祈りはとどいているよ | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 家のガラスを20枚割って入院していたハルカからこんなメールがきた。

祈りプロジェクト、私も祈っています。
枕元にマキさんの写真を貼って、寝る前と朝起きたとき、
祈っています。私も病院にお見舞いに行こうかと思いましたが、
いいのかどうか分からなかったのでやめました。
私は苦しい、でも、そんな私でも祈れる。
祈りってすごいなぁって思いました。(以上抜粋)

 「そんな私でも祈れる」というのは深い苦しみを知るハルカならではの名言である。逆に苦しみを知っているからこそ他人の痛みもわかるのだ。
 カナダのフジからも考えさせるメールがきた。

今回の日記にあったマキさんのことは、ガンで苦しむ人が何百万と いる中で新鮮な感動がありました。
公共の電波に乗るブログを利用し、そんなに長い付き合いでもないのに、殆どの人ががマキさんのことを知らないのに、本能のままで勝手に祈りプロジェクトを始め、akiraさんの日記を読む人たちを大勢引き込み、呼ばれてもいないのに本人を訪ね、朝早くからみんなをどっきりさせて、勝手に自分、そして大勢の人の思いを手のひらに背負い、終いには民族の祭典までおっ始めてしまう、そんなakiraさんが僕は好きです。
自己中心的っていう言葉は一般的にネガティヴに取られがちです が、今回akiraさんが取ったような自己中心的な行動をみると、この言葉を考え直させられました。
どれだけの日本人が明日に控える仕事を考えることなく、ひょんな ことからバスで出会った人のメールの一言を見て、その日のうちに遠隔地にあるその人の元まで出かけるこ とができるのでしょう。
僕がこれからどんなことを仕事にしようとも、今回のakiraさ んのような自己中心的&本能で動く人間に僕はなりたい、と本気で思いました。(以上抜粋)

 基本的に「後悔」はしないが、
「反省」はする。
 オレはちょっと「ジコチュー」だったよな。
 反響が大きすぎてオレがビビってんだから、マキちゃんとヒカルさんはもっと驚いているだろう。
 だからあんまり負担をかけたくないんだ。
 ハルカだけじゃなく、「わたしもお見舞いにいきたい」、「~を送りたい」というメールもきた。
 本当に善意の気持ちはわかるが、やはり面識のない人はお見舞いにはいかないほうがいいと思う。むこうも気を使うし、命がけで戦っている人にこれ以上エネルギーをつかわせたくない。
 なにかを送るのもやめたほうがいいだろう。やはり物品をもらうと礼状を書いたりしなくちゃいけないしね。
 メールの多さに彼らもとまどっていて、「返事が書けなくて申し訳ない」とあやまっていた。
 もちろん「返事を期待している人はいないからだいじょうぶ」と言っておいたよ。
 メーリングリストで友人に送ってくれた人や自分のブログで紹介してくれた人にもありがとう。
 ただあんまり広げすぎると、チェーンメール化したり、ひとりの悪意で1000人の善意が壊される怖さもある。
 とりあえずメーリングリストやブログでの紹介はこのへんでやめておきましょう。
 ここのコメントを彼らも読むので、ミクシへの励ましメールもそろそろ一段落しましょう。
 マキちゃんがもうちょっと元気になって文章が書けるようになってから、彼女のミクシにコメントしてあげようね。
 だいじょうぶ、みんなの想いはちゃんと伝わってるよ。
 祈りは目に見えないエネルギーなので、目に見えるものしか信じないように教育されたオレたちは不安である。
 でもね、でもね、ヒカルさんからのグッドニュース。

 明日は点滴と背中の管が一つ取れる予定です。(以上抜粋)

 やったー!
 ねえ、ちゃんとあなたの祈りはとどいているでしょう?