Chateau Trotanoy 1984
ドルドーニュ川右岸にあるポムロール地区生産地としては非常に小さいながらも
メドック、サンテミリオンなどと共にボルドーにおける有数の赤ワインの生産地です。
この地にはボルドーで最も高価なワインでもあるあのシャトー・ペトリュスが造られますがこのトロタノワもペトリュスと同じJ.P.ムエックス社の所有であり樽熟成における新樽の使用比率以外ペトリュス同様の行程でワイン造りを行っています。
人気のペトリュス、実力のトロタノワとすれば実を取るか、華を取るかなかなかに難しい選択ワイン愛好家のジレンマと言えます。
(ワインコミュニティー
より)
メドックの第二級(時に第一級)に相当する品質
歴史的に、トロタノワはポムロルだけでなく、ボルドー全域でも最も偉大なワインのひとつである。1976年以降、トロタノワのワインはメドックの格付け第二級に匹敵する品質である。1976年以前のヴィンテージでも、第一級に優るとも劣らない深遠なワインも多々あった。
トロタノワは、世界中のワイン通に高い評価を得ており、高価ではある。しかし、ペトリュスの半額以上の値段で売られることはほとんどない。これは覚えておいて損のない事実だ。(ヴィンテージによっては)偉大なペトリュスに偶然似ているというだけではないワインなのだから。
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』
メルロ80%、カベルネ・フラン20%
(ワイングロッサリー
より)
このトップクラスのクリュは、高台の西端の砂利と粘土の混じった土地にあります。ムエックス帝国が誇るもっとも華麗な宝石のひとつであると同時に、伝説的なジャン ピエール ムエックスの甥にあたるジャン ジャック ムエックスの住まいともなっており、クリスチャン ムエックスと彼の醸造学者ジャン クロード ベルーエが大切にしている数々のシャトーの中でも、このクリュに注がれる手入れは並々なりません。また、樽熟成には50%の新樽が用いられています。 ペトリュスに次ぐと評価の高いトロタノワ、ペトリュスから西に1kmの所に位置し粘土と砂利の混ざった土壌で、ペトリュイスと同じ醸造製法で造られております。ですから年によっては非常に味わいが似ている所も有り、とても濃縮したパワーのある力強いスタイルは毎年変わりません。フィルターは一切行なわず、このシャトーにとってはヴィンテージの善し悪しよりも、毎年トロタノワの名声を裏切らない造りに徹底しています。今からでも楽しめ、かつ息の長い味わいが期待出来ます。
(新井順子女史 訪問)
(りかー藤小西
より)