるとよ暴走族のSOS
耳をすましてごらん
愛をわけてください
家出少女のモノローグ
 
耳をすましてごらん
神様は口をひとつ
耳をふたつくれたろう
耳をすましてごらん
ちょっとおしゃべりやめて
心の声を聴いてごらん
 
耳をすましてごらん
車椅子のきしみと
点滴が告げるカウントダウン
耳をすましてごらん
教会のウェディングベル
死者を弔う枕経
 
耳をすましてごらん
正義をふりかざして
争う人のどなりごえ
耳をすましてごらん
人の消えた廃墟に
ひっそり花が開く音
 
耳をすましてごらん
神様は口をひとつ
耳をふたつくれたろう
耳をすましてごらん
ちょっとおしゃべりやめて
心の声を聴いてごらん
 
耳をすましてごらん
母のおなかで聴いた
命を刻む胸の音
耳をすましてごらん
人は命の音を
愛する人に伝えてく
 
耳をすましてごらん
きみが生まれたときの
元気いっぱいな産声
耳をすましてごらん
父と母と家族が
きみの幸せ祈る声
 
耳をすましてごらん
神様は口をひとつ 
耳をふたつくれたろう
耳をすましてごらん
ちょっとおしゃべりやめて
心の声を聴いてごらん
 
C  Am  F G7  C G7
C  Am  F G7  C C7
F  Em  F G7  C E7
Am  Em  D7  G7
C  Am  F G7  C G7
C  E7  Am Am/G
F G7  C 
 

 

教育やマスコミは言う。
「おまえの代わりなんか、いくらでもいる」
「おまえに価値なんかない」
しかしアメリカインディアンのサリッシュ族は言う。
「地球にあるものはみな目的を持ち、
いかなる病にもそれを治す薬草があって、
すべての人には果たすべき使命がある。」
比べることや標準を押し付ける社会のものさしなんか、叩き折ってしまえ。
オレたちがこの時代に生まれたのは偶然なんかじゃない。
きみはこの時代を変えるのに必要な勇者として選ばれたからここにいるんだ。
きみがきみのまんま、存在する。
ただそれだけで、誰かを幸せにしている。
社会にとって役立つ人間になんかなるな。
目の前の人にとって大切な人間になれ。
 
「あなたは大切な人です」
 
あなたは大切な人です
ぼくの宝物なんです
あなたは大切な人です
だれも代わりなどいないんです
 
生きることがへたくそで
いつもくよくよ悩んでる
そんなあなたが誰かの心
きっと照らしてる
 
自分を責めないで
誰かのせいにしないで
今のあなたが大好きだから
ほら笑ってごらん
 
あなたは大切な人です
ぼくの宝物なんです
あなたは大切な人です
だれも代わりなどいないんです
 
あなたの笑顔は
涙を吸って咲いた花
見つけた人を幸せにする
そんな魔法の花
 
自分を比べないで
誰かのまねをしないで
あなたのままであなたの花は
こんなに綺麗だよ
 
あなたは大切な人です
ぼくの宝物なんです
あなたは大切な人です
だれも代わりなどいないんです
 
あなたの命が大切と
たとえ100人が言うより
あなたは大切な人だと
あなたにそう言ってほしい
 
Key-E
サビ
E   /E♭  C#m  /B
A  / A♭  F#m B7
E   /E♭  C#m  /B
A  / A♭  F#m B7
Am  
 
E  G#m  Bm C#7  F#m/F
Am  EM7  F#7  B7
E  G#m  Bm C#7  F#m/F
Am  EM7  F#7 B7  E
 
サビ
E   /E♭  C#m  /B
A  / A♭  F#m B7
E   /E♭  C#m  /B
A  / A♭  F#m B7
Am  
 

 

オレたちは、障がいや病気や怪我や不幸は悪いことと教えられてきた。

ところがインディアンの長老は言った。
「おまえの魂が成長したからこそ、そのギフトが与えられたのだ。
障害や病気や怪我や不幸は勇者の証だ」
オレはこの言葉を聞いた時、天地がひっくり返った。
この壮大な宇宙観を知ったら、弱者としておとしめられてきた人々がどれだけ救われるかわからない。
どうかあなたのまわりで苦しんでいる人に伝えてほしい。
障がいをもった人、そのお母さんや家族、人生で何度もくりかえされる不幸、
それがこそが勇者の石だと。
 
「勇者の石」
 
人はこの世に生まれるまえに
自分で背負う石を決める
生まれ変わるたび挫折を重ね
きみの魂は強くなる
亀の子ほどの重さの石は
苦労を知らぬ子供の石
美と健康と富に恵まれ
なにも恐れず遊びつづけろ
アライグマほどの重さの石は
目ざめはじめた若者の石
挑み倒されまた立ちあがり
本当のきみを探しつづけろ
 
だいじょうぶだよ
きみならできるから
運ぶ命を運命と呼ぶ
Let’s keep on carrying
the rock of the brave
 
赤鹿ほどの重さの石は
悲しみを知る大人の石
津波のごとき困難に耐え
愛するものを守りつづけろ
バッファローほどの重さの石は
神が讃えし勇者の石
重い病や障害を越え
みなに勇気を与えつづけろ
だいじょうぶだよ
きみならできるから
運ぶ命を運命と呼ぶ
Let’s keep on carrying
the rock of the brave
 
G  D  Em Bm
C  G  Am D7
G  D  Em Bm
C  G  Am D7 G
G  D  Em Bm
C  G  Am D7
G  D  Em Bm
C  G  Am D7 G
G  D  Em Bm
C  G  Am D7
G  B7  EmD CM7
G Am D7  G
 

 

「目に見えるものだけを信じろ」と科学は教えてきた。

ところが大切なものほど、目に見えないものなんだ。
風、光、やさしさ、愛、勇気、魂、祖先、精霊、死者、神(サムシンググレート)など、
見える世界は、見えないものたちに支えられて、
ここ在る。
 
「Invisible world」
 
ライラライラライライラライ
Invisible world Invisible world
見えないけれどもたしかにあるんだ
I Gonna Show You Now
ライラライラライライラライ
Invisible world Invisible world
見えないものこそ大事なものなんだ
こんがらがった根っこや
真っ昼間の星座
パッパラパーな神様
おっちょこちょいなエイリアン
Oh My God!きみは信じない?
マジでスゲーから隠されてるんだ
 
きみのやさしさや勇気やパンツ
ぼくらの未来や希望やハッピネス
Oh My God! きみは感じない?
きみだけを想うぼくの愛
 
ライラライラライライラライ
Invisible world Invisible world
見えないけれどもたしかにあるんだ
I Gonna Show You Now
ライラライラライライラライ
Invisible world Invisible world
見えないものこそ大事なものなんだ
 
ぴったりまったり支える親子の人情
ゆったりしっかり見守る祖先の愛情
Oh My God!きみは感じない?
マジでデケーから形がないんだ
 
きみを包みこむ大地のEarth Beat
ぼくらを育む命のHeart Beat
Oh My God! きみは感じない?
きみだけに歌うぼくの愛
 
ライラライラライライラライ
Invisible world Invisible world
見えないけれどもたしかにあるんだ
I Gonna Show You Now
ライラライラライライラライ
Invisible world Invisible world
見えないものこそ大事なものなんだ
 
D   Em  A7  D
Bm  Em  A7  D A7
D   Em  A7  D
Bm  Em  A7  D A7
D   A7  D  A7
D   A7  G  A7
D     A7  D  A7
D   A7  G   A7D
 

 

「人はその人が生きたように死んでいく」

その人が生前、たくさんの人を大切にしたら、大切にされて死んでいく。
つまり今の自分がやっていることが、未来の自分をつくる。
悪口もほめ口も、憎しみも感謝も、時間差をおいて必ず未来の自分に返ってくるブーメランだと知れ。
たとえば雨が降る。
公園を散歩するきみは「雨が降りやがって」と雨を憎む。
砂漠の民やお百姓さんは「恵みの雨だ」と雨を喜ぶ。
だけど雨はひとつの現象で、雨自体に善悪はない。
それを憎しみと思うか、喜びと思うかは、きみがつくりだす世界だ。
世界はいつも鏡として存在するだけで、
きみがどの世界観を選ぶかで、
憎しみの世界も喜びの世界もつくりだされる。
だからきみは創造主であり、神なんだ。
だったら憎しみの世界を選ぶのも、
喜びの世界も選ぶのもきみ次第なんだよ。
 
「ミラー」
1
All in the miller すべては還ってくる
All in the miller あなたに還ってくる
All in the miller いつかは還ってくる
All in the miller 必ず還ってくる
 
誰かに感謝すれば 誰かに感謝される
誰かを批判すれば 誰かに批判される
恐れを手ばなせば 幸せが手にはいる
何かを失うとき 新たなドアが開く
 
振りあげていた拳開いて
その手で誰かを抱きしめてごらん
その時きみは気づくのだろう
自分が世界を創っていたんだ
 
2
All in the miller すべては還ってくる
All in the miller あなたに還ってくる
All in the miller いつかは還ってくる
All in the miller 必ず還ってくる
 
親を許さなければ 子供に許されない
自分を好きになれば、すべてを好きになれる
苦しいときほど 笑顔を忘れないで
どんなに深い闇も 必ず夜明けがくる
 
ひざをかかえた腕を広げて
その手でみんなとつながってごらん
その時きみは目覚めるだろう
世界は自分の鏡だったんだ
 
All in the miller 感謝を映しだそう
All in the miller 笑顔を映しだそう
All in the miller 未来を映しだそう
All in the miller 希望を映しだそう
 
capo2 C-D
C  Am  C  Am G C
C  Am  C  Am G C
C  Am  C  Am G C
C  Am  C  Am G CE7
Am  F  G  E7
Am  F  G  G7
 

 

つぎの歌のインスピレーションになった作者不詳の詩は「無名兵士の祈り」「病者の祈り」などと呼ばれる。

アメリカ南北戦争のとき、ひとりの兵士がベットの壁に書いた作者不詳の詩だという。
カトリックのグリフィン神父が偶然見つけて、日本語に翻訳したので「グリフィンの祈り」とも呼ばれる。
 
大きなことを成し遂げるために
力を与えて欲しいと神に求めたのに・・・
謙虚を学ぶように
弱さを授かった。
 
偉大なことができるように
健康を求めたのに・・・
より良きことをするように
病気をたまわった。
 
幸せになろうと
富を求めたのに・・・
賢明であるようにと
貧困を授かった。
 
世の人々の賞賛を得ようとし
成功を求めたのに・・・
得意にならないようにと
失敗を授かった。
 
求めたものは1つとして与えられなかったが・・・
願いはすべて聞き届けられた。
 
神の意にそわぬものであるにもかかわらず・・・
心の中の言い表せない祈りはすべて叶えられた。
私は最も豊かに祝福されたのだ。
 
この主人公も疑いの世界から、信じる世界に改宗した。
彼は弱くて、貧しくて、病気で、妻を亡くしたという現実は何も変わらない。
しかし彼が「感謝」という視点を自ら選びとったことで、
世界がひっくり返る。
自分の運命を受け入れ、意味を見出し、100%肯定したんだ。
きみが眠りから目覚める歌。
 
「イェシュア」
敵を打ち負かす強さを願えど
敗れた者の無念を知れと
神は弱さを与えた
ありあまるほどの富を欲すれど
もたざる者の慎みを知れと
神は貧しさを与えた
 
おおイェシュア
我の祈りは何も叶えられず
そなたを疑いつづけた
おおイェシュア
涙をぬぐった手を
そっと開けばそこに
愛が眠ってた
 
誰もがうらやむ体を誇れど
命の尊さ思い知れと
神は病を与えた
永久に変わらない幸福を望めど
最愛の妻を死が連れ去り
神は無常を教えた
 
おおイェシュア
我の祈りは何も叶えられず
そなたを疑いつづけた
おおイェシュア
涙をぬぐった手を
そっと開けばそこに
愛が眠ってた
  
バルーフ アッター アドナイ
神はいつも我のそばにいた
バルーフ アッター アドナイ
神はいつも祝福してくれた
イェシュア
おおイェシュア
我の祈りはすべて
叶えられていたのだ
望んだ以上に
おおイェシュア
感謝に合わせた手を
そっと開けばそこに
愛が笑ってた
 
Am9  FM7  G7  CM7 E7
Dm7 G7  CM7 A7  Dm7 E7  Am9
Am9  FM7  G7  CM7 E7
Dm7 G7  CM7 A7  Dm7 E7  Am A7
Dm7 G7  CM7 Am  Dm E7  Am A7
Dm7 G7  CM7 Am  Dm E7  Am9
 
バルーフ アター アドナイ
C   G  Am /G  F  /E  Dm G7  
C   G  Am /G  F  /E  Dm G7
C  E7
 
※イェシュアはイエス・キリストのヘブライ語で、「神がわれを救う」という意味。
 
※バルーフ アター アドナイ
ヘブライ語の祈りの言葉で「世界の王、私たちの神、主であるあなたよ」という意味
 
 

 

仏典のスッタニパータ 第一章 第三節にこんな言葉がある。
 
あらゆる生き物に、暴力を加えず、
いかなる生き物にも、苦悩を与えず、
子女を求めることなく、朋友を求めず、
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
 
交わりをなせば、愛情が生まれる。
愛情が生まれれば、苦悩が生まれる。
愛情から、苦悩が生まれるのを、見て、
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
 
朋友や親友などと、時間を共にし、
心が絆されると、己の利が損われる。
親交から、浪費が生まれるのを、見て、
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
 
これって、ちょっとちがうと思うんだよね。
初期仏教のストイックな面が強調されすぎていて、人間の根源的な愛や弱さが否定されている。
オレは愛や弱さも「犀の角」で象徴される自立であるように、人間そのものを受け入れる大切な自立だと思う。
だから聖なる仏典を正反対から書き換え、矛盾を統合してみたかったんだ。
オレは聖も俗も、清も濁も呑み込んで、世界はあると思う。
 
仏教学者中村元さんが訳した「犀の角」自体が「剣の角」という誤訳説もある。
しかし仏典そのものもブッダが書いたものではないし、
「犀の角」というイメージが残ったのもなんらかの普遍的な意味があったんだろう。
http://www.geocities.jp/dhammini131/howa375.html
 
「犀の角」
1
犀の角のようにひとり歩め
赤く燃える大地踏みしめて
誰より孤独な獅子であれ
 
風と雨と寒さと暑さに
打ちのめされひとり歩め
飢えと渇きと虻と蛇を
恐れないでひとり歩め
 
淋しくって淋しくって ふるえる夜は
会いたくって会いたくって 君を思うよ
僕のわがまま許しておくれ
好きだ好きだ大好きだ
この地球を抱きしめたい
 
犀の角のようにひとり歩め
赤く燃える大地踏みしめて
誰より火を噴く山であれ 
 
貪ることなく 偽ることなく
群れをはなれひとり歩め
濁ることなく迷うことなく
友を残しひとり歩め
 
疲れ果て疲れ果て倒れた夜は
ふれたくってふれたくって君を描くよ
僕の涙をぬぐっておくれ
好きだ好きだ大好きだ
この世界とセックスしたい
 
犀の角のようにひとり歩め
赤く燃える大地踏みしめて
犀の角のようにひとり歩め
犀の角のようにひとり歩め
犀の角のように
犀の角のように
誰よりやさしい花であれ
 
B  E7  B  E7
F# E  B F#
B   /F#  /G  B7
E    F#  B   F#
B   /F#  /G  B7
E    F#  B   B7
EM7  BM7  EM7  BM7
C#m  F#7  BM7 G#7
C#m C#7  F#7
 
カポ2 B-A
A  D7  A  D7
E7 D7  A E7
A A♭6  A6 A7
D E7  A  E7
A A♭6  A6 A7
D E7  A  A7
DM7  AM7  DM7  AM7 F#7
Bm E7  AM7 F#7  Bm B7  E7
 

 

原発事故のあと、10キロ地点まで侵入し、岩手や宮城や福島ライブを何度もおこなってきた。

ふるさとを追われた人々は、異国のような他県で暮らし、仲間を見捨てた罪悪感に苦しみ、一生懸命生きている。
ただ心の中のふるさとは永遠に失われないという希望を歌いたかった。
オレたちのふるさとは、母や家族や愛する人や失われた過去であり、
それを思った瞬間、
いつでもふるさとへ帰れるんだ。
 
ふるさと
ふるさとを失くしてきみはさすらう
異国に暮らせど孤独は癒えぬ
ただいま おかえり 会いたかったよ
あなたはわたしの永久のふるさと
森よ 川よ 大地よ 壊れた夢よ
父よ 母よ 仲間よ わたしを許せ
ただいま おかえり 会いたかったよ
あなたはわたしの永久のふるさと
もどりたい もどれない
もどるすべもない
泣きぬれてひとり あなたを慕う
ただいま おかえり 会いたかったよ
あなたはわたしの永久のふるさと
 
いつの日か帰らん
あなたの胸に
 
G  C G  G  D7
G  C G  G D7  G
D7  G  Cm  D7
G  C G  G D7  G
 
 
オレは酒乱の父や五歳のオレを見捨てた見捨てた母を恨んできた。
ところが大人になって「彼らも親であるまえに、
自分と同じ弱い人間だった」と気づいた瞬間、彼らを許すと同時に弱い自分も許せた。
両親とも亡くなったが、今オレはおとーちゃんもおかーちゃんも、
世界で一番大好きだ!
 
「これがわたしの家族です」
 
5歳のぼくは妹おぶって
裸足にビンのかけらが刺さって
真夜中の道を走りつづけた
あの家族から少しでも遠く
はなれたかった
まるで夕食は拷問だった
父は酒を飲んで暴れまくった
母を投げ飛ばしぼくをぶん殴った
あんな家族じゃない
どこかよその子に生まれたかった
 
突然父が新車を買ってきた
とがめられたのが気にいらなかった
屋根で飛び跳ねてボコボコに壊した
あんな家族など消えてしまえばいい
母は家を出た
 
神様はわざわざ仲の悪い者たちを
あなたの家族にするという
 
これが私の家族です
うらみつづけた家族です
けれど私の家族です
たったひとつの家族です 
 
母ががんでこの世を去ったとき
父は子供のように泣きじゃくった
仏壇にいつも話しかけてた
いったい家族ってなんなのだろう
わからなくなった
 
父が心臓麻痺で死んだあと
父の仲間と山に散骨した
遭難救助の英雄だったという
いったい家族でもなにを見ていたの
なにを知ってたの
 
家族は千年もともに生まれ変わるとゆう
ぼくらの宿題はなんだろう
 
これが私の家族です
うらみつづけた家族です
けれど私の家族です
たったひとつの家族です
 
誰もが家族から
逃れられないさだめなら
ともに泣きともに笑えばばいい
 
D  F#7  Bm Gm  D  D7
G   A7  D /C#  Bm  G  A7
D  F#7  Bm  Gm  D  D7
G   A7  D /C# Bm
G  A7  D  D7
Gm  D  Gm  A7
D  A  G D /C#
Bm  F#m  G  A7
D  A  G   D
G  D  Gm  D

 

 

さまざまなカウンセラーが言うように、

親を肯定できない限り、
自分も肯定できない。
最初に親を肯定するところからはじめるんじゃなく、
今の自分を好きになることからはじめよう。
その瞬間、
世界を丸ごと肯定できるんだ。
誰もが幼い頃、親を恥じる。
なぜ恥じるのか?
それは社会から押しつけられたものさしから自分の親がはずれているからだ。
大人になった今、社会に押しつけられたものさしが、世界中さがしてもありえない「パーフェクトファミリー」という幻想だとわかる。
たんなる幻想を絶対唯一のものさしだと信じこまされ、
オレたちはどれだけ親の愛情を踏みにじってきたことか。
オレの尊敬する人は、エジソンでもアインシュタインでもない。
だってエジソンでもアインシュタイもオレのことを知らないんだもの。
オレに無条件の愛をそそいでくれてないんだもの。
社会のものさしなんてどうだっていい。
オレにとっての尊敬する人は、
オレをこの世に生み、育ててくれた、
ババチョフ(美智子)とトトチョフ(文夫)しかない。
オレがこの世に存在し、
生きてるのは、
このふたりのおかげだ。
オレはババチョフとトトチョフ、
自分の親こそ、世界で最高の偉人だと思う。
オレはあなたたちの子供に生まれたことを、
はらわたの底から誇りに思う。
 
 「Proud」
お母さん あなたの銀のほつれ毛
わたしのかけた心配の数と笑うけれど
自分のことなど勘定にいれず
子供を気づかう姿は
陽だまりのようだった
 
あなたの笑顔にかくした涙を
子供の頃からずっと見ていたの
感謝で胸がはりさけるほど
あなたが好きだった
 
I am proud of you
あなたの子に
生まれたことを誇ります
I am proud of you
お母さん わたしを
生んでくれてありがとう
I am proud of you
 
お父さん あなたの気持ちもわからず
ひどい言葉を投げつけた
ほんとにごめんなさい
家族のためにと働きつづけた
汗のにじんだワイシャツは
海の匂いがした
 
硬いげんこつをやさしく開いて
わたしの頭をなででほしかった
あなたの愛に返せるものなどなにもないけれど
 
I am proud of you
あなたの子に
生まれたことを誇ります
I am proud of you
お父さん わたしを
育ててくれてありがとう
I am proud of you
 
神様がひとつ願いを叶えるなら
迷わずあなたの幸せを祈る
言葉じゃとても伝えきれない あふれだす愛を
I am proud of you
あなたの子に生まれたことを誇ります
I am proud of you
この家族に生んでくれてありがとう
I am proud of you 
 
我が子よ あなたの無邪気な瞳に
どれだけ救われたことか
あなたは知らないでしょ
わがままでたよりない親で悪かった
あなたはこれでよかったと
笑ってくれるかな
 
E  G#7  C#7  F#m/F
/E G#7  C#m B A  F#7  B7
E  G#7  C#7  F#m/F
/E G#7  C#m B A  F#7 B7  E  E7
Am  D7  GM7 Em
Am  B7  E  B7
C#mC#m7  A  AM7  F#7  B7
E  G#7  C#m Am  B7
E  G#7  C#m A  Am
B7 C B7  E
 

 

つぎの歌、やばいのよ。

何度聴いても泣いてしまう。
祖父母や両親を思い出し、町で老夫婦とすれちがうたびに、手を合わせてしまう。
人はなぜ、愛する人と出会いつづけるんだろう?
きみが出会い、同じ時間をすごした人は、
ありがたい仏様なのだ。
もちろん妻が認知症になった夫は、うんこの世話をし、吐きもどしたゲロを掃除し、徘徊で警察を呼んだかもしれない。
踏切を渡るたび、「このまま車椅子を止めて、いっしょに死のう」と何度思ったかもしれない。
 
Annual Rings
ふたりで時を刻む喜び
Annual Rings
手をとりあの空に帰ろう
 
人はなぜ、死んでいくんだろう?
それは「生命が選んだ、多様化への戦略だ」と頭では知りつつも、
やっぱ、
せつない。
 
Annual Rings 年の輪
はしばみの枝に実る夕陽を
まるで一途な子供のように
きみは見つめてる
 
車椅子から落ちた毛布を
ひざに掛けると少女のように
きみは微笑んだ
 
Annual Rings
ふたりで時を刻む喜び
Annual Rings
手をとりあの空に帰ろう
 
老いゆくことは置いてゆくこと
人生の道拾ったものを
もう一度もどしてく
 
介護の日々はきれいごとじゃない
死の誘惑と戦いながら
今日も踏み切りを越える
 
Annual Rings
ふたりで時を刻む喜び
Annual Rings
手をとりあの空に帰ろう
 
ぼくの名前も忘れたきみは
神様の国帰る準備を
はじめていたんだね
最後のときが楽しみなんだ
きみが必ず待っていてくれる
出会った頃のように
 
Annual Rings ありがとう
きみと会えた奇跡に
Annual Rings さよなら
きみと生きた季節に
 
Annual Rings ラララ
時を刻む喜び
Annual Rings ラララ
あの空に帰ろう
 
Key-C
C   /B  Am  /G  F  /Em  Dm  E7
Am  Em7  F  Em7  D7  G7
C   /B  Am  /G  F  /EmDm  E7
Am  Em7  F  Em7  D7  G7
C   F  G  C /B
Am  /G  C G7 C
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Am  /G  C G7 C